PMS・PMDDと関連する月経症状、心理、生活状況が明らかに

国立成育医療研究センターとエムティーアイは、『ルナルナ』利用者約7,000人のデータを解析し、PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)が、喫煙や逆境的小児体験、心理的苦痛、睡眠不良などの心理社会的要因と関連していることを明らかにした。本成果は国際学術誌「IJGO」に掲載された。
調査NQ 78/100出典:PR Times

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  • 📰 発表: 2026年5月20日 19:00
  • 🔍 収集: 2026年5月20日 10:31
  • 🤖 AI分析完了: 2026年5月22日 23:46(収集から61時間14分後)
国立成育医療研究センター(所在地:東京都世田谷区大蔵、理事長:五十嵐隆)女性総合診療センター 不妊診療科の糸井しおり、女性の健康総合センター 女性の健康推進研究室の森崎菜穂室長らの研究グループと、月経管理アプリ『ルナルナ』を運営する株式会社エムティーアイ(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長:前多俊宏)は、『ルナルナ』利用者を対象とした約7,000人のコホートデータを用い、月経前症候群(PMS)および月経前不快気分障害(PMDD)に関連する背景因子、心理社会的要因、月経関連指標を包括的に評価しました。

本研究は、月経管理アプリの記録と反復質問票を個人単位で連結したデータを用い、PMSやPMDDの心理社会的要因を多面的に検討した大規模解析です。

解析の結果、PMS(23%)およびPMDD(10%)は、月経症状負担の高さに加えて、現在・過去の喫煙、家庭内暴力などの逆境的小児体験(ACEs)、低いヘルスリテラシー、および不適応的ストレスコーピング(ストレスへの望ましくない対処)などの背景・行動要因と関連していました。さらに、心理的苦痛の高さ、睡眠の質の低下、ワークライフバランス(仕事と家庭の相互作用)の悪化とも関連していました。

本研究成果は2025年12月に国際学術誌 International Journal of Gynecology & Obstetrics(IJGO)に掲載されました。

【プレスリリースのポイント】
・PMS/PMDDは、20代などの若年層に多い傾向がわかりました。
・PMS/PMDDは、月経症状の多さと関連していました。
・PMS/PMDDはいずれも、現在・過去の喫煙、逆境的小児期体験、低いヘルスリテラシー、不適応的ストレスコーピングなどの背景・行動要因と関連していました。
・PMS/PMDDはいずれも、心理的苦痛、睡眠不良、ワークライフバランスの悪化などの心理社会的負担と関連していました。
・PMDDでは婚姻歴や同居の子どもありとの関連が示唆され、PMSでは高リスク飲酒との関連がみられました。

【背景・目的】
PMSおよびPMDDは、月経前に繰り返し心身の症状が出現し、日常生活や就労・学業、対人関係に影響することがあります。月経前症状は月経に関連する症状として捉えられがちですが、睡眠、ストレス、生活習慣、家庭や職場環境など、より広い心理社会的要因と関連している可能性が指摘されています。本研究では、大規模データを用い、PMS/PMDDに関連する要因を多面的に検討しました。

【研究概要】
・研究デザイン・対象
国内で広く利用されている月経管理アプリ(ルナルナ)利用者を対象に、アプリ内の質問票と個人の月経ログを連結して解析しました。月経前症状への回答内容に基づき、参加者を対照群/PMS群/PMDD群に分類しました。解析対象は6,966人で、PMSが23%、PMDDが10%でした。(累計2,200万ダウンロード:2025年6月時点)

・評価項目
背景因子・行動要因:年齢、婚姻状況、同居の子どもの有無、喫煙歴、飲酒、逆境的小児期体験、ヘルスリテラシー、ストレスコーピング(ストレスへの対処法)など
心理社会的要因:心理的苦痛、睡眠の質、ワークライフバランス(仕事と家庭の相互作用)など
月経関連の指標:月経症状負担、周期特性など

・分析方法
年齢調整の多項ロジスティック回帰により、対照群を参照としてPMSおよびPMDDに関連する要因を推定しました。

・主な研究結果
PMSとPMDDにおいて共通して関連がみられた要因:
現在・過去の喫煙は、PMS/PMDDのいずれとも関連していました。
逆境的小児期体験が多いほど、また不適応的ストレスコーピング得点が高いほど関連がみられました。

よくある質問

PMSやPMDDと関連する行動・背景要因は何ですか?

現在・過去の喫煙、家庭内暴力などの逆境的小児体験(ACEs)、低いヘルスリテラシー、不適応的ストレスコーピングなどが関連しています。

PMSやPMDDはどのような心理社会的負担と関連していますか?

心理的苦痛の高さ、睡眠の質の低下、ワークライフバランス(仕事と家庭の相互作用)の悪化と関連しています。

今回の解析対象となったデータは何ですか?

月経管理アプリ『ルナルナ』を利用する約7,000人(解析対象は6,966人)のコホートデータです。

PMDDやPMSに特有の関連要因はありますか?

PMDDでは婚姻歴や同居の子どもありとの関連が示唆され、PMSでは高リスク飲酒との関連が見られました。

この研究成果はどこで発表されましたか?

2025年12月に国際学術誌 International Journal of Gynecology & Obstetrics(IJGO)に掲載されました。