台湾のビジネス・市場動向調査に精通するワイズコンサルティンググループ(本社:中華民国台北市)傘下のワイズリサーチは、「主要産業園区発展シリーズ」として、台湾ハイテク産業の絶対的な「頭脳」である新竹エリアの最新動向をまとめたインサイトレポート『〜日系企業数が急成長、高鉄駅前の開発動向〜 新竹科学園区・産業園区』を公開いたしました。

現在、新竹では「現在進行形の日系企業のシフト」と「数年後を見据えた巨大な都市開発」という、ビジネス地図を塗り替える2つのメガトレンドが同時進行しています 。本レポートでは、独自の調査データに基づき、この劇的な変化と日系企業にとっての次なるビジネスチャンスを解説しています。

レポートのハイライト(新竹市場の2大メガトレンド)

主要指標 — KEY FIGURES

90億元
メディアテック(聯発科技)が約90億元を投じ
3000
約3,000名のトップエンジニアが入居する巨大R&Dビル
26
北棟(26階)が2027年
40
南棟(40階)が2029年に開業を予定

1.日系企業の重心移動:台北から新竹の「技術中枢」へ

これまで日系企業の多くは、利便性から台湾法人本社を台北に置くのがセオリーでしたが、近年は猛烈な勢いで新竹へと重心を移しています。半導体サプライチェーンの在地化(ローカライゼーション)に伴い、顧客と即日で次世代技術を共同開発する「テクニカルセンター」を新竹の現場に持つことが絶対条件となっているためです。 実際に、東京エレクトロン(TEL)が竹東に巨大なトレーニングセンターを設立したほか、SCREENなどの装置メーカーもR&D機能を現地へ移植し、富士フイルムが湖口への投資を拡大するなど、新竹は「モノを売る場所」から「技術支援・開発の最前線」へと変貌しています。

(図)日系企業の拠点が台北から新竹の各エリア(竹北・竹東・湖口)へシフトしている構図。(資料:ワイズリサーチ)

2.2027年、高鉄駅前に誕生する「第二の頭脳ハブ」

高鉄新竹駅前(竹北エリア)では、竹科のスペース不足を避けたIC設計トップ企業や外資系テクノロジー企業が大規模に入居する超大型再開発が進行しています。

メディアテック(聯発科技)が約90億元を投じ、約3,000名のトップエンジニアが入居する巨大R&Dビルを2027年に完工予定です。

大手デベロッパーが手がける大型複合開発「未来之心 Gateway Plaza」は、北棟(26階)が2027年、南棟(40階)が2029年に開業を予定しています。 これにより、高鉄駅前は頭脳と設計に特化した都市型の新クラスターとして確立され、「AI・半導体設計×スマート医療・バイオ」の異業種イノベーションが誘発されると見られています 。

経営へのヒント:新竹クラスターにおける「2つの戦い方」

この「技術開発の最前線」と「新たな都市型クラスターの誕生」という波を的確に捉えるため、本レポートでは以下の2つのアプローチを提言しています。

超・近接支援ハブの構築: 単なる営業所にとどまらず、R&Dや技術サポートを一体化させた拠点を竹北、竹東、湖口などの園区周辺に構え、顧客の要求スピードに完全に同期する体制を作ることが不可欠です 。

新エコシステムへのB2B/B2Cアプローチ: 駅前の巨大グリーンビルディング群に対し、スマートビル技術や省エネ設備などのESG関連ソリューション(B2B)に巨大な需要が生まれます。同時に、数千人規模のトップエンジニア層が流入するため、ハイエンドな飲食店や高級スーパーといった高品質なB2Cサービスの進出余地も爆発的に広がっています。

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  • 出典:PR TIMES
  • 分類:経済分析
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