エジプト近海で天然ガスを大規模発見、2030年の自給自足へ前進

イタリアのエネルギー大手エニ(Eni)がエジプト東地中海近海で2兆立方フィート規模の天然ガス田を発見しました。人口急増によるエネルギー需給の逼迫を受け、エジプト政府は増産と再生可能エネルギーへの転換を加速させ、2030年までの自給自足を目指しています。
energyNQ 100/100出典:PR Times

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  • 📰 発表: 2026年4月8日 18:46
  • 🔍 収集: 2026年4月8日 19:00(発表から14分後)
  • 🤖 AI分析完了: 2026年4月15日 17:35(収集から166時間35分後)
エジプトのメディア「アル・アハラム(Al Ahram)」によると、同国の油ガス田開発を請け負うイタリアのエネルギー大手エニ・グループは7日、エジプト東地中海の近海にて、推定埋蔵量2兆立方フィートに達する新たな天然ガス田を発見したと発表しました。

このガス井は、海岸から70キロ、水深95メートルのTemsah(テムサ)特許区内に位置し、既存のインフラであるTemsahガス田から10キロ圏内という好立地にあります。また、日量13万バレルのコンデンセート(超軽質原油)の生産も見込まれており、採算性は極めて高いと見られています。

推計では、この2兆立方フィートのガスを50%の発電効率で利用した場合、300〜350メガワットの電力を生み出せるとされ、これは6,000万〜7,000万人分の年間家庭用電力を賄える規模に相当します。

エジプトの人口は約1億1,000万人に達しており、現在の国内天然ガス生産量は日量約41億立方フィートに対し、需要は62億立方フィートに上ります。急速な人口増加に伴い、エネルギー需給の逼迫は深刻な課題となっています。

加えて、中東情勢の緊迫化による物流網の混乱を受け、世界的に原油価格が高騰しています。これを受けエジプト政府は3月10日、ガソリンや軽油の価格を14%から30%引き上げました。また、省エネ対策として3月28日から1ヶ月間、店舗の夜9時以降の営業禁止や公共照明の減光といった制限を導入しました。

政府は危機打開に向け、再生可能エネルギーの導入を加速させる一方、米国輸出入銀行(EXIM)から20億ドル超の信用保険承認を得て液化天然ガス(LNG)の輸入枠を確保しました。また、エジプト天然ガス公社(EGAS)は英BPとアブダビ国営石油会社(ADNOC)の合弁会社と5億ドルの共同開発協定を締結するなど、外資導入も進めています。

ムスタファ・マドブーリ首相は、2026年までに100本以上の探索井を掘削し、既存の油ガス田の開発を強化することで、2030年までに油ガスの完全自給自足を達成する目標を掲げました。エジプトの天然ガス生産の約4割を担うエニ・グループも、今後5年間で80億ドルを同国の権益に投資する計画です。

よくある質問

今回発見されたガス田の規模はどのくらいですか?

推定埋蔵量は約2兆立方フィートで、6,000万〜7,000万人分の年間家庭用電力を賄える規模のポテンシャルがあります。

エジプト政府はエネルギー自給自足に向けてどのような対策を講じていますか?

既存の油ガス田開発の強化に加え、2026年までに100本以上の新規掘削を予定しています。また、再生可能エネルギーへの転換加速や、米国からのLNG輸入確保、国際企業との共同開発協定などを進めています。

なぜエジプトでエネルギー需要が逼迫しているのですか?

急速な人口増加による電力需要の拡大に加え、中東情勢の緊迫化に伴う世界的なエネルギー価格の高騰が国内経済と供給網に大きな負荷をかけているためです。