株式会社MiDATAと東京大学マーケットデザインセンター(UTMD)マッチングアプリ「CoupLink」を用いた共同研究成果を発表
MiDATAとUTMDは、マッチングアプリ「CoupLink」において、人気集中を緩和しマッチングの質を高める新たな推薦アルゴリズム「ECDA」を共同開発し、実証実験で有効性を確認した。
📋 記事の処理履歴
- 📰 発表: 2026年5月27日 15:30
- 🔍 収集: 2026年6月1日 00:40(発表から105時間10分後)
- 🤖 AI分析完了: 2026年6月2日 00:00(収集から23時間20分後)
AI・データ分析コンサルティング事業を展開する株式会社MiDATAは、東京大学大学院経済学研究科附属 東京大学マーケットデザインセンター(UTMD)との共同研究成果として、ツーサイドプラットフォームの構造的課題である「一部への人気集中(混雑)」を緩和し、機会の公平性とマッチングの質を向上させる手法をUTMDが提案し、MiDATAがこの手法に基づいて新たな推薦アルゴリズムを実装しました。本アルゴリズムは、MiDATAの株主である株式会社リンクバルが運営するマッチングアプリ「CoupLink(カップリンク)」に試験導入され、実証実験においてその有効性が確認されました。なお、本研究成果をまとめた論文は、プレプリントサーバー「arXiv」およびUTMDのウェブサイト上で公開されています。MiDATAとUTMDは、2024年7月より、推薦対象の双方の選好や行動確率を考慮する推薦システム「two-sided recommendation」の共同研究に取り組んでまいりました。マッチングアプリのような、ユーザーたちが相互に相手を好むことではじめてマッチが成立する「ツーサイドプラットフォーム」では、従来の手法を用いると、一部の人気ユーザーに推薦される機会と、「いいね」の送信が殺到する「混雑」が発生する傾向があります。「混雑」は、人気ユーザーのパンクや一般層の埋没といった非効率と不平等を発生させます。この課題に対し、UTMDが持つ「マーケットデザイン(マッチング理論)」の最先端の知見と、MiDATAが持つ「高度なAI実装力」を掛け合わせ、新たなレコメンドアルゴリズム「ECDA(露出制約型受入保留方式)」を開発しました。本アルゴリズムでは、ノーベル経済学賞の対象にもなった「受入保留(Deferred Acceptance)アルゴリズム」をレコメンドシステムに応用しています。AIが予測する「いいねやマッチングの発生件数の期待値」をもとに、個々のユーザーが推薦される件数(露出)に適切な上限を設けることで、特定のユーザーが過剰に推薦されることをシステム的に緩和します。実証実験の結果、上位0.1%の層への一極集中が是正され、実質的な交流に繋がりやすいマッチング機会の向上や、公平な出会いの機会の提供、安心・安全な環境の強化が確認されました。今後は、本共同研究で得られた知見をデータ分析コンサルティングサービスへ反映し、「求職者と企業」「フリーランスと発注者」など、同様に「人気集中による機会損失」が課題となっている他産業のプラットフォーム事業者様に対しても、本技術の提供とDX支援を進めてまいります。
よくある質問
MiDATAとUTMDの共同研究の目的は何ですか?
マッチングアプリにおける「人気集中(混雑)」という構造的課題を解決し、マッチングの質と公平性を向上させることです。
開発されたアルゴリズム「ECDA」の特徴は?
ノーベル賞級の「受入保留アルゴリズム」を応用し、推薦数に上限を設けることで特定ユーザーへの過剰な集中を緩和します。
実証実験の結果はどうでしたか?
上位0.1%への一極集中が是正され、より多くのユーザーにマッチング機会が提供されることが確認されました。
この技術は他の業界にも応用できますか?
はい、求人サイトやフリーランス仲介など、同様の課題を抱えるプラットフォームへの展開を予定しています。
論文はどこで確認できますか?
プレプリントサーバー「arXiv」およびUTMDのウェブサイトで公開されています。