(中央社記者 頼于榛 台北5日電)国家安全会議(NSC)の林飛帆副秘書長はこのほど、ラトビアの「NATO戦略コミュニケーション卓越センター(NATO StratCOMCOE)」が主催する安全保障フォーラムに招かれ出席した。台湾の政府代表としての参加は初めて。林氏は、中国が現状を破壊し、現状を変えようとしており、インド太平洋地域の覇権を目指していると述べた。一方、台湾は引き続き理念を共有する国々と協力し、国際的な場に参加する公平な機会を求めるとともに、国際社会には中国の主張に惑わされず、台湾との協力の機会を放棄しないよう求めた。
国家安全会議は5日のニュースリリースで、林氏と駐英代表の江雅綺氏が3日から4日まで、ラトビアの「NATO戦略コミュニケーション卓越センター(NATO StratCOMCOE)」の招待を受け、首都リガで開催された安全保障フォーラム「2026年リガ戦略コミュニケーションダイアログ(Riga Stratcom Dialogue 2026)」に出席したと発表した。台湾の政府代表としての参加は初めてで、NATO戦略コミュニケーション卓越センターはウェブサイトに台湾の国旗と政府代表の正式な役職名を掲載した。
国家安全会議によると、今年のNATOリガ戦略コミュニケーションダイアログには、1000人を超える多国籍政府高官、外相、国会議員、多国駐欧使節、NATO軍高官、学者専門家、NGO代表、メディア関係者が参加した。今回、「台湾:緊張環境における戦略コミュニケーションの舵取り(Taiwan: Navigating Strategic Communication in a Tense Environment)」が専門パネルとして設定され、日本専門パネルや太平洋島嶼国専門パネルも設けられ、近年のNATOのインド太平洋地域への関心の高さを示した。
林氏は会合で、中国の戦略コミュニケーションの目標は明確であり、国際的に民主的な同盟の結束を破壊し、分裂を拡大することにあると指摘。さらに、レッドラインを引き、経済的・外交的威嚇を通じて、国際社会が台湾と交流すべきではないという雰囲気を醸成していると述べた。
林氏は、中国の台湾に対する認知戦には三大目標があると述べた。第一に、台湾の人々の民主主義や政府に対する信頼を瓦解させること。第二に、台湾の人々の国際的な同盟国(米国を含む)に対する信頼を消滅させること。第三に、台湾を孤立させることだと説明した。
林氏は、中国は現状を破壊し、現状を変えようとしており、その野心は台湾の併合にとどまらず、第一列島線を突破し、インド太平洋地域の覇権となることにあると強調。台湾は引き続き理念を共有する国々と協力し、国際的な場に参加する公平な機会を求め、台湾の声を国際社会に届けると述べた。また、国際社会には、一中政策や一中原則といった中国の主張に自らを制限し、台湾との協力の機会を放棄しないよう求めた。
台湾の戦略コミュニケーションの取り組みについて、林氏は、台湾は中国の脅威を抑止するために自己防衛を強化する決意があり、頼清徳総統が推進する2030年までの国防予算のGDP比5%達成、全社会防衛レジリエンス、国民全体の備えの強化などがその最良の証左であると述べた。また、林氏はNATO参加者に対し、台湾が今年初めに全国960万以上の世帯に配布した「台湾全民安全ガイド(小橘書)」を紹介し、この小橘書が初めてNATO関連の国際フォーラムで紹介され、広く反響を呼び、積極的に求められたことを明らかにした。(編集:翟思嘉)1150605
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:國際