RAX Solutions株式会社(東京都中央区、CEO:ルパート・カトリツキー、以下 RAX)は、株式会社アルプス物流(以下、アルプス物流)に導入された小型部品・商品管理に特化した自動倉庫「rBox」について、導入後5か月時点での運用効果を公開しました。

今回の効果検証では、横浜・加須の2拠点において、保管効率4倍(加須では将来的に5倍を見込む)、省人化2名分(横浜、加須共に将来的に3.4名分以上を見込む)、1日500~700件の出庫運用への対応、歩行数の大幅削減、取り間違いの抑制など、現場での具体的な成果が確認されています。これらの数値とコメントは、今回の導入後インタビューに基づいています。

あわせて、現場インタビューと実運用映像をまとめた動画をRAX公式YouTubeチャンネルで公開し、2026年6月24日(水)~25日(木)にマリンメッセ福岡B館・A館(一部)で開催される「九州・東アジア 国際物流総合展 INNOVATION EXPO 2026」にも出展します。展示会の会期・会場情報は公式サイトで案内されています。

▼現場インタビュー動画はこちら

【画像①:rBox本体全景】rBoxは本体の高さが5cm刻みで設計できるため、天上障害物(警報機等)移設、天井高を有効利用し3倍以上の在庫効率を実現(本体サイズ:幅1.6m×高さ3.4m×長さ15m)

導入から5か月、現場で見えた「止まらない」「探さない」「詰められる」

RAXは2026年1月、アルプス物流の横浜・加須の2拠点でrBoxが短期間での稼働を実現したことを発表しました。前回は、短期立上げ、現場が迷わない運用設計、IT接続工数の低減などを中心に紹介しましたが、今回はその続報として、導入後5か月の実運用で、現場がどう変わったかに焦点を当てています。

アルプス物流では、小型・多品種商品の管理において、従来から保管物の点在による歩行距離の増加、保管スペースの逼迫、作業の属人化が課題となっていました。今回のヒアリングでは、rBoxが単なる保管設備ではなく、作業動線、保管レイアウト、ピッキング品質の見直しを進める中核設備として機能し始めていることが確認されました。

横浜営業所:「移動せずに作業が完結する」運用へ

横浜営業所では、rBox導入後、「移動せずに作業が完結する」ことが現場で大きなメリットとして実感されています。作業者が倉庫内を歩いて取りに行くのではなく、商品が順番にオペレーターの前に呼び出されることで、停滞しにくく、混乱しづらい運用が実現しました。

現場インタビューでは、出庫は1日500~700件、新規入庫は約200件/日、再入庫は出庫の約半数という物量に対応しながら、現時点ですでに約2名分の省人化効果が見え始めていることが共有されました。さらに、在庫の収納品目追加により、将来的には3.5名分程度の効果も見込んでいます。

また、rBoxでは商品が読み出し順に出庫されるため、作業者がロケーションを覚える必要がありません。従来の棚保管では、倉庫レイアウトに不慣れな作業者が迷うこともありましたが、rBoxでは「呼べば来る」運用となることで、歩行数の大幅削減と照合作業のしやすさにつながっています。前回リリースでも、横浜営業所では「バーコードを読ませて置くだけ」という操作の容易さが現場に定着しやすい点として評価されていましたが、今回、その特長が実際の運用改善にもつながっていることがより明確になりました。

現場コメント

横浜営業所 商品一課 課長 林 恭子 氏

「立っている場所で作業できて、本当にスムーズに作業ができるので、停滞しないところがいいですね。割り込み指示も簡単で緊急取り出し口に分けて出庫されるのはありがたい。」

「あの速さはみんなに感動されます。エラー対処も画面表示で分かりやすく、現場にやさしい操作性。ただ、中に入って高いところの商品を取るときは2人作業が安全ですね。」

横浜営業所 商品一課 チームリーダー 林 ナナエ 氏

加須営業所:11~15坪の設置で約80坪相当の高密度保管を実現

加須営業所では、製品の増加により保管スペースが逼迫し、特に小型品を従来の棚管理で収めることに限界が見えていました。加須営業所 商品課課長 勝野優氏コメントによれば、rBox導入により高密度保管が可能になり、約11~15坪の設置面積で最終的には約80坪相当の保管効果を見込んでいます。収納率がまだ半分程度の現時点でも、すでに30坪以上のスペース創出が進んでおり、空いたスペースを活用したレイアウト変更や現場再整理も進み始めています。

作業面でも、従来は点在する商品を取りに行く必要がありましたが、現在はさまざまな種類の商品が一箇所に集約されて出てくるため、作業効率が向上しています。加須営業所 商品課 係長 大澤花奈氏は、「いろんな種類のものが同じ場所に出てくるので、作業効率的にもかなり良くなると思います」と話します。

処理能力についても高く評価されており、現場からは「想定していたよりアームが速い」「人の側が追いつかない場面がある」という声が上がっています。1日600箱規模の出庫では全くストレスを感じない運用ができており、見学に訪れた荷主企業からも「従来の自動倉庫とは違うスピード感がある」と高い評価を得ています。

現場コメント

「自動倉庫に合わせて自分たちをどう最適化するかという新しい思考回路が芽生えました。」

加須営業所 商品課 課長 勝野 優 氏

「高さを有効活用できるのはいいですね。あとは入れさえすれば勝手にやってくれるっていうのは推しポイントです。」

加須営業所 商品課 係長 大澤 花奈 氏

【画像②:庫内の様子1】rBox本体正面の扉を開けると左右に棚、真ん中にアームの通路。ピッキングアームにはドライブレコーダーが搭載

【画像③:庫内の様子2】保管棚の棚番号がトレー上のバーコードに代わり、そのトレーがrBox庫内にフリーアドレス保管される。保管する商品のサイズに応じて複数種類のトレーを使い分け、トレーの高さに合わせてテイラーメイドされた棚へ奥行方向に縦列保管することで、超高密度保管を実現しています。

取り間違いを誘発しにくい仕組みと、現場にやさしい操作性

導入後5か月のインタビューでは、誤ピッキングや手戻りの削減も重要な効果として挙がりました。

rBoxでは、1個ずつ順立てで商品が出庫されるため、通常の棚保管で起こりがちな「隣のものを取る」「ロケーションを見誤る」といったミスが発生しません。現場では、「格納が正しければ取り間違いはない」と評価されています。

さらに、エラー時の表示も分かりやすく、画面とカメラ情報をもとに現場で対処しやすい設計であることも、運用定着を支える要素となっています。前回リリースでは、現場が「触ってはいけない機械」にならないことが定着の理由として挙げられていましたが、今回のヒアリングでは、それが日々のエラー対応のしやすさにもつながっていることが確認されました。

【画像④:rBox本体全景2】rBox本体の周囲に作業動線を確保しつつ、壁面側にも棚を配置。建屋レイ

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:事例
  • 関連組織:株式会社アルプス物流
  • 原文内の日付:導入後5か月
  • 製品・サービス:rBox