千葉大学、ネパールで初の「未来首相ワークショップ」を開催

千葉大学がネパールで「未来首相ワークショップ」を初開催。
教育・資格・人材,その他NQ 81/100出典:prnews

📋 記事の処理履歴

  • 📰 発表: 2026年3月28日 00:22

海外初実施となる「未来ワークショップ」

国立大学法人千葉大学のオポッサム研究グループ(代表責任者:大学院社会科学研究院 倉阪秀史教授)は、持続可能なまちづくりに関する研究開発プロジェクトの一環として、2026年3月8日(日)、ネパール・カトマンズの学校「Geetanjali School」において「未来首相ワークショップ」を開催しました。本ワークショップは同研究グループが日本国内の自治体や学校で展開してきた取り組みであり、海外での実施は今回が初めてとなります。

「未来カルテ」を活用した参加型プログラム

本ワークショップは、同研究グループが開発した「未来カルテ」をもとに実施される参加型プログラムです。参加者は2050年の市長になったという設定のもと、少子高齢化による産業構造の変化や人口構成の高齢化などの視点から未来の都市の姿や課題を考察し、将来世代の立場として現在の市長へ政策提言を行います。

これまで自治体の総合計画策定などの政策の検討過程や、学校での総合的な学習の一環で実施されることが多く、2015年以来、市原市・八千代市・館山市・白井市・大多喜町(千葉県)、西之表市・中種子町(鹿児島県)、佐渡市(新潟県)など、全国各地で開催されてきました。

ネパールの統計データをもとに教材を開発

今回のネパールでの「未来首相ワークショップ」に向け、同研究グループはネパール全国の統計データをわかりやすく伝える教材を作成しました。作成にあたっては、Dr. Kamal Poudel氏(Under Secretary, Office of Prime Minister and Council of Ministers, Nepal Govt)から、人口、産業、教育、医療、エネルギー、食糧、災害、温暖化など各種の統計を提供いただきました。

現地の中高生28名が参加、英語で4時間の活発な議論

開催校はカトマンズの英語教育を行うGeetanjali Schoolです。同校に通う中学生から高校生までの生徒28名が参加し、各グループのファシリテーターは同校系列の大学生5名が担当しました。

午前2時間・午後2時間の計4時間にわたり英語でのワークショップが行われました。参加した生徒たちは熱心に議論を重ね、ワークシートに次々と意見を書き込む姿が見られ、未来のまちづくりについて真剣に考える様子が印象的でした。

ワークショップでは、2050年の社会を想定した課題や理想の国の姿について多様な意見が出され、参加者は将来世代の視点から持続可能なネパールのあり方を考えました。最後には各グループが成果を発表し、未来の首相としての政策提言を共有しました。提言に対しては、ネパール政府のDr. Kamal Poudel氏、Dr. Puspa Raj Poude氏(Asst. Dean Of Institute of Agriculture and Animal Science, Tribhuvan University)、同校のBed Panta 校長がコメンテーターとして生徒の発表にコメントを行いました。

なお、全体のファシリテーターは、Dipendra Dhakal 特任研究員(千葉大学人文公共学府)が担当し、倉阪秀史 教授(千葉大学大学院社会科学研究院)が総括コメントを行いました。

今後の展開

千葉大学オポッサム研究グループでは、今回の海外実施を契機に、地域や文化の異なる場所での未来思考型ワークショップの可能性を広げ、持続可能な社会づくりに向けた教育・研究活動をさらに発展させていく予定です。

研究プロジェクトについて

なお、今回の開催は、科学研究費基盤研究(B)「地域人材育成に資する持続可能性の専門知を学校教育にどのように実装するか」(研究代表者栗島英明芝浦工業大学教授)の一環として実施したものです。

本件に関するお問い合わせ

千葉大学大学院社会科学研究院教授 倉阪 秀史
E-mail:kurasaka(アットマーク)chiba-u.jp

よくある質問

「未来首相ワークショップ」とはどのようなイベントですか?

千葉大学オポッサム研究グループが開発した「未来カルテ」を活用し、参加者が2050年の市長(今回は首相)になったと仮定して、未来の都市や国の課題を考察し、将来世代の立場から政策提言を行う参加型プログラムです。

今回のネパールでの開催は、どのような点で注目されますか?

本ワークショップはこれまで日本国内の自治体や学校で展開されてきましたが、今回のネパール・カトマンズでの開催は、海外で初めて実施された事例となります。

ネパールでのワークショップには、どのような人が参加し、どのような内容が議論されましたか?

カトマンズのGeetanjali Schoolに通う中高生28名が参加しました。ネパールの統計データをもとに作成された教材を使用し、2050年の社会を想定した課題や理想の国の姿について、英語で活発な議論が行われ、政策提言が共有されました。

ワークショップの教材はどのように準備されましたか?

ネパール全国の人口、産業、教育、医療、エネルギー、食糧、災害、温暖化などの統計データを、ネパール政府のDr. Kamal Poudel氏から提供を受け、わかりやすく伝える教材として開発されました。

今後の「未来首相ワークショップ」の展開について教えてください。

千葉大学オポッサム研究グループは、今回の海外実施を契機に、地域や文化の異なる場所での未来思考型ワークショップの可能性を広げ、持続可能な社会づくりに向けた教育・研究活動をさらに発展させていく予定です。