東北医科薬科大学医学部に「やまと在宅医療・地域医療疫学寄附講座」を開設

東北医科薬科大学医学部に「やまと在宅医療・地域医療疫学寄附講座」を開設。
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  • 📰 発表: 2026年4月1日 19:00
  • 🔍 収集: 2026年4月1日 10:15
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                             画像 左)東北医科薬科大学医学部,右)やまと在宅診療所登米

 医療法人社団やまと(所在地:宮城県登米市、理事長:田上 佑輔 以下、やまと)は、2026年4月1日、東北医科薬科大学医学部(所在地:宮城県仙台市、学長:柴田 近/医学部長:河合 佳子)に寄附講座「やまと在宅医療・地域医療疫学寄附講座」(担当教授:目時 弘仁)を開設いたしました。

 本講座は、東北地方を中心に地域医療を担う次世代の医師・医療専門職を育成することを目的としています。

 また、本講座の開設に合わせ、双方が保有する人的・知的資源を有効に活用し、地域医療における人材育成と研究分野での協力を目的とした包括連携協定を締結いたしました。


講座の主な活動内容

1.医学生へのキャリア教育

 医学生に向けてキャリアに関する講義を実施します。地域医療でのキャリアパスや、医師としての働き方・やりがいを地域医療・在宅医療に従事する医師から直接伝えることで、地域医療を志す次世代医師の裾野を広げます。東北医科薬科大学医学部は、卒業生の過半数が東北の地域医療を担う進路を選択しており、早期から地域医療の魅力に触れる機会を体系的に提供することに大きな意義があると考えています。

2.研修医・専攻医への総合診療・在宅診療教育

 臨床研修医・専門研修医を対象に、総合診療と在宅診療の両面から実践的な教育機会を提供します。やまと地域医療グループ(医療法人社団やまと・一般財団法人やまとコミュニティホスピタル)のネットワークを活用した臨床研修機会を整備し、都市部に留まらない包括的な地域医療を学べる環境を構築します。

3.地域医療データを活用した疫学研究

 やまと地域医療グループの在宅診療所で蓄積してきた実診療データを活用し、地域医療・在宅医療に関する疫学研究を推進します。地域医療の現場から生まれた問いを科学的に解き明かし、エビデンスに基づく政策提言につながる研究成果の発信を目指します。診療、教育と研究が同一の講座内で循環することで「臨床の疑問を研究に変え、研究の成果を診療に返す」という、医師としての本質的なキャリアモデルを体現する場としても機能させていきます。


主な目的

 1.地域包括ケアと在宅医療の質向上

 2.地域疫学・医療政策分野の研究拠点形成

 3.地域医療実践に根ざした教育の強化と地域医療・在宅医療に強い医療専門職の育成

開設・連携の背景

 日本では急速な高齢化が進行し、慢性疾患の重症化予防、住み慣れた地域での療養、地域包括ケアシステムの構築が喫緊の社会的課題となっています。特に、独居高齢者の増加、慢性疾患患者の増加、医療的ケア児の増加、医療と介護の連携不足など、地域医療を取り巻く課題は複雑化しています。在宅医療機関は、地域の生活者に最も近い位置で医療・介護・福祉をつなぐハブとして重視されている一方で、地域差・医療資源の偏在があり、在宅医療や地域医療における科学的根拠となる研究結果も十分とは言えません。

 地域包括ケアの質向上のためには、地域で生じる健康課題を科学的に分析し、エビデンスに基づく政策提言を行う「地域疫学・医療政策分野の研究拠点」と、「地域医療・在宅医療に強い医療専門職の育成拠点」が必要と考え、卒業生の過半数が東北の医療を支える進路設計になっている東北医科薬科大学医学部に寄附講座を開設することで、やまとが培ってきた在宅医療の知見を教育・研究の現場に還元し、実学に基づいた地域医療人材の育成をしていきたいと考えました。

■医療法人社団やまと

 やまとは、2011年の東日本大震災をきっかけに結成された医療支援チームをベースとしています。2013年4月、宮城県登米市に「やまと在宅診療所 登米」を開設し、現在は在宅診療を主体とする診療所を11カ所(宮城県登米市、大崎市、栗原市、仙台市若林区、仙台市青葉区、名取市、白石市、岩手県一関市、福島県郡山市、神奈川県川崎市、横浜市)と家庭医療を行う診療所(高知県高知市)のほか、訪問看護ステーション、栄養ケアステーションを運営。今後も「地域に対して想いを持つ医療者と共に、その地域の資源を活かした持続可能な医療体制の構築」を目指し、新規開設を計画しています。

医療法人社団やまとホームページ:https://yamatoclinic.org/

■東北医科薬科大学医学部

 東北医科薬科大学は、1949年3月に東北薬科大学として開設され、2016年4月、医学部開設に伴い「東北医科薬科大学」へと改称されました。医学部開設の目的は「東日本大震災後の東北の地域医療を担う人材を育成すること」であり、当時は「全国的に37年ぶりに認められた新設医学部」としても注目を浴びました。学生の過半数が卒業後は東北の医療を支える進路設計になっていることから、6年間の医学教育の中で、東北に愛着を持ち、東北のことを理解できるような、地域医療教育に力を入れているのが特色です。

東北医科薬科大学医学部ホームページ:https://www.tohoku-mpu.ac.jp/medicine/

よくある質問

この寄附講座の主な目的は何ですか?

地域医療を担う次世代の医師・医療専門職の育成と、地域医療・在宅医療に関する疫学研究の推進が主な目的です。

医療法人社団やまとは、この連携でどのような役割を担いますか?

やまとが培ってきた在宅医療の知見を教育・研究に還元し、実診療データを活用した疫学研究を推進します。

東北医科薬科大学医学部の地域医療への貢献は?

卒業生の過半数が東北の地域医療を担う進路を選択しており、地域医療教育に力を入れています。