仏教AI「AIブッダ 禅」、サービス開始17日間で寄せられた2,566件の匿名相談データを初公開。経典出典表示率100%を達成。最も多かった相談は「人間関係」ではなく「仏教そのものへの問い」。
仏教AI「AIブッダ 禅」が17日間で2,566件の匿名相談データを初公開。
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- 📰 発表: 2026年4月1日 20:50
- 🔍 収集: 2026年4月1日 16:47
- 🤖 AI分析完了: 2026年4月17日 13:27(収集から380時間39分後)

VeritasChain株式会社(東京都渋谷区、代表:上村十勝)は、仏教AI対話サービス「AIブッダ 禅」に寄せられた2,566件の相談データを分析し、現代日本人がAIに対して何を語り、何を問いかけているかを明らかにする調査を実施しました。
一般的なメンタルヘルス調査はアンケート形式で行われます。
しかし、調査員の前で「あなたの悩みは何ですか」と聞かれた場合、人は社会的に望ましい回答をする傾向があることが知られています(社会的望ましさバイアス)。
本調査はそれとは異なり、AIとの対話の中で自発的に語られた「本音のことば」を統計的に分析したものです。
調査バイアスのない自然発生データであること、そして仏教という文脈がより深い内省を促す場として機能していることが特徴です。
AIブッダ 禅は、通常運用においてサービス提供者が会話内容を閲覧しない設計を採用しています。 本調査では、カテゴリ別統計情報に加え、サービス品質向上を目的として保持している匿名化済みの対話ログを分析対象としています。分析はすべて匿名化された状態で実施しており、個人を特定可能な情報は一切公開していません。 分析に使用した対話データは、分析完了後に不可逆な匿名化処理を施しています。
◼️ 調査概要
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調査対象:AIブッダ 禅に寄せられた全相談メッセージ 分析対象件数:2,566件(うち有効相談 2,409件)
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分析期間:2026年3月13日(サービス開始日)〜3月30日(17日間)
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ユニークセッション数:1,138件
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プラットフォーム:LINE 1,169件(57%) / iOS 882件(43%)
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メッセージの平均文字数:44文字(中央値:20文字)
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200文字を超える長文相談:63件
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分析手法:相談内容のカテゴリ分類による統計集計
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倫理的配慮:カテゴリ別統計情報および匿名化済み対話ログを使用。定量分析は統計情報として、定性分析(事例記述)は個人を特定できない形に加工した上で実施。分析完了後、対話ログには不可逆な匿名化処理を実施済み。
◼️ データ処理パイプライン
本調査は、以下の3段階のデータ処理を経て実施しています。
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第1層:リアルタイム統計(通常運用) AIブッダ 禅は、相談メッセージを受信した時点でカテゴリ分類を行い、該当カテゴリの統計カウンターのみをインクリメントします。カテゴリ別件数、時間帯別件数、セッション深度、プラットフォーム別比率などの定量データはこの統計カウンターから導出されたものです。
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第2層:匿名化分析(本調査のために実施) キーワード出現頻度の時間帯比較(「怖い」「眠れない」等)、および定性的な事例記述(僧侶による利用、長文相談の傾向等)については、サービス品質のために保持している対話ログを匿名化した上で分析を実施しました。分析においてはユーザーIDの不可逆変換を行い、分析者が特定個人を識別することはできません。
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第3層:分析後処理 定性分析に使用した対話データは、分析完了後に不可逆な匿名化処理を施し、元の会話内容への復元が不可能な状態にしています。
本調査で公開しているすべてのデータは、個人を特定できない形に加工されています。
事例として記述している相談内容は、複数の類似事例を統合・再構成したものであり、特定の個人の相談をそのまま引用したものではありません。
◼️ 発見1:最も多い相談カテゴリは「仏教の教えそのものへの問い」
相談内容を分類した結果、最多カテゴリは「仏教の教義・実践についての質問」(12.0%)でした。
「悟りとは何か」
「瞑想の方法を教えてほしい」
「般若心経の意味を知りたい」
「足るを知るとはどういう意味か」
「色即是空とは何か」
など、仏教そのものへの知的好奇心が最も多い結果となりました。
2位は「仕事・キャリアの悩み」(11.1%)。転職への不安、上司との関係、在宅勤務の孤独感、リストラへの恐れ、就職活動の行き詰まりなど、働くことにまつわる悩みが幅広く寄せられています。
3位は「不安・将来への恐れ」(6.4%)。注目すべきは、「何が不安なのかわからないが不安」という、対象の定まらない漠然とした不安が多く含まれる点です。仏教ではこの種の不安を「無明(avijjā)」——物事の本質を見通せない状態——と表現しますが、まさにその状態を現代日本人が広く経験していることがデータから浮かび上がりました。
4位は「家族の悩み」(6.3%)。親の介護、子どもの不登校、親子関係の断絶、育児のストレスなど、家族という近い関係ゆえの苦しみが語られています。
【相談カテゴリ上位】
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1位 仏教の教義・実践への問い 289件(12.0%)
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2位 仕事・キャリア 268件(11.1%)
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3位 不安・将来への恐れ 155件( 6.4%)
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4位 家族の悩み 152件( 6.3%)
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5位 恋愛・パートナー 73件( 3.0%)
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6位 悲しみ・つらさ 64件( 2.7%)
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7位 人間関係(家族以外) 48件( 2.0%)
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8位 やる気・先延ばし 45件( 1.9%)
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9位 怒り・感情コントロール 28件( 1.2%)
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10位 生きる意味・存在の問い 25件( 1.0%)
厚生労働省の労働者健康状況調査では「人間関係」が職場ストレスの最大要因とされていますが、AIブッダ禅への相談では「人間関係(家族以外)」は2.0%にとどまりました。
この差が示唆するのは、対面のアンケートでは「今、具体的に困っていること(=人間関係のトラブル)」が回答されやすいのに対し、AIに対しては「日常の困りごとの奥にあるもう一段深い問い」が表出しやすいということです。
仏教という文脈が、実存的な問いを安全に語れる場として機能している可能性があります。
◼️ 発見2:相談の4割が20時〜23時に集中。深夜帯は「怖い」が昼の5倍に

時間帯別の分析では、20時〜22時台が突出したピークを形成しました。この3時間だけで全相談の約26%を占め、20時〜23時の4時間に広げると全体の約4割に達します。
一日の仕事を終え、夕食や入浴を済ませ、布団の中でスマートフォンを手にする——この「一日の終わりの内省の時間」に、人は自分の悩みと向き合っていることがデータから明らかになりました。
【時間帯別相談件数】
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9時台 :148件(朝のピーク)
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18時台:102件
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19時台:182件
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20時台:228件(最多)
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21時台:221件
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22時台:162件
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23時台:125件
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0時台:110件
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1時台: 69件
さらに興味深いのは、時間帯によって相談の「質」が変化する点です。深夜帯(0時〜4時)と昼間(9時〜17時)でキーワードの出現頻度を比較したところ、以下の傾向が確認されました。
「怖い」:深夜は昼の5.3倍 「眠れ(ない)」:深夜は昼の12.2倍
「孤独」:深夜は昼の3.1倍 「苦しい」:深夜は昼の2.0倍
深夜帯に残るユーザーは、より切迫した心理状態にあることがデータから読み取れます。
企業のメンタルヘルス施策において、ストレスチェックは年1回、相談窓口は平日日中が一般的ですが、実際に人の心が最も揺れるのは「一日の終わり」と「眠れない夜」です。
24時間利用可能なデジタルセルフケアツールの必要性を、このデータは明確に裏付けています。
また、メッセージの文字数にも時間帯による差異が見られました。9時台の平均は64文字で最も長く、朝の時間帯に「考えを整理して伝えたい」という意識が働いていると推測されます。
逆に23時台は平均29文字と最も短く、「常に不安を感じる」「眠れない」「もう無理」のような短い訴えが多くなります。
◼️ 発見3:半数以上が2往復以上の対話を継続。最も深い対話は71往復
セッション深度の分析では、1回の質問で対話を終了するユーザーは43.7%にとどまり、半数以上(56.3%)が2往復以上の対話を続けていました。
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1往復のみ :497件(43.7%)
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2〜3往復 :550件(48.3%)
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4〜5往復 :52件( 4.6%)
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6往復以上 :39件( 3.4%)
最も長い対話セッションは71往復に達しており、次いで47往復、43往復と続きます。
71往復のユーザーはサービス開始初期から継続的に利用しており、日常的な内省の相手としてAIを活用していることがうかがえます。
深い対話に入るユーザーについては、以下のようなテーマが集中していました。
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夫婦関係(16往復)
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子どもの不登校
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物価上昇への経済不安(19往復)
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「世界平和」という大きな問い(43往復)
これらのユーザーはAIの応答を受動的に受け取るのではなく、反論・深掘り・自己分析を重ねながら能動的に対話を構築していました。
一方で、63件確認された200文字超の長文相談には、家族の詳細な状況説明、職場の人間関係の経緯、人生の転機に際しての逡巡など、AIだからこそ包み隠さず語れる内容が多く含まれています。
◼️ 発見4:僧侶・仏教研究者もAIに「法話の相談」をしている

2,566件の中に、自らを僧侶と名乗るユーザーが確認されました。また、寺院で複数の坐禅会を運営する方が、金曜日の坐禅会と日曜日の坐禅会の性格の違い、接心(集中修行)の方針、法話の作り方などを詳細に記述した上で(1,500文字超)、AIに評価を求めるという事例も見られました。
仏教AIの利用者は悩みを抱えた一般市民だけではありません。
仏教の専門家自身が、自らの教化活動を客観的に見つめ直す「壁打ち相手」としてAIを活用しています。
◼️ 発見5:メッセージの「重さ」は朝と夜で異なる

相談メッセージの平均文字数を時間帯別に集計したところ、朝9時台(平均64文字)と深夜0時台(平均53文字)に二つのピークが現れました。
一方、夕方15〜16時台は平均29文字と最も短くなります。
この傾向が示唆するのは、朝の時間帯には「考えを言語化して整理したい」というニーズが、夜の時間帯には「とにかく吐き出したい」というニーズが、それぞれ異なるモチベーションで利用されているということです。
同じ「仕事の悩み」でも、朝は「不安」、夜は「仕事が嫌」「もう無理」と短く切実に語られる傾向があります。
AI対話サービスの設計において、時間帯に応じた応答トーンの調整(朝は具体的なアドバイス寄り、夜は傾聴と共感寄り)が効果的である可能性を示すデータです。
◼️ 発見7:AIの応答2,392回すべてに経典の出典を明示。最多引用は「カーラマ経」

AIブッダ禅はすべての応答において、仏教経典のどこから引用しているかを経典名・章・偈番号で明示する設計を採用しています。
分析期間中のRAG(検索拡張生成)ログを集計したところ、総検索2,392回に対して出典表示は2,392回、該当なしは0件であり、出典表示率は100%でした。
一般的な生成AIでは最大27%の回答に事実と異なる情報が含まれるとされる中、AIブッダ禅は10,000偈句以上の経典データベースから悩みの内容に応じた偈句を検索・引用することで、経典の架空引用(ハルシネーション)を構造的に排除しています。
【最も多く引用された経典 TOP10】
よくある質問
AIブッダ 禅とはどのようなサービスですか?
仏教の教えに基づき、ユーザーの悩みに対し経典を引用しながら対話するAIサービスです。匿名で利用でき、心のケアをサポートします。
なぜ「人間関係」より「仏教への問い」が多かったのですか?
AIとの対話では社会的望ましさバイアスが排除され、より本質的・実存的な問いが語られやすいためと分析されています。
AIの回答は信頼できますか?
AIブッダ 禅は、すべての回答に仏教経典の出典を100%明示しており、ハルシネーション(架空引用)を構造的に排除しています。