Quemixと三井金属、量子コンピュータ上での材料計算の新技術を開発

株式会社Quemixと三井金属株式会社は、量子コンピュータを用いた材料開発を効率化する新技術「QAVG」を共同開発しました。この技術は、量子位相推定(QPE)を改良し、動的平均場近似(DMFT)計算の高速化と高精度化を両立させるものです。実機検証では、本来2年後のハードウェア進化で達成される精度を現行機で実現しました。
techNQ 55/100出典:PR Times

📋 記事の処理履歴

  • 📰 発表: 2026年6月1日 20:16
  • 🔍 収集: 2026年6月1日 11:35
  • 🤖 AI分析完了: 2026年6月1日 18:33(収集から6時間58分後)
株式会社テラスカイのグループ会社で量子コンピュータのアルゴリズム・ソフトウェアの研究開発を行う株式会社Quemixと、三井金属株式会社は、共同研究において、量子コンピュータを使った材料開発を大幅に効率化する新技術を開発しました。材料開発では、高性能な新素材の探索に多くの試行錯誤を要し、時間とコストが課題となっています。近年、コンピュータシミュレーションの活用が進んでいますが、解析精度と計算時間の短縮の両立が求められていました。本研究では、高精度だが計算時間が長い動的平均場近似(DMFT)法に着目。量子コンピュータ上で効率的に実行するため、新たな計算フローを構築し、量子位相推定(QPE)の性能を改善しました。今回開発した「QAVG(QPE Averaged over Variable Grids)」は、QPEを改良した技術です。従来のQPEではエネルギー分解能を高めるほど計算コストが増加していましたが、QAVGによりコストを抑えつつ高精度化・高速化が可能となりました。Quantinuum社の実機を用いた触媒材料のシミュレーションでは、通常であればハードウェアの進化により約2年後に達成される計算精度を現行マシンで実現しました。本成果は、2026年6月開催の「Q2B 2026 Tokyo」にて発表予定です。

よくある質問

この技術は日本の素材産業にどう影響しますか?

日本の強みである素材開発において、量子コンピュータを活用したシミュレーションの高速化により、国際競争力が強化されることが期待されます。