TXP Medicalの救急外来・電子カルテデータを活用した研究が国際医学誌 『Journal of Clinical Medicine』に掲載

TXP Medical株式会社は、同社の救急医療データプラットフォーム「NEXT Stage ER」を活用した低血糖発作に関する研究が、国際医学誌『Journal of Clinical Medicine』に掲載されたことを発表した。研究では、2018年から6年間の237例を分析し、病院到着前の早期介入が少ない現状と、その介入が患者の転帰に与える影響の可能性を指摘。家族への教育や早期介入体制の重要性を浮き彫りにした。
調査NQ 37/100出典:PR Times

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  • 📰 発表: 2026年5月19日 17:00
  • 🔍 収集: 2026年5月19日 08:31
  • 🤖 AI分析完了: 2026年5月20日 04:56(収集から20時間24分後)
TXP Medical株式会社は、同社が提供する救急外来・電子カルテデータを活用した研究成果が、国際医学誌『Journal of Clinical Medicine』(MDPI)に掲載されたことを発表した。

研究成果の概要
本研究では、2018年1月から2023年12月の6年間にわたり、日本の2つの地域(茨城県日立市・宮城県南部地域)において、救急車で低血糖発作により搬送された患者237例を解析した。
その結果、低血糖発作の78.1%が自宅で発生し、67.5%が家族によって救急要請されていた。一方で、ブドウ糖投与処置などの病院前医療介入は12.5%にとどまることが明らかになった。さらに、救急隊到着時には21.1%が昏睡状態にあり、病院前に介入を受けた患者の入院率は34.2%であったのに対し、介入を受けなかった患者では53.2%に上るなど、早期介入の有無が転帰に影響を与える可能性が示唆された。
これらの結果は、低血糖発作の多くが家庭内で発生し、家族が初期対応の主体となりながらも、実際の医療介入が十分に行われていない現状を示している。本研究は、家族・介護者への低血糖発作に関する教育の重要性や、地域における早期介入体制の整備の必要性を浮き彫りにした。
TXP Medicalは今後も、急性期医療データや電子カルテデータの活用を通じて、医療の質の向上および現場課題の可視化に貢献していく方針だ。
なお、本研究は特定の2地域・搬送例を対象とした後ろ向き観察研究であるため、結果の一般化には今後の多施設・多地域での検証が期待される。しかし、リアルワールドデータを用いた本研究は、低血糖救急の実態把握に向けた重要な知見を提供するものである。

研究を支える医療データ基盤
本研究の対象施設(日立総合病院・みやぎ県南中核病院)では、TXP Medicalが開発した救急外来診療プラットフォーム「NEXT Stage ER(NSER)」が導入されている。
NSERは、救急外来診療で使用され、救急搬送情報や診療記録などを構造化した形式で入力・蓄積するシステムである。主訴はJapan Triage and Acuity Scale(JTAS)に基づき自動分類され、診断名はICD-10コード、薬剤情報はWHO ATCコードで標準化される。
従来の電子カルテとは異なり、入力時点から構造化・標準化を行うことで、臨床現場での診療と研究データの連続性を担保できる点が特徴である。2026年3月時点で全国100病院以上に導入されており、救急搬送データと院内データを統合した解析を可能にする基盤として活用されている。

【論文情報】
タイトル:Hypoglycemic Events Focusing on Situational Factors, Bystander Identification, and Prehospital Management
掲載誌:Journal of Clinical Medicine(MDPI)
公開日:2026年4月5日
DOI:10.3390/jcm15072746
URL:https://doi.org/10.3390/jcm15072746
本研究は、日本イーライリリー株式会社の支援を受けた共同研究として実施された。

【NEXT Stage ER(NSER)】
NSERは、大病院の救急外来業務に特化した患者情報記録・管理システム。電子カルテ端末上で稼働し、多職種が入力した患者情報を一元的に集約・共有することで、迅速かつ正確な診療を支援する。日常業務の中で蓄積された診療記録は、救急台帳作成や臨床研究のデータ整理効率化にも寄与する。全国の大病院100施設以上に導入されており、大学病院・救命救急センターにおいては約50%のシェアを有する。