対馬西部中学校の海洋プラスチック教材がネパールの教室へ
特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトは2026年6月、ネパールのJana Jagriti Secondary Schoolにて、長崎県対馬市立対馬西部中学校の生徒が制作した海洋プラスチック問題に関する絵本教材を活用した授業を実施しました。単なる物資寄付ではなく、現地の教育課題に合わせた「実装型」の支援として、Dolphin Papa合同会社の再生素材フライングディスクも活用。日本の生徒の学びを世界へ届け、その成果を再び日本へ還元する循環型教育モデルを推進しています。
📋 記事の処理履歴
- 📰 発表: 2026年6月2日 19:41
- 🔍 収集: 2026年6月2日 10:50
- 🤖 AI分析完了: 2026年6月2日 12:45(収集から1時間55分後)
特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト(代表:中村雄一/千葉県松戸市)は、2026年6月、ネパール・ルンビニ州ルパンデヒ郡で実施している教育支援活動において、長崎県対馬市立対馬西部中学校の生徒が作成した海洋プラスチック問題に関する絵本教材を活用した授業を行いました。本授業では、対馬の海岸に漂着する海洋ごみや、海洋プラスチックが地域・環境・人々の暮らしに与える影響について、対馬西部中学校の生徒が制作した絵本を用いて説明。さらに、なかよし学園のパートナーであるDolphin Papa合同会社が取り組む、海洋プラスチック等の再生素材を活用したフライングディスクを紹介し、「捨てられるものを、学びとスポーツの教材に変える」循環型の教育実践として現地の児童生徒・教職員に届けました。なかよし学園は、全国の学校と連携する「世界とつながる学びプロジェクト」を通じて、日本の児童生徒が作成した教材や作品を、単なる寄付物として海外に送るのではなく、現地の教育課題に合わせて授業内で実装活用する取り組みを進めています。今回のネパールでの実践では、対馬西部中学校の生徒が地域課題として向き合ってきた海洋プラスチック問題を、海のない地域を含むネパールの子どもたちにも伝わる教材へと転換。地理的条件や生活環境が異なる子どもたちに対しても、「ごみ」「資源」「環境」「地域の未来」という共通テーマから学びを広げる授業を行いました。日本の中学生が地域の課題を調べ、考え、表現した教材が、海外の教室で使われることにより、学びは国内で完結せず、世界の教育現場と接続されます。なかよし学園では、この循環を「学びの里帰り」と位置づけ、日本の子どもたちが作った教材が現地で活用され、その反応や成果が再び日本の教室へ還ってくる仕組みを構築しています。授業では、絵本による説明に加え、Dolphin Papa合同会社のフライングディスクを紹介しました。海洋プラスチック等の再生素材を活用したフライングディスクは、環境問題を知識として学ぶだけでなく、実際に触れ、遊び、体験することができる教材です。ネパールの児童生徒にとって、海洋プラスチック問題は日常生活から遠いテーマに感じられる可能性があります。しかし、リサイクルされた素材がスポーツ用品として生まれ変わる事例を通じて、環境問題は「遠い海の問題」ではなく、「自分たちの暮らしや未来ともつながる課題」として受け止められました。また、フライングディスクは、国や言語を越えて楽しめる教材でもあります。投げる、受け取る、協力するという身体活動を通じて、環境教育・スポーツ・国際理解を横断する学びの場をつくることができました。今回の実践は、2026年6月1日にネパール・ルンビニ州ルパンデヒ郡オムサティヤ村自治体3区カールワニ地区のJana Jagriti Secondary Schoolで実施した学校訪問・模範授業の一環として行われました。なかよし学園は、これまでアジア・アフリカを中心に実施してきた教育支援、平和構築、災害支援、子ども兵社会復帰支援等の実績を評価され、ネパール関係者との協議の機会を得た。その場で、ネパール政府大使・アドバイザーである Usa Giri 氏 の紹介を受け、ネパール国内における教育支援活動について協力の打診を受けた。特に、政府公立学校において、日本型教育モデル、探究学習、平和教育、生活・道徳・協働を重視した授業実践を紹介することが依頼された。この要請を受け、なかよし学園は2026年5月29日から6月8日まで、代表理事・中村雄一および事務局長・中村里英の2名をネパールへ派遣し、カトマンズおよびルンビニ州において教育支援活動を実施することとなった。なかよし学園では、海外で教材を活用する際、単に「実施した」という記録に留めず、現地の教育関係者にどのような影響を与えたかを確認するため、KPIを設定しています。今回のネパール活動では、教材実装数、児童生徒への到達可能数、教職員への到達可能数、教育行政関係者への到達、学習テーマの拡張、日本側の学びへの還元という6つの観点から効果測定を進めています。なかよし学園では、教育支援活動において「その場で授業を受けて終わる」のではなく、授業を受けた児童生徒自身が、学校内の他の児童生徒や教職員に対して学びを再現できることを重視しています。今回の授業でも、海洋プラスチック問題やリサイクルフライングディスクの説明を聞いた生徒が、後から教室に来た教員に対して、実際に教材を使いながら内容を実演して見せる場面がありました。これは、教材が一方通行の支援物資ではなく、児童生徒自身が理解し、説明し、他者に伝えることのできる「再現可能な学び」として機能していることを示しています。なかよし学園は、このような再現性のある授業設計を通じて、限られた訪問回数であっても、現地校内に継続的な学びの循環を生み出すことを目指しています。中村雄一代表コメント:対馬西部中学校の生徒たちが、対馬の海を見つめ、海洋プラスチック問題について考え、絵本という形にした学びが、ネパールの教室で教材として使われました。私たちは、日本の子どもたちが作った作品を、海外に“送る”だけではありません。“届ける”だけでもありません。現地の子どもたちの学びの中に実装し、その場で使い、反応を受け取り、もう一度日本の教室へ返していく。これが、なかよし学園の「世界とつながる学び」です。海のある対馬で生まれた海洋プラスチックの学びが、ネパールの子どもたちに届いた時、環境問題は一つの地域の課題ではなく、世界が共有する未来の課題になります。そして、日本の中学生にとっても、 自分たちの学びが世界の誰かの役に立つという大きな経験になります。教育支援とは、物を渡すことではなく、学びを起こすことです。これからも、全国の学校で生まれた学びを世界の現場で実装し、その成果を日本の子どもたちへ還していきます。今後の展開として、なかよし学園では、ネパールでの教育支援活動を継続し、日本全国の学校が作成した教材を現地の教育現場で活用していきます。今後は、現地教職員・教育行政関係者への聞き取り、授業後の反応、教材の再活用可能性などを記録し、KPIとして整理します。また、対馬西部中学校をはじめ、国内の参加校に対しては、現地での写真・動画・授業記録をフィードバックし、「自分たちの学びが世界とつながった」ことを実感できる3R-Forum講演会(Return, Reflect & Redesignを体感するフィードバック講演会)等につなげていきます。なかよし学園は、これからも「願う平和」から「行動する平和」へと学びを進化させ、日本の教室と世界の現場をつなぐ教育実践を広げてまいります。
よくある質問
なかよし学園プロジェクトがネパールで行った活動とは?
日本の学校で制作された教材を現地の授業に組み込み、探究学習や環境教育を行う「実装型」の教育支援活動です。
対馬西部中学校の生徒が制作した教材は何ですか?
海洋プラスチック問題について解説した絵本「Our project TSUSIMA」です。
Dolphin Papa合同会社はどのような役割を果たしましたか?
海洋プラスチックをリサイクルしたフライングディスクを提供し、環境問題を体験的に学ぶ教材として活用されました。
「学びの里帰り」とはどのような仕組みですか?
日本の子どもたちが作った教材を海外で活用し、その反応や成果を再び日本の教室へフィードバックする循環型の仕組みです。
今回の活動のKPI(成果指標)にはどのようなものがありますか?
教材実装数、児童生徒への到達数、教職員への波及、教育行政へのモデル提示、学習テーマの拡張、日本側への還元などが設定されています。