一度読んだら忘れられない異色短篇の書き手として熱烈な愛読者を持つ作家ジェラルド・カーシュ。わが国でのカーシュ再評価のさきがけとなった日本オリジナルの傑作短篇集『壜の中の手記』が6月18日に創元推理文庫より刊行され、好評発売中です。

帯に推薦を寄せているのは読み巧者として名高い作家の北村薫先生と宮部みゆき先生のおふたり。

これはほんとに、奇跡のように生まれた作品だと思いました。――北村薫

どこをとっても残酷で哀れ、また、非常に崇高な話でもある。――宮部みゆき

実在の作家アンブローズ・ビアスの不可思議な失踪を題材にし、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞短篇部門を受賞した表題作「壜の中の手記」や、無人島に漂着した男女が迎えた結末を、ひとりが残した日記と白骨が物語る驚異の名品「豚の島の女王」など、カーシュにしか書き得ない粒よりの異色短篇が集められた、文字どおりの傑作短篇集です。巻末には、歌人・エッセイストの穂村弘先生にもご寄稿いただいています。

ジェラルド・カーシュ/西崎憲他訳『壜の中の手記』(創元推理文庫)

【内容紹介】 無人島で発見された奇怪な白骨と日記がささやかな楽園の終焉を物語る「豚の島の女王」、アンブローズ・ビアスの失踪という文学史上の謎に材を採ったアメリカ探偵作家クラブ賞短篇部門受賞の表題作――全篇に横溢する残酷とユーモア、奇想を奇想たらしめる語りの妙、そしてひねりの利いた結末が時に人間の愚かさや哀しさをも漂わせる、異色短篇作家ジェラルド・カーシュの傑作選。解説=穂村弘

【収録作品】

「豚の島の女王」 「黄金の河」 「ねじくれた骨」 「凍れる美女」 「骨のない人間」 「壜の中の手記」 「ブライトンの怪物」 「破滅の種子」 「壁のない部屋で」 「時計収集家の王」 「狂える花」 「死こそわが同志」

装画:磯良一/装幀:山田英春

9月には日本オリジナル傑作選第2弾『廃墟の歌声』を同じく創元推理文庫から刊行いたします。初の文庫化となるこちらもどうぞお楽しみに。

書誌情報

主要指標 — KEY FIGURES

348ページ
ページ数:348ページ
978-4-488-12108-2
ISBN:978-4-488-12108-2

壜の中の手記(びんのなかのしゅき)

ジェラルド・カーシュ/西崎憲他訳

判型:文庫判

ページ数:348ページ

初版:2026年6月19日

ISBN:978-4-488-12108-2

Cコード:C0197

文庫コード:M-カ-15-1

装画:磯良一

装幀:山田英春

著訳者プロフィール

ジェラルド・カーシュ(Gerald Kersh)

イギリスの作家。1911年生まれ。用心棒、パン屋、レスラー、新聞記者など職を転々としながら文筆生活に入り、34年に長篇Jews Without Jehovahでデビュー。ミステリ、怪奇小説、SF、ファンタジイなど、幅広いジャンルにまたがって夥しい作品を発表、犯罪王カームジンの短篇シリーズも好評を博した。二度映画化されたノワール小説Night and the Cityなど20作の長篇がある。第二次大戦後にアメリカに移住。58年「壜の中の手記」でアメリカ探偵作家クラブ賞短篇部門を受賞。奔放な想像力と独創的なアイディア、特異なスタイルを具えたその短篇は熱烈なファンをもつ。68年没。

西崎憲(にしざき・けん)

1955年青森県生まれ。作曲家、翻訳家、作家、アンソロジスト。2002年に『世界の果ての庭』で第14回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し作家デビュー。主な編訳書に『短篇小説日和 英国異色傑作選』『怪奇小説日和 黄金時代傑作選』、主な訳書としてチェスタトン『四人の申し分なき重罪人』、コッパード『郵便局と蛇』、バークリー『第二の銃声』、『ヴァージニア・ウルフ短篇集』がある。著書に『世界の果ての庭』、歌集『ビットとデシベル』(フラワーしげる名義)など。15年には日本翻訳大賞を創設したほか、16年より文学ムック「たべるのがおそい」の編集長を務めるなど、多様な活動を展開している。

株式会社東京創元社

所在地  :〒162-0814 東京都新宿区新小川町1-5 代表取締役:渋谷健太郎 URL   :https://www.tsogen.co.jp/np/index.html

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:書籍発売
  • 関連組織:ジェラルド・カーシュ / 宮部みゆき / アンブローズ・ビアス