リケンテクノスと新居浜高専、水処理光触媒の新たな評価手法を確立 — 深紫外域の吸光度変化を導入

Key facts

  • リケンテクノスと新居浜高専、水処理光触媒の新たな評価手法を確立 — 深紫外域の吸光度変化を導入
  • リケンテクノスと新居浜高専は、水処理光触媒の性能を正確に判定する新手法を共同開発した。従来の「脱色」のみの評価では見落とされがちな「有機骨格の残存」を、深紫外域(230nm付近)の吸光度変化を二重指標に加えることで解消し、本質的な性能評価が可能になった。
  • Source: PR Times
  • Date: 2026年5月29日

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リケンテクノスと新居浜高専は、水処理光触媒の性能を正確に判定する新手法を共同開発した。従来の「脱色」のみの評価では見落とされがちな「有機骨格の残存」を、深紫外域(230nm付近)の吸光度変化を二重指標に加えることで解消し、本質的な性能評価が可能になった。

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リケンテクノスと新居浜高専、水処理光触媒の新たな評価手法を確立 — 深紫外域の吸光度変化を導入 (2026年5月29日), PR Times
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PR Times
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2026年5月29日
リケンテクノスと新居浜高専は、水処理光触媒の性能を正確に判定する新手法を共同開発した。従来の「脱色」のみの評価では見落とされがちな「有機骨格の残存」を、深紫外域(230nm付近)の吸光度変化を二重指標に加えることで解消し、本質的な性能評価が可能になった。
提携NQ 43/100出典:PR Times

📋 記事の処理履歴

  • 📰 発表: 2026年5月29日 19:00
  • 🔍 収集: 2026年5月30日 22:32(発表から27時間32分後)
  • 🤖 AI分析完了: 2026年5月30日 22:35(収集から2分後)
リケンテクノス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:常盤 和明)は、国立高等専門学校機構 新居浜工業高等専門学校(愛媛県新居浜市、校長:東海 明宏、以下、新居浜高専)との共同研究により、水処理光触媒の性能をより正確に評価する新たな評価手法を確立しました。

当社と新居浜高専では、酸化鉄磁性粒子を多孔質体に担持した水処理酸化鉄光触媒を共同開発しました。その性能評価の過程で、従来一般的に用いられてきた「脱色(可視光域の吸光度低下)」のみを指標とする評価手法では、有機物の分解を正確に判断できない場合があることがわかりました。そこで、深紫外領域(230nm付近)の吸光度変化を併せて評価する手法を導入し、「色が消えただけの場合」と「有機骨格の分解の進行状態や中間体の生成」をより多面的に評価可能な新たな評価手法を確立しました。

### 1. 研究の背景
光触媒を用いた水処理技術では、対象物質の分解の有無を、溶液の色の変化(可視光領域 約400〜700nmの吸光度低下)によって評価する方法が広く用いられてきました。しかし、有機染料や難分解性有機物の多くは芳香環などの安定な有機骨格構造を有しており、発色団の一部が変化しただけでも脱色が起こる場合があります。そのため、見た目には「分解された」ように見えても、実際には有機骨格が水中に残存している可能性があり、従来の評価方法には分解の程度を正確に判断しにくいという課題がありました。

### 2. 今回確立した評価手法の特長
- **(1) 可視光域と深紫外域の二重指標評価**: 従来の可視光域(脱色評価)に加え、200〜250nm付近の深紫外領域における吸光度変化を評価指標として導入しました。この深紫外領域は芳香環や低分子量有機物に由来するπ–π*遷移に対応しており、有機骨格の残存や分解過程(中間体生成)を把握するうえで有効です。
- **(2) 「脱色」と「有機骨格分解」の明確な区別**: 可視域の吸光度のみが低下し、深紫外域に変化が見られない場合は脱色のみと判断。深紫外域の吸光度低下や低波長側へのシフトが確認される場合は、芳香環構造の変化や分解過程の進行を示唆します。
- **(3) 共同検証による妥当性の確認**: 複数の光触媒および難分解性の染色試薬を用いて検証を行い、本評価手法が材料性能の違いを明確に判別できることを確認しました。

### 3. 本評価手法の意義
本成果により、見かけの変化に左右されない本質的な性能評価が可能となります。材料ごとの真の分解能力を比較しやすくなり、実用化を見据えた性能判断にもつながります。水処理分野における研究開発の質を高め、実用性の高い技術の選定に資する重要な基盤技術です。

### 4. 今後の展望
今後は本手法を基盤として、より高い分解性能を有する光触媒や処理プロセスの開発を進め、水処理技術の高度化と社会実装への展開を目指していきます。

よくある質問

水処理光触媒の従来の評価方法にはどのような課題がありましたか?

可視光域の脱色のみを指標としていたため、発色団の一部が変化して色が消えただけで、実際には有害な有機骨格が水中に残存している場合でも「分解された」と誤認する可能性がありました。

新たに導入された評価手法の最大の特徴は何ですか?

従来の可視光域評価に加え、200〜250nm付近の深紫外領域における吸光度変化を評価指標として導入した「二重指標評価」です。これにより、有機骨格の分解状態を多面的に把握できます。

深紫外領域の吸光度を測定することにどのようなメリットがありますか?

この領域は芳香環や低分子量有機物の結合状態に対応しているため、見た目の色が消えただけの状態と、有機骨格そのものが分解されている状態を明確に区別できます。

この新手法はどのような対象に適用可能ですか?

難分解性染料や有機汚染物質をはじめ、様々な水処理対象への適用が期待されており、材料ごとの真の分解能力を比較する基盤技術となります。

共同研究のパートナーはどこですか?

国立高等専門学校機構の新居浜工業高等専門学校(愛媛県新居浜市)です。同校との共同検証により、手法の妥当性と有効性が確認されています。