2026年第2四半期、中国A株市場は外資による前例のない増勢の波を迎えた。『格隆匯』が統計データを引用して報じたところによると、北上資金は当四半期にA株を2086億元人民幣純買いし、陸股通の開通以来の単四半期で最高記録を更新した。

2026年第2四半期末時点で、北上資金の保有株式総額は歴史的に3兆元の大台を突破し、3.13兆元に達した。これは第1四半期末の2.58兆元から大幅に増加したものである。

個別銘柄では、寧徳時代が554億元の純買い額で増勢ランキング首位となった。その他、中微公司、濰柴動力、寒武紀、新易盛、立訊精密などの企業も、純買い額がそれぞれ100億元を超えた。

保有構成をみると、北上資金のトップ10保有銘柄は主に中際旭創、北方華創、美的集団、貴州茅台、瀾起科技、招商銀行といったテクノロジー主導企業に集中している。

業種別では、電子業界が外資の最も注目されるセクターとなり、第2四半期の保有市值は4053億元増加し、前四半期比で107%の大幅増となった。これに加え、通信、電力設備、機械設備業界も明確な資金流入が見られた。一方で、食品飲料、銀行、非鉄金属といった伝統的セクターの保有市值は減少した。

国際機関の戦略も変化しており、中国資産、特に人工知能(AI)分野に対して積極的な見方を示している。

高盛は、「中国AIバリューチェーンの買い推奨」を提言する報告書を発表した。同社は、中国のAI産業が国家の支援、世界的な需要の急増、構造的な資本シフトによって爆発的成長期に入っていると指摘。また、中国AI企業の時価総額と市場規模の乖離が大きく、現在約4兆ドルの時価総額は産業の優位性に比べて低く、評価上昇の余地が十分にあると強調した。これはバブルではないと断言している。

瑞銀(UBS)は、中国のインターネットプラットフォームでAIの収益化が加速する明確な兆しが現れていると分析。現在のMSCI中国指数の将来PERは10.8倍にとどまり、中国のデジタル経済がAIを活用する能力を過小評価していると指摘した。

量子戦略(Quantum Strategy)は、最近の資産配分を調整し、「米国テックセブンの撤退」を提言。その代わりに、AI展開の恩恵を受ける中国株への強気投資を強く推奨している。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:調査
  • 製品・サービス:AIバリューチェーン