日本史はいかに物語られてきたか

法政大学教授の河野有理氏による新刊『日本史はいかに物語られてきたか』が2026年5月21日に発売された。戦後知識人が展開した多様な「歴史物語」の興亡を分析する思想史的著作である。
その他NQ 81/100出典:PR Times

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  • 📰 発表: 2026年5月21日 15:00
  • 🔍 収集: 2026年5月21日 06:31
  • 🤖 AI分析完了: 2026年5月21日 06:34(収集から3分後)
## 本書について

本日5月21日、法政大学教授の河野有理さんの新刊『日本史はいかに物語られてきたか』が、新潮選書から刊行されます。

戦後、それまで歴史観を二分してきた「皇国史観」と「マルクス史観」が衰退し、1970年代には、多くの知識人が自らの理想とする「国のかたち」を追求するため、自由で型破りな「歴史物語」を展開するようになりました。ところが、今世紀に入ると、なぜかそのような「史論」が影を潜め、歴史から豊饒な物語性が失われていきます。果たして、この「歴史の衰退」はなぜ起きてしまったのでしょうか。

本書は、気鋭の思想史家が、戦後の史論空間を彩った20人のユニークな「歴史物語」を丁寧に読み解きながら、近年、急速に進みつつある「歴史の衰退」の謎に迫る一冊です。

## 書籍内容

網野善彦・山本七平・司馬遼太郎・松本清張・梅原猛・吉本隆明・坂本多加雄……戦後の知識人は自らの理想とする「国のかたち」を歴史に託し、従来の皇国史観やマルクス史観とは異なるユニークな「史論」を展開した。多様な史観が競合する思想空間は、いかに育まれ、なぜ衰退したのか。気鋭の思想史家が描く「歴史観の戦後史」。

## 目次

はじめに
序章 「日本史」の来歴をたずねて
第1章 百田尚樹『日本国紀』にはなぜ史観がないのか
第2章 渡部昇一『日本の歴史』が注視した皇室と国体
第3章 坂本多加雄『象徴天皇制度と日本の来歴』が説いた護憲の論理
第4章 西尾幹二『国民の歴史』が拘った天皇抜きのナショナリズム
第5章 上野千鶴子『ナショナリズムとジェンダー』の一貫性と揺らぎ
第6章 網野善彦『日本社会の歴史』が持つ二面性
第7章 佐藤誠三郎『文明としてのイエ社会』が示した多系的な近代観
第8章 山口昌男『天皇制の文化人類学』の二つの焦点
第9章 小松左京『日本沈没』と梅原猛『隠された十字架』のコスモポリタニズム
第10章 吉本隆明『共同幻想論』はなぜ天皇制の自然消滅を楽観したか
第11章 山本七平『現人神の創作者たち』に込めた日本教批判
第12章 松本清張『象徴の設計』の官と司馬遼太郎『坂の上の雲』の公
第13章 遠山茂樹『昭和史』と近代化論争
第14章 家永三郎『くにのあゆみ』後に起きた史観の転回
第15章 羽仁五郎『都市の論理』が夢見たアゴラ
第16章 山川菊栄『武家の女性』と高群逸枝『女性二千六百年史』の対決
第17章 平泉澄『物語日本史』はなぜ正史を批判したか
終章 歴史教科書をめぐる闘論

## 著者紹介:河野有理(コウノ・ユウリ)

1979年、東京都生まれ。東京大学法学部卒業,同大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。現在、法政大学法学部教授。専攻は政治学・政治思想史。

よくある質問

本書はどのような人物を扱っていますか?

網野善彦、山本七平、司馬遼太郎、松本清張など、戦後を代表する20人の知識人や思想家です。

なぜ史論は衰退したのでしょうか?

本書は、戦後の多様な史観が競合する思想空間がいかに形成され、なぜ現代において失われていったのかを問い直す一冊です。

この本の主な読者層は?

歴史に関心がある人、日本の戦後思想史や政治思想史について深く学びたい読者に向いています。