(中央社記者 林行健 マニラ12日電)中国は11日、フィリピンのギルベルト・テオドロ国防相とその家族への制裁を発表した。フィリピン外務省は、これを「非友好的な行為」とし、両国間の信頼関係構築と建設的な対話を妨げるものだと応じた。
中国外務省は昨夜声明を発表し、テオドロ氏が中国に関する「誤った主張」を繰り返し、中国の正当な利益を損ない、中比関係を破壊したと述べた。
声明には、「中国の国家主権、安全、発展の利益を守るため、中国はテオドロ氏とその配偶者、子供の中国本土、香港、マカオへの入境を禁止し、中国国内の組織や個人が彼らといかなる取引、協力などの活動を行うことを禁止する」と記されている。
フィリピン外務省(DFA)は昨夜遅くに声明を発表し、中国外務省がテオドロ氏とその家族に対して発表した制裁措置を承知していると述べた。
フィリピン外務省は、制裁の実施は中国の主権的権利であるとしつつも、フィリピンとしてはこの措置が信頼関係の構築や双方の意見の相違の管理に役立たず、両国が建設的な対話を行うために必要な条件を作り出すものではないと考える、と表明した。
テオドロ氏はフィリピン政府内で最も中国に対して強硬な姿勢をとる高官の一人であり、長年にわたり南シナ海の係争海域でますます強硬になる中国の行動を批判し、フィリピンと米国およびその他の理念を同じくする国々との軍事協力を積極的に推進し、中国に対する抑止力を強化しようとしてきた。
アジアの安全保障フォーラム「シャングリラ・ダイアローグ」が5月にシンガポールで開催された際、テオドロ氏は海外メディアのインタビューに対し、台湾とのより緊密な関係を模索すると述べた。
フィリピンの政治ニュースサイト「Politiko」は3日の時点で、情報筋の話として、中国側がテオドロ氏とその家族を入国禁止リストに加え、彼の家族が中国に資産を所有しているかどうかを調査し、もしあれば凍結または規制する可能性があると報じていた。
華人の血を引くテオドロ氏は当時、中国にはいかなる資産もなく、中国を訪れる予定もないと応じた。
テオドロ氏は、自身の祖先が約6~7代前に中国からフィリピンに移住して以来、中国に戻ったことはなく、祖先がこの「正しい決断」をしたことを幸運に思うと述べ、さもなければ今日の地位には達していなかっただろうと語った。
彼は、中国の美食は有名で人々も友好的であるため、訪れることを考えたことは確かにあると認めたが、これらの利点は中国政府の高圧的な統治方法によって覆い隠されていると述べた。
テオドロ氏は、「行きたくないというわけではない。あれほど大きな国で、文化も豊かなのだから、誰でも興味を持つだろう。しかし、中国政府のやり方は人々の権利を奪うものであり、だからやはりやめておく」と語った。(編集:韋樞)1150612
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