日本初の特殊重機でMTBコースを3か月で造成、防災公園に「マウンテンバイク×災害対応」を実装——山守人が和歌山・海南ハレアメの造成を担当

2026年4月、和歌山県海南市に開園した市民防災公園「海南ハレアメ」に、県内初の常設MTBフィールドが誕生した。この造成を山梨県の一般社団法人山守人が担当し、日本初の「パワーチルトバケット」搭載特殊ユンボを導入。通常半年以上を要する工事を3か月に短縮した。このフィールドは平時のレクリエーションだけでなく、災害時の代替モビリティとしての活用も視野に入れた先進的な事例として、全国的な注目を集めている。
その他NQ 44/100出典:PR Times

📋 記事の処理履歴

  • 📰 発表: 2026年5月19日 19:00
  • 🔍 収集: 2026年5月19日 10:31
  • 🤖 AI分析完了: 2026年5月20日 07:14(収集から20時間42分後)
■ フィールドの概要——和歌山県初の常設MTBコース誕生
2026年4月29日(水・祝)、和歌山県海南市に市民防災公園「海南ハレアメ」がオープンした。その目玉施設として、和歌山県内初となる常設の「MTBスキルパーク」と「MTBトレイルフィールド」が整備され、開園初日には約9,300人が来園。そのうち200名以上がマウンテンバイク体験に参加し、盛況なスタートとなった。
このフィールドのコンサルティングおよびコース造成を手がけたのが、山梨県を拠点に活動する山守人(代表・弭間亮)だ。市民防災公園「海南ハレアメ」の指定管理者は株式会社オリエンタルコンサルタンツである。

■ 日本初の特殊技術——パワーチルトバケット搭載ユンボで造成コストと工期を大幅削減
今回のMTBコース造成において、山守人は日本初となるパワーチルトバケット搭載の竹内製作所製特殊ユンボを導入した。
パワーチルトバケットは、バケット(掘削部)を左右に大きく傾斜させながら稼働できる機構である。マウンテンバイクコースに不可欠なバーム(傾斜コーナー)や起伏のあるトレイルラインといった複雑な地形を、従来人手と時間を要した手作業に近い精度で重機単体で再現できる革新的な技術だ。
この特殊機械の活用により、以下の効果が実現した。
・人件費の大幅削減:複雑な地形整形に必要な手作業工程を機械化。
・工期の大幅短縮:通常であれば半年以上を要する造成を、わずか3か月で完了。
この圧倒的なコストパフォーマンスと施工スピードは、予算と工期に制約のある自治体や指定管理者にとって、コース開発の新たなスタンダードとなりうる。

■ 防災公園でのMTB活用——日本において極めて重要な先進事例
「海南ハレアメ」は単なるスポーツ公園ではなく、市民防災公園として設計されている点が特筆される。
山守人代表・弭間亮は、設計当初から「MTBを災害対応のモビリティとして位置づける」というコンセプトを明確に打ち出した。災害で道路が寸断された際も、マウンテンバイクは山道・未舗装路・瓦礫の多い地形を走行可能であり、安否確認、避難、救助、物資輸送などへの活用が期待される。
防災公園にMTBフィールドを整備し、平時は市民がスポーツとして親しみ、有事には機動力あるモビリティとして機能させるこのコンセプトは、日本の自治体や防災関係者から先進的な事例として注目されている。

■ コース設計と運営サポート——山梨での実績を和歌山へ
山守人は、山梨県市川三郷町の「市川公園」へのMTBコース新設など、地域の自然環境を活かしたフィールドづくりに多数の実績を持つ。今回の海南ハレアメでも、コンサルティングから造成、人材育成、運営システム、オープニングイベントのサポートまで一貫して担当した。
フィールドは「MTBスキルパーク」と「MTBトレイルフィールド」の2エリアで構成。スキルパークで基礎を学び、トレイルフィールドは初心者から中級者まで対応する3コースが設けられ、子どもから経験者まで幅広く楽しめる設計となっている。また、短期間でのインストラクター養成も行っている。

■ 今後の展開——周辺山域の調査・拡大と古道再生プロジェクト
オリエンタルコンサルタンツと山守人は現在、海南ハレアメ周辺山域のさらなる調査を検討しており、フィールドの拡大・整備を目指している。
弭間代表は、「将来的には、周辺の古道を再生し、新たなMTBルートとして、また災害時の代替ルートとして活用したい。防災とアウトドアスポーツが融合した日本のモデルケースを目指す」と語る。
古道を活かしたトレイル拡充は、地域の観光資源創出にも繋がる。山守人は今後も、行政、指定管理者、地域コミュニティと連携し、日本の山に新たな価値を生み出す仕組みづくりに挑んでいく。