量子計算のボトルネックである“測定”に新たなアプローチ

株式会社テラスカイのグループ会社であるQuemixとSCSKは、量子コンピュータの読み出し(測定)ボトルネックを解消する新技術「PODリードアウト」を開発した。測定回数を最大1/1000に削減し、製造や金融分野のシミュレーション実用化を加速させる。
techNQ 55/100出典:PR Times

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  • 📰 発表: 2026年6月2日 20:13
  • 🔍 収集: 2026年6月2日 11:20
  • 🤖 AI分析完了: 2026年6月2日 12:43(収集から1時間22分後)
株式会社テラスカイのグループ会社で量子コンピュータのアルゴリズム・ソフトウェアの研究開発を行う株式会社Quemixと、SCSK株式会社は、量子コンピュータの実用化を阻む「読み出し(測定)」のボトルネックを解消する新技術「PODリードアウト」を開発しました。本技術は、量子コンピュータが生み出す膨大な計算結果をすべて読み取るのではなく、解にとって重要な情報だけを直接抽出する発想に基づきます。これにより測定回数を最大で1/1000まで削減し、製造、材料、金融など産業分野における実用的なシミュレーションへの道を切り開きます。

2050年のカーボンニュートラル実現や金融市場のリスク管理など、現代社会では高度なシミュレーションが不可欠です。しかし、対象の規模が大きくなるほど計算量が激増し、従来のコンピュータでは限界を迎えつつあります。そこで量子コンピュータへの期待が高まっていますが、計算後の「読み出し」に膨大なコストがかかることが大きな課題でした。

QuemixとSCSKは、2024年の資本業務提携以降、共同研究を進めてきました。新技術「PODリードアウト」では、古典計算で構築したPOD基底を量子回路に埋め込み、量子状態から重要な特徴量のみを直接抽出します。これにより、量子計算の高速性を損なうことなく、効率的な再構築が可能となります。本技術は特許出願中です。

今後は、未知の基底に対しても高精度な読み出しを可能にする汎化性能の研究を進め、2026年6月4〜5日に開催される国際会議「Q2B 2026 Tokyo」にて成果を発表する予定です。

よくある質問

PODリードアウトとはどのような技術ですか?

量子コンピュータの計算結果から、重要な情報(POD基底)のみを直接抽出することで、測定回数を大幅に削減する新しい読み出し技術です。

なぜ測定回数の削減が必要なのですか?

量子コンピュータは計算自体は高速ですが、結果を読み出す(測定する)際に膨大なコストと時間がかかり、これが実用化の大きなボトルネックとなっているためです。

この技術によってどの程度の効率化が見込めますか?

従来の手法と比較して、測定回数を最大で1/1000まで削減することが可能です。

どのような産業分野での活用が期待されていますか?

製造(流体計算)、材料(分子シミュレーション)、金融(リスク分析)、CG・デジタルツインなどの分野での活用が期待されています。

この技術の成果はどこで発表されますか?

2026年6月4日〜5日にグランドハイアット東京で開催される国際会議「Q2B 2026 Tokyo」にて発表される予定です。