CNBCの報道によると、SpaceX(SPCX-US)の株価は8日(水)、148ドルで取引を終えた。これは2営業日連続で上場初日の取引価格である150ドルを下回ったことになる。
イーロン・マスク氏が率いるこの航空宇宙・防衛企業は、6月12日の上場からわずか数週間で、8日付で正式にナスダック100指数に採用された。この迅速な採用は、取引所が新規上場企業の指数採用に関するルールを改正したことが背景にある。
ナスダック100指数への採用に伴い、この指数を追跡するインデックスファンドやETFは、新たな構成銘柄としてSpaceXの株式を購入する必要が生じた。これにより、機械的な買い需要が発生したとみられる。
SpaceXのIPOでは、グリーンシューオプション(過剰売出し権)の行使により、総額857億ドルを調達した。これは史上最大規模のIPOの一つとなった。当初、同社は1株135ドルで5億5560万株を発行した。
上場直後には株価が強気に推移し、6月16日には201.80ドルまで上昇し、過去最高値を記録した。
ナスダック100指数採用後、複数のウォール街機関が積極的な見通しを発表している。
モルガン・スタンレーは初回レーティングで「オーバーウェイト(買い増し)」を付与し、目標株価を300ドルとした。Bernsteinは「マーケットアウトパフォーム(大盤上回り)」、目標株価239ドル。RBCキャピタル・マーケッツも「マーケットアウトパフォーム」、目標株価225ドルを提示。UBSは「買い」、12カ月目標株価210ドルと評価した。
楽観的なアナリストらは、SpaceXが再使用可能なロケット技術、ロケット打ち上げサービス、およびStarlink衛星インターネットサービスでリードしている点を強みとして挙げており、今後もこれらの事業の収益性が向上すると予測している。
成長の可能性に関しては、AI関連の製品・サービス開発も期待されている。具体的には、AIエージェント設計ツール、AnthropicのClaudeやOpenAIのCodexと競合するAIモデルの開発、さらには軌道上データセンターの構築などが想定されている。
一方で、市場には慎重な見方もある。MoffettNathansonは初回レーティングで「ホールド(中立)」を、CFRAは「売り」を推奨している。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:資金調達
- 関連組織:Morgan Stanley / Bernstein / RBC Capital Markets
- 製品・サービス:再使用ロケット / ロケット打ち上げサービス