(中央社 新北5日電)国民党副主席の李乾龍氏の車両に追跡装置が取り付けられた疑いがある事件で、新北地検は5日、装置は廃棄され、李氏が告訴を望んでいないため、告訴の要件を欠くと発表した。また、匿名の手紙についても、李氏は脅迫とは認識しておらず、特定の人物の関与は確認できなかったとして、全件を捜査終結とした。
前国民党文伝会主委の尹乃菁氏が先ごろ、李乾龍氏の車両に追跡装置が取り付けられ、脅迫状を受け取った可能性があると暴露した。李氏は装置を廃棄し、告訴しないと述べたが、新北警察は独自に捜査を開始し、4月に地検の指揮を仰いだ。
新北地検によると、捜査の結果、李氏は昨年12月18日に匿名の手紙を受け取った後、黄姓秘書に尾行されている感覚がないか尋ねた。黄秘書は12月24日に警備会社に連絡し、台北市中山区にある国民党中央党部の地下駐車場で点検を行った。その結果、後部ドアのマットと仕切りの下、スペアタイヤを置くスペースの右後方の隅から、Airtag(エアタグ)型位置情報端末に似た装置が1個発見された。
地検は、李氏の車両は黄秘書が運転し、李氏のみが使用し、使用しないときや離れるときは必ず施錠しており、通常、部外者が車内に装置を仕掛けることは困難だと指摘。李氏が告訴を望まず、装置も廃棄されたため、証拠採取や解析は不可能で、装置がBluetooth紛失防止タグかGPS追跡装置かも確認できず、特定の人物による秘密侵害の犯行を立証することは客観的に不可能となった。秘密侵害罪は告訴がなければ公訴を提起できず、李氏が告訴を望んでいないため、適法な告訴の訴訟要件を欠くとした。
脅迫状については、李氏が廟の関係者から匿名の手紙を受け取ったことは事実だが、李氏と秘書の説明によれば、内容は李氏の行動スケジュールが漏洩している可能性を注意喚起するものであり、手紙は既に廃棄され、李氏も脅迫とは認識していない。尹乃菁氏もメディアの報道を通じて李氏が脅迫状を受け取ったことを知ったに過ぎず、手紙自体を見たことはなく、脅迫に当たると認定することは困難で、特定の人物による脅迫安全危害の犯行は確認できなかった。(編集:張銘坤)1150605
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:事件