物流コンソーシアムbaton、西濃運輸及び福山通運、名鉄NX運輸及びトナミ運輸にて、ドライバー交替方式の実証運行を実施
物流コンソーシアムbatonがドライバー交替方式の実証運行を実施。
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- 📰 発表: 2026年4月2日 20:00
- 🔍 収集: 2026年4月2日 14:00
- 🤖 AI分析完了: 2026年4月21日 23:50(収集から465時間49分後)
物流コンソーシアムbatonは、2026年1月30日から31日、2月6日から7日にかけて、関東・関西間の幹線特積輸送において、ドライバー交替方式による企業横断型中継輸送の実証運行を実施しました。今回の実証運行には、baton参画企業より、西濃運輸株式会社、福山通運株式会社、名鉄NX運輸株式会社、トナミ運輸株式会社の4社が参加しました。
異なる企業に所属するドライバーが、中継拠点で車両を相互に乗り換えるスキームにより、長距離運行の日帰り化を検証しました。また、実運用におけるオペレーションや車両等のハードウェア仕様、システムや労務管理などの面で、クリアすべき課題事項を再整理しました。


実証実験の背景と目的
物流業界では、長距離ドライバーの労働時間規制への対応と中期的な担い手確保による輸送網の維持が急務です。一社単独での解決が困難な中、物流コンソーシアム batonは、企業間の垣根を超えた共創に取り組んできました。今回の実証実験の目的は以下の3点です。
① 労働環境の改善:宿泊を伴う長距離運行を日帰り運行へ転換し、ドライバーの負担を軽減する。
② 輸送効率の維持:ドライバーが交替する方式により、輸送リードタイムを変えずに往復運行を完結させる。
③ 社会実装に向けた課題抽出:オペレーションや仕様の差異、点呼や労務管理の方法、トラブル発生時の責任分界点など、実運用上のハードルを明確にする。
本来、競合関係にある事業者のドライバー同士が、中間地点で互いのトラックを交換し、そのまま出発したエリアへ折り返す。この取り組みが実現すれば、一部の路線においては、長距離運行の日帰り化が可能になり、長年の慣習に囚われない新しい働き方の選択肢を作り出すことができます。本実証では、長距離ドライバーの日帰り化を実現するダイヤにおいて、実用化に向けたオペレーションや制度面の課題を抽出しました。
実証実験の概要
batonの第1弾の取り組みとして進めている企業横断型中継輸送では、ドライバー交替方式を採用しています。日本国内での幹線輸送で使用車両の割合が多い大型トラックを対象とし、中継地点での荷役作業が不要なドライバー交替方式での実行を目指すことで、長距離幹線輸送において新しい働き方を逸早く作り出すことを目指しています。
第1班:西濃運輸×福山通運
実施日:2026年1月30日(金)~1月31日(土)
中継拠点: 西濃運輸 浜松支店 (静岡県浜松市中央区)
第2班:名鉄NX運輸×トナミ運輸
実施日:2026年2月6日(金)~2月7日(土)
中継拠点:名鉄NX運輸 浜松ハブターミナル (静岡県浜松市西区)


運行タイムスケジュールの詳細
関東と関西、およそ500km離れた拠点からそれぞれ出発したトラックが、静岡県浜松市に仮設された中継拠点で合流します。ドライバーが互いの車両を乗り換えて、それぞれの出発地へ戻ります。通常、他社のトラックがどこを走っているかを知る術はありません。今回は、共通の動態管理プラットフォームを導入し、運行管理者が必要に応じて双方の車両位置や運行状況を確認できる環境を整備しました。中継という特殊な運行形態であることを踏まえ、トラブルの有無や到着見込みを随時確認しながら、安全かつ円滑な運行管理を行いました。
第1班 1/30-31実施分 (西濃運輸-福山通運)
19:00~20:00:出発準備
19:00頃、各拠点にて積込作業を完了。アルコールチェックを含む出発前点呼を実施。
20:00頃、西濃運輸車両は堺支店を、福山通運車両は藤沢支店を出発。同時に動態管理プラットフォーム上で位置情報の共有を開始。
20:00~24:00:往路運行
各車両は高速道路を利用して中継地点へ移動。
運行管理者はシステム上で双方の接近状況をモニタリング、到着予定時刻のズレがないか確認。
24:00~25:00:中継交替
24:00頃、西濃運輸浜松支店に両社車両が到着、ドライバー交替に伴う以下の業務を実施。
中間点呼及び健康状態の確認 (電話による所属営業所への報告など)
車両点検 (タイヤ・灯火類や車両外装の相互チェックなど)
運行操作確認 (デジタコの手動切替設定、車両特有の操作方法の伝達など)
25:00~05:00:復路運行・帰庫
25:00頃、ドライバーは相手企業の車両に乗車、出発地方面へ折り返し運行を開始。
4:30-5:00にかけて、それぞれのトラックの属する拠点に帰着。車両及び伝票の引渡を実施、運行業務を完了。



第2班 2/6-2/7実施分 (名鉄NX運輸-トナミ運輸)
19:00~20:30:出発準備
19:00頃、各拠点にて積込作業を完了。アルコールチェックを含む出発前点呼を実施。
20:30頃、名鉄NX運輸は葛西支店及び淀川支店から、トナミ運輸も大阪中央支店及び葛西支店から各車両が出発。
20:30~24:30:往路運行・合流調整
各車両は高速道路を利用して中継地点へ移動。
浜松ハブターミナルへの到着時刻を合わせるため、運行状況をモニタリングしながら移動。
24:30~25:00:中継交替
24:30頃、名鉄NX運輸の浜松ハブターミナルに両社車両が到着、30分間で以下の引継業務を実施。
車両点検 (タイヤ・灯火類や車両外装の相互チェックなど)
運行操作確認 (デジタコの手動切替設定、車両特有の操作方法の伝達など)
25:00~04:30:復路運行・帰庫
25:00頃、相手企業の車両に乗車、出発地方面へ折り返し、中継拠点を出発。
4:00~4:30頃、各拠点へ帰庫。荷下作業及び終業点呼を経て全行程を完了。



本実証運用上の工夫
本実証においては、企業横断型中継輸送の本格展開を見据えて、円滑な企業間連携を実現するために、以下の施策を講じました。
動態管理の共通化:共通の動態管理プラットフォーム「Traevo」を使用しました。各社の既存システムに加え、異なる事業者の車両位置をリアルタイムで可視化し、中継地点でのドライバー交替後も含め、最終到着地点までの運行状況を一体的に把握・管理できる体制を構築しました。
緊急時対応フローの策定:事故や車両故障等のトラブル発生時に備え、連絡系統を定めた「想定事象シート」を作成しました。自社運行管理者と車両保有会社の双方へ適切に情報共有が行われるよう、エスカレーションフローを統一しました。
点検項目の標準化:各社の点検項目を統一し、中継拠点においても確実な確認ができるよう、各社既存のチェック項目をベースに国交省の標準フォーマットも参考にしたチェックリストを整備しました。車両外装や装備品の点検手順を明確化しました。


検証結果と課題
実証実験を通じて得られた成果と、今後解決すべき課題は以下の通りです。
【成果】
日帰り運行の確立:中継輸送スキームにより、長距離運行におけるドライバーの拘束時間
よくある質問
ドライバー交替方式とは何ですか?
異なる企業に所属するドライバーが中継拠点で車両を相互に乗り換え、長距離運行を日帰り化する輸送スキームです。
なぜこの実証運行が必要なのですか?
物流業界の長距離ドライバーの労働時間規制への対応と、中期的な担い手確保による輸送網維持が急務だからです。
実証運行の主な成果は何でしたか?
長距離運行の日帰り化が実現可能であることが確認され、ドライバーの拘束時間短縮に繋がる見込みが立ちました。