動画手順書SaaS「Dive」を提供するエピソテック株式会社(本社:東京都杉並区、代表取締役:内藤優太)は、製造業の現場・管理層を対象に、作業手順の動画活用に関する実態調査を実施しました。
調査結果サマリー - 製造業の現場・管理層の36%が、作業手順の動画を導入・経験(現場・管理層2,333名中841名)。 - 動画を導入していても、87%が「動画を見ても先輩・同僚に聞くことがある」。 - 作業手順の動画には「見て学ぶ(研修・事前教育)」と「作業中に引いて使う(現場参照)」の2用途があり、一本の通し動画は前者で機能する一方、後者では摩擦が残る。 - 聞く側の80%が、人に聞く・作業を止めることに心理的負担を感じている。
調査の背景 製造業では、就業者数の減少と高齢化を背景に、熟練者が培った技能の継承や、現場を指導できる人材の確保・育成(OJT)が課題とされています。製造業で働く34歳以下は2002年の326万人から2023年は259万人へと約2割減少し、就業者数全体も2024年は約1,046万人と縮小が続いています(※)。 作業手順を動画化する取り組みが広がる一方で、「導入したが現場で十分に使われない」という声もあります。当社はこの実態を一次データで確認するため、2026年6月に調査を実施しました。 ※ 出典 :経済産業省・厚生労働省・文部科学省「2025年版ものづくり白書」
調査結果 - **作業手順の動画の導入は、製造業の現場・管理層の36%** 製造業の現場担当・管理者として抽出した2,333名のうち、勤務先で作業手順の動画を導入済みまたは導入経験ありは36%(841名)、64%は未導入または不明でした。 - **導入していても、87%が「動画を見ても先輩・同僚に聞くことがある」** 動画を導入・経験している層(n=841)では、「よくある」「時々ある」の合計が87%でした。動画を整備しても現場の質問行動は大きく変わっていません。 - **75%が「期待ほど活用できていない」** 同じ導入層(n=841)で「期待どおりに活用できている」は25%にとどまり、75%が「期待ほど活用できていない」と回答しました。 - **63%が「使われ続けていない」** 「よく使われている」は37%で、残る63%は継続的・実用的には機能していない状態でした。 - **聞く側の80%が、質問・作業中断に心理的負担** 導入層から500名に追加調査を実施。「聞く立場」の80%、「聞かれる立場」の55%が、人に聞く・作業を止めることに心理的負担を感じると回答しました。 - **46%が動画を「引いて」使用。研修利用も45%** 実際の使い場面では、「作業中・その場で確認」(33%)と「久しぶりの作業前に確認」(13%)の合計46%が参照用途で、研修場面での利用も45%ありました。 - **困りごとは一つに集中せず、複数の壁が各3割** 困りごととして「必要な場面を探しにくい」30%、「コツが伝わらない」27%、「内容が合わない」28%、「長い」32%、「古い」31%などが挙げられました。 - **「引ける動画手順書」に約8割が関心** 検索可能な手順書のコンセプトに対し、置換意向29%・併用意向50%でした。
まとめ 作業手順の動画には「見て学ぶ」研修用途と「引いて使う」現場参照の2つの用途があります。本調査から、一本の通し動画は前者では機能するものの、後者では「見ても結局聞く」(87%)といった摩擦が残ることが見えてきました。製造業の技能継承やOJTが進む中、用途に応じた動画設計が重要になると考えられます。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
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