ブリーチなどによる髪のダメージを味方に~梅雨の湿気でもまとまる髪へ、高濃度ポリオールが脂質成分の内部浸透を改善~
ライオン株式会社は、高濃度ポリオール(イソペンチルジオール)と脂質成分(イソステアリン酸)を併用することで、ダメージ毛の内部に脂質を効率よく浸透させ、梅雨時期などの高湿度環境下でも髪の広がりを抑制する技術を開発した。
📋 記事の処理履歴
- 📰 発表: 2026年5月29日 11:00
- 🔍 収集: 2026年6月1日 02:51(発表から63時間51分後)
- 🤖 AI分析完了: 2026年6月1日 20:05(収集から17時間13分後)
ライオン株式会社(代表取締役兼社長執行役員:竹森 征之)は、毛髪に関する研究から、高濃度ポリオール(イソペンチルジオール)と脂質成分(イソステアリン酸)の併用により、ダメージ毛において高湿度環境下での毛髪の広がりを効果的に抑制できることを見出しました。これは、イソペンチルジオールの浸透補助作用によって、脂質成分が浸透しにくい洗髪後の濡れた状態でもイソステアリン酸を毛髪内部へ効率よく届けるとともに、その作用により毛髪の水分吸着および膨潤が抑制されたためと推察しています。本成果は、第3回 日本化粧品技術者会学術大会(2025年12月8日~10日/於:神奈川県)にて発表しました。
ダメージ毛は化学処理を繰り返すことで、毛髪内部の構造が変化し、“スカスカ”な状態になることが知られています。この“スカスカ”な状態とは、内部の細胞同士をつなぐ細胞膜複合体(CMC)と呼ばれる部位の脂質が減少し、外部からの水分侵入を抑えているバリア機能が低下した状態をさします。このような状態になった毛髪は、内部に水分を取り込みやすくなり、高湿度環境下では毛髪が膨潤しやすく、広がります。
ダメージ毛の内部環境を改善するためには、減少した脂質を補うことが重要であり、脂質成分としてイソステアリン酸(IS)の毛髪内部への導入を検討しました。しかし、ISは水になじみにくい性質をもち、また洗髪後の濡れた状態では希釈されやすいため、毛髪内部に効率よく浸透させることは難しいと考えられます。そこで本研究では、「水にも油にもなじみやすい」特性を持つイソペンチルジオール(IPG)に着目し、IPGがISを毛髪内部へ運び込む“媒体”として機能するか確認しました。
研究の結果、IPGが40%以上の高濃度で、ISの浸透量が増加する傾向が確認されました。また、高湿度環境下(80%RH)で毛束の見た目を比較したところ、「高濃度IPG/ISモデル処方」で処理した毛束では、トリートメントのみ処理した場合と比べて毛髪の広がりが有意に抑制されることがわかりました。今後は、本知見を活用して、毎日のヘアケアで健やかな髪の美しさを引き出し、QOL向上に貢献する製品開発を進めてまいります。
ダメージ毛は化学処理を繰り返すことで、毛髪内部の構造が変化し、“スカスカ”な状態になることが知られています。この“スカスカ”な状態とは、内部の細胞同士をつなぐ細胞膜複合体(CMC)と呼ばれる部位の脂質が減少し、外部からの水分侵入を抑えているバリア機能が低下した状態をさします。このような状態になった毛髪は、内部に水分を取り込みやすくなり、高湿度環境下では毛髪が膨潤しやすく、広がります。
ダメージ毛の内部環境を改善するためには、減少した脂質を補うことが重要であり、脂質成分としてイソステアリン酸(IS)の毛髪内部への導入を検討しました。しかし、ISは水になじみにくい性質をもち、また洗髪後の濡れた状態では希釈されやすいため、毛髪内部に効率よく浸透させることは難しいと考えられます。そこで本研究では、「水にも油にもなじみやすい」特性を持つイソペンチルジオール(IPG)に着目し、IPGがISを毛髪内部へ運び込む“媒体”として機能するか確認しました。
研究の結果、IPGが40%以上の高濃度で、ISの浸透量が増加する傾向が確認されました。また、高湿度環境下(80%RH)で毛束の見た目を比較したところ、「高濃度IPG/ISモデル処方」で処理した毛束では、トリートメントのみ処理した場合と比べて毛髪の広がりが有意に抑制されることがわかりました。今後は、本知見を活用して、毎日のヘアケアで健やかな髪の美しさを引き出し、QOL向上に貢献する製品開発を進めてまいります。
よくある質問
ライオンが発見したダメージ毛の広がりを抑える新技術とは?
高濃度ポリオール(イソペンチルジオール)と脂質成分(イソステアリン酸)を併用することで、ダメージ毛の内部に脂質を効率よく浸透させ、湿気による水分吸着と膨潤を抑制する技術です。
なぜダメージ毛は湿気で広がりやすいのか?
化学処理により毛髪内部の脂質が減少し、水分を吸い込みやすい「スカスカ」な状態になるため、高湿度環境下で毛髪が膨潤しやすくなるからです。
イソペンチルジオール(IPG)の役割は何か?
水にも油にもなじみやすい特性を持ち、水になじみにくい脂質成分(イソステアリン酸)を毛髪内部へ運び込む「媒体」として機能します。
この研究成果はどこで発表されたか?
2025年12月8日から10日にかけて開催された「第3回 日本化粧品技術者会学術大会」にて発表されました。
今後の展望は?
本知見を活用し、毎日のヘアケアを通じて健やかな髪の美しさを引き出し、生活の質(QOL)向上に貢献する製品開発を進める予定です。