(中央社記者 蔡智明 嘉義県7日電)嘉義県竹崎郷出身の芸術家、林炎霖氏が近日、故郷に戻り柴窯陶芸作品展を開催している。彼は「未完の美」をテーマに、「人生における様々な善と不善を受け入れることを学んで初めて、自身の生命が完全になり、自在な人生観が持てる」という考えを陶芸作品に込めている。

「未完の美」展覧会は、竹崎文化芸術基金会で開催中である。同基金会の何子凡理事長が中央社記者に語ったところによると、林炎霖氏は竹崎郷出身で台北近郊に住む陶芸家であり、北部で長年活動し、多くのコレクターを持つ著名な作家である。彼の柴窯作品は個性が強く、「柴焼志野、柴焼鉄釉」の二大分野を得意としている。

何子凡氏は、その釉薬と自然に降りかかった灰が見事に融合し、豊かな層をなし、茶器のフォルムはシンプルで実用性も兼ね備え、焼成温度と雰囲気のコントロールが絶妙で、一つ一つが貴重な作品だと指摘する。

林炎霖氏は、人類の歴史が始まって以来、ほとんど常に陶器は存在しており、技術的な表現よりも「霊性」の伝達が重要だと考えていると語る。

林炎霖氏は自身の創作過程について語る。18歳で淡水に上京し、その後、過酷な仕事に明け暮れた。野菊が天に向かって懸命に伸びるように奮闘したが、結局は力尽きてしまった。38歳で成功は望めないと悟り、自身の本当の気持ちを認めて陶芸の道に入り、「菊印茶碗」を創作した。

また、過去20年間、いつも自分が真っ暗な大きな山を登り続けている夢を見ていたが、足は痛み、力が入らず、歩みは困難を極めたという。誰もが乗り越えられない山や解けない結び目を持っており、それを受け入れることでのみ、過去のすべてを「形に織り込み、物に美を与える」ことができるとし、40歳で「形賦茶碗」を制作した。

何子凡氏によると、林炎霖氏は高校卒業後、竹崎を離れて淡水に移り住んで現在に至るが、自己紹介の冒頭には1976年嘉義生まれ、嘉義高校、淡江大学卒業と記し、故郷への愛着をにじませている。今回、彼を故郷に招いて展覧会を開くことは、地元の人々に鑑賞やコレクションの機会を提供するだけでなく、多くの地元の陶芸家が交流し、互いに学び成長する機会ともなっている。展覧会は6月30日まで。(編集:張銘坤)1150607

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  • 出典:中央社 CNA
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