株式会社光響はこのたび、リトアニアを拠点とするフォトニクス企業Workshop of Photonics社(以下、WOP社)が展開する、空間可変位相差子(SVR: Space-Variant Retarders)ブランド「 ORISANDO®」製品の輸入・販売を開始しました。
WOP社では、量子コンピュータ開発に必要な工程である量子フォトニクスチップの試作(レーザー加工)や光学素子(偏光制御など)の開発、研究用デバイスのプロトタイピングを行っています。フェムト秒レーザーを用いた微細加工技術を中核に、レーザー光学素子やビーム制御技術など、量子コンピュータやその他先端レーザー応用分野に向けた製品を世界中の研究機関や産業用途に提供しています。レーザービームの質を改善して加工精度を高めたい研究者やエンジニアにとって、非常に重要なサプライヤーとなっています。
WOP社は、ガラスの内部にレーザーで極微細な細工を施す高度なフェムト秒レーザー加工技術を活かし、次世代のレーザー加工や光学計測に不可欠な特殊光学素子「ORISANDO®」ブランドを立ち上げました。ORISANDO®は、微細加工技術で溶融石英内部にナノ構造を書き込み、偏光制御・ビームシェーピング・位相操作を高耐力で実現する、WOP発の空間可変位相差子です。代表製品として下記の4つがあります。
・S-Waveplate 線偏光をradial偏光 / azimuthal偏光へ変換し、円偏光をoptical vortexへ変換する偏光変換素子です。高いレーザー損傷閾値(LIDT)を備え、高出力レーザー用途に適しています。
・Higher Order S-Waveplate S-Waveplateの拡張版です。線偏光を高次の偏光パターンに変換し、円偏光をより高いトポロジカルチャージを持つ光渦へ変換することができます。
・Flat Axicon ORISANDOのビームシェーピング系の代表で、GaussianビームをBessel-Gaussビームに変換する素子です。
・Flat Top Converter Gaussianビームのスポットプロファイルを均一なエネルギー分布を持つFlat-Top(Top-Hat)ビームに変換するビーム整形素子です。
例えば、S-Waveplateは偏光状態の変換に加え、レーザーの集光特性や加工特性に関わるビーム特性の高度な制御に寄与します。1030 nmにおいては、ARコーティングなしで94%の透過率が示されており、追加の複雑な光学素子を用いずに偏光変換機能をコンパクトに実装しやすい点も特長です。このため、研究開発用途から産業用レーザーシステムまで、偏光制御、ビームシェーピング、先端レーザー加工など幅広い分野での活用が期待されます。
当社では、WOP社製の特殊光学素子やレーザー加工関連製品をはじめ、レーザー応用分野における多様な製品を紹介しています。研究開発用途から産業用途まで、お客様の用途に応じた最適な光学ソリューションのご提案が可能です。その他の同社製品や、300社を超える海外メーカーの製品・10万点以上のレーザー・光学関連製品を取り扱っております。下記までお気軽にお問い合わせください。
URL https://www.symphotony.com/manufacturers/workshop-photonics/
お問い合わせ先 株式会社 光響 グローバルソーシング部 担当:菱田 お問い合わせフォーム:https://www.symphotony.com/other_contact/ Tel : 070-6925-5558 (平日9時〜18時、土日祝日は除く) メール:gs-inquiry@symphotony.com
製品イメージ
S波長板の原理と応用 S波長板は、微細加工技術によって溶融シリカ内部に形成されたナノ格子構造により、ラジアル偏光やアジマス偏光などのベクトルビームを生成する光学素子です。これらのビームは高い集光特性を持ち、レーザー加工、光ピンセット、STED顕微鏡、二光子励起蛍光顕微鏡などの用途に利用されます。
技術的特徴
・ 高い損傷閾値 | LIDT – 63.4 J/cm² @ 1064 nm、10 ns; 2.2 J/cm² @ 1030 nm、212 fs
・ 高い透過率(ARコーティングなし) – ほとんどのSSレーザーにおいて、94% @ 1030 nm、 92% @ 515 nm、 85% @ 343 nm
・ 大口径化可能 – 最大15 mm
・ トポロジカル電荷:1~100
・ 波長:257~4000 nm
アプリケーション例 高NA(>0.9)の条件でラジアル偏光を用いることで、回折の限界よりも小さなスポットサイズへの集光が可能になります。
高NA(1.32)ラジアル偏光ビームの焦点位置および焦点通過時の縦波(Z波)成分の正規化強度です。強度0と1はそれぞれ黒と白に対応します。x、y、ρ、zの単位は波長です。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:新製品
- 製品・サービス:ORISANDO® / S-Waveplate