(中央社記者 趙敏雅 台北5日電)主計総処は5日、5月の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率が2.2%となり、2%のインフレ警戒線を突破し、約14カ月ぶりの高水準を記録したと発表した。特にガソリン代が20.09%上昇し、4年半ぶりの最大の伸びとなった。主計総処の担当官は、現在の物価は緩やかな上昇であり、「現在、国内に輸入インフレの現象は見られない」と述べた。
【CPI小百科】 消費者物価指数(CPI)は、一般家庭が購入する消費財やサービスの価格水準の変動を反映する。 インフレーションの測定、税負担の調整、企業や機関の賃金改定、契約価格の参考として使用される。 出典:主計総処
主計総処の曹志弘専門委員は、5月のCPI上昇率が2.2%に拡大し、4月から0.47ポイント上昇したと説明。主な要因として3点を挙げた。まず、天候の影響と前年の基準値の影響により、野菜価格が9.69%上昇し、果物価格の下落幅が縮小したことで、野菜と果物を合わせてCPIを約0.15ポイント押し上げた。
曹氏は次に、ガソリン代について、前年の低い基準値の影響に加え、政府が価格安定化措置を講じたものの、5月の国内ガソリン・軽油価格は引き続き凍結されたが、上昇幅は拡大し、約0.12ポイント押し上げたと指摘。3点目として、国籍航空会社の燃油サーチャージ引き上げにより、国際航空運賃と海外旅行代金が上昇し、約0.13ポイント押し上げたと述べた。
曹氏はさらに、これら3つの要因で合計0.4ポイント押し上げたが、これらの品目は全体の1割に過ぎず、言い換えれば残り9割の品目の上昇率は4月とほぼ同じだと説明した。
CPIの7大費目別の変動を見ると、交通・通信が4%上昇し、最も顕著な伸びで、民国111年(2022年)6月以来の高水準となった。このうちガソリン代は20.09%上昇し、約4年半ぶりの最大の伸び。航空運賃は国際線の燃油サーチャージ引き上げにより10.37%上昇した。曹氏は、国籍航空会社の国際線旅客燃油サーチャージは6月7日から引き下げられるため、航空運賃の上昇幅は縮小する見込みだと述べた。
5月の外食費の前年同月比上昇率は2.99%となった。曹氏は、依然として3%を下回っているものの、月間上昇率が0.3%を超える状態が3カ月連続で続いており、外食価格は確かに上昇傾向にあり、今後の動向を注視する必要があると指摘した。
【PPI小百科】 生産者物価指数(PPI)は、生産過程で必要となる購入品の物価状況を反映する。指数には、原材料、半製品、最終製品の3つの生産段階の物価情報が含まれる。 PPIの変動は物価の変化を予測するのに役立ち、通常はCPIの先行指標と見なされる。
曹氏は、輸入物価指数が前年同月比22.33%上昇し、民国69年(1980年)7月以来の高水準となったと説明。これは主にAIの影響により、機械、電機、テレビ映像機器およびその部品が総指数に11.51ポイントの影響を与えたため。鉱物製品は6.97ポイントの影響で、政府は既にいくつかの安定化措置を講じており、最終的な民生消費への影響は限定的と見込まれる。
曹氏は、現在の物価は緩やかな上昇であり、「現在、国内に輸入インフレの現象は見られない」との見解を示した。今後の見通しについて、最近の天候不順が野菜の供給に影響を与える可能性があること、昨年の端午節が5月末だったのに対し今年は6月であることから基準値の影響を受け、6月のCPI上昇率は2%以上となり、5月をやや上回る可能性があると予測した。(編集:楊凱翔)1150605
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- 出典:中央社 CNA
- 分類:政策
- 原文内の日付:1150605