口腔内細菌が亜硝酸代謝を介して、選択的に歯周病関連細菌の増殖を抑制することを確認―「ナイセリア属細菌」が歯周病予防に役立つ“口腔内の善玉菌”である可能性を見出す―

Key facts

  • 口腔内細菌が亜硝酸代謝を介して、選択的に歯周病関連細菌の増殖を抑制することを確認―「ナイセリア属細菌」が歯周病予防に役立つ“口腔内の善玉菌”である可能性を見出す―
  • ライオン株式会社が九州大学と共同で、口腔内の「ナイセリア属細菌」が亜硝酸を代謝することで歯周病関連細菌の増殖を選択的に抑制することを発見した。この研究成果は2026年5月22日に静岡県で開催された日本歯周病学会学術大会で発表された。本研究は、ナイセリア属細菌が「善玉菌」として口腔内の菌バランスを整え、歯周病を予防する新しいオーラルケア方法に繋がる可能性を示唆しており、今後の製品開発への応用が期待される。
  • Source: PR Times
  • Date: 2026年5月27日

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ライオン株式会社が九州大学と共同で、口腔内の「ナイセリア属細菌」が亜硝酸を代謝することで歯周病関連細菌の増殖を選択的に抑制することを発見した。この研究成果は2026年5月22日に静岡県で開催された日本歯周病学会学術大会で発表された。本研究は、ナイセリア属細菌が「善玉菌」として口腔内の菌バランスを整え、歯周病を予防する新しいオーラルケア方法に繋がる可能性を示唆しており、今後の製品開発への応用が期待される。

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口腔内細菌が亜硝酸代謝を介して、選択的に歯周病関連細菌の増殖を抑制することを確認―「ナイセリア属細菌」が歯周病予防に役立つ“口腔内の善玉菌”である可能性を見出す― (2026年5月27日), PR Times
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PR Times
Date
2026年5月27日
ライオン株式会社が九州大学と共同で、口腔内の「ナイセリア属細菌」が亜硝酸を代謝することで歯周病関連細菌の増殖を選択的に抑制することを発見した。この研究成果は2026年5月22日に静岡県で開催された日本歯周病学会学術大会で発表された。本研究は、ナイセリア属細菌が「善玉菌」として口腔内の菌バランスを整え、歯周病を予防する新しいオーラルケア方法に繋がる可能性を示唆しており、今後の製品開発への応用が期待される。
healthNQ 51/100出典:PR Times

📋 記事の処理履歴

  • 📰 発表: 2026年5月27日 11:00
  • 🔍 収集: 2026年5月31日 23:07(発表から108時間7分後)
  • 🤖 AI分析完了: 2026年6月2日 08:47(収集から33時間40分後)
ライオン株式会社(代表取締役兼社長執行役員:竹森 征之)は、口腔疾患の予防には、従来の「プラークコントロール」に加えて、「口腔内細菌叢(口内フローラ)」をコントロールし、「菌バランスを整える」ことが重要だと考え、研究を進めています。この度、「ナイセリア属細菌」などの口腔内細菌が亜硝酸を代謝することで、歯周病関連細菌の増殖を選択的に抑制することを発見しました。この研究成果は、「口腔内の菌バランス」を整えて歯周病を予防する新しいケアの考え方に役立つ重要な知見であり、2026年5月22日(金)~23日(土)に開催された「第69回春季日本歯周病学会学術大会」(静岡県、アクトシティ浜松)で発表しました。

発表要旨
①口腔内細菌の中でも「ナイセリア属細菌」は、亜硝酸を代謝する能力(亜硝酸還元活性)が高かった。
②「ナイセリア属細菌」と亜硝酸が共存する環境下では、歯周病関連細菌の増殖が選択的に抑制された。
これらの結果から、「ナイセリア属細菌」などの口腔内細菌が亜硝酸を代謝することで歯周病関連細菌の増殖を抑え、「口腔内の菌バランス」を整えることが示唆されました。これは、「ナイセリア属細菌」が歯周病予防に役立つ“口腔内の善玉菌”である可能性を示しています。

■研究背景
むし歯や歯周病を防ぐには、歯みがきなどでプラークを落とす「プラークコントロール」に加え、「口腔内の菌バランス」を整え、病気になりにくい口腔環境を作ることが重要とされています。口腔内には数百種類以上の細菌が生息しており、そのバランスが崩れると歯周病などのリスクが高まります。
近年、「口腔状態が良い人に多い細菌」が注目されています。こうした細菌の中には亜硝酸を代謝するものが存在し、その代謝物が一部の細菌の増殖を抑える可能性が報告されていました。
そこで当社は、口腔内細菌の中から亜硝酸を代謝する細菌を選び出し、その働きが実際に歯周病関連細菌の増殖を抑制するかを検証しました。

■主な研究結果
1. 「ナイセリア属細菌」は、亜硝酸を代謝する能力(亜硝酸還元活性)が特に高かった
口腔内細菌の中から、亜硝酸の代謝に関連する遺伝子を持つ候補細菌12種を選び、亜硝酸の代謝量を比較しました。その結果、「ナイセリア属細菌」が特に多くの亜硝酸を代謝し、高い亜硝酸還元活性を示すことがわかりました。

2.「ナイセリア属細菌」と亜硝酸が共存する環境下では、歯周病関連細菌の増殖が選択的に抑制された
亜硝酸を特に多く代謝した「N. subflava(ナイセリア)」と、歯周病原細菌である「P. gingivalis」を一緒に培養し、条件による歯周病原細菌量の変化を調べました。その結果、ナイセリアと亜硝酸が存在する条件下で、歯周病原細菌の増殖が抑制されることが確認されました。
さらに、複数の細菌種がバイオフィルム(細菌の集合体)を形成する条件下で実験を行ったところ、ナイセリアと亜硝酸を含む条件下では、歯周病原細菌「P. gingivalis」と歯周病関連細菌「F. nucleatum」の量が減少しました。一方で、別の細菌「V. parvula」の量は減少しませんでした。また、バイオフィルム中の菌バランスを確認すると、「P. gingivalis」および「F. nucleatum」が占める割合が有意に減少していることがわかりました。この結果は、ナイセリアが亜硝酸を代謝することで、歯周病関連細菌を選択的に抑制することを示唆しています。

以上の結果から、「ナイセリア属細菌」などの口腔内細菌が亜硝酸を代謝することで歯周病関連細菌の増殖を抑え、「口腔内の菌バランス」を整えることが示唆されました。これにより、「ナイセリア属細菌」が歯周病予防に役立つ“口腔内の善玉菌”である可能性が示されたのです。

■今後の展望
ライオンは、口腔トラブルの再発を防ぐためには、原因菌を一時的に除去するだけでなく、口腔内に存在する細菌全体のバランスを整える「菌バランスコントロール」が重要だと考えています。今後も、「口腔内の菌バランス」に着目した新たな視点での予防法の重要性を踏まえ、口腔から始まる全身の健康増進に貢献してまいります。

【第69回 春季日本歯周病学会学術大会】
〇期間:2026年5月22~23日
〇場所:アクトシティ浜松
〇発表日:2026年5月22日
〇演題:口腔細菌の亜硝酸還元による歯周病原細菌の抑制
発表者:ライオン株式会社 小原 幹太、奥田 卓馬、上嶋 七佳、堤 康太、近澤 貴士、牧 利一、九州大学大学院 朝川 美加李、影山 伸哉、竹下 徹

九州大学大学院 歯学研究院 口腔保健推進学講座 口腔予防医学分野 教授 竹下 徹氏のコメント
「私たちはこれまでの疫学調査で、健康な方の口内フローラでは常在細菌の一つであるナイセリアが優勢な傾向にあることを報告してきました。今回の研究は、このナイセリアが亜硝酸還元を介して歯周病関連細菌の増殖を選択的に抑えることを示すものであり、本菌の口腔健康増進への関与を示唆する重要な成果です。歯みがきや殺菌剤で細菌を減らすことは非常に有効ですが、口腔内から細菌が完全になくなるわけではありません。しばらくすると病気に関わる細菌も再び増えてしまいます。一方、ナイセリアのような常在細菌をうまく活用すれば、歯みがきの合間も良い口内環境を保つ手助けができるかもしれません。口内フローラの常在細菌の力に注目したアプローチが、新たな口腔健康管理法の一つになることを期待しています。」

よくある質問

この研究の主な発見は何ですか?

口腔内に存在する「ナイセリア属細菌」が亜硝酸を代謝する過程で、歯周病の原因となる特定の細菌の増殖を選択的に抑制することを発見しました。

「ナイセリア属細菌」はどのような役割を果たすと考えられていますか?

口腔内の「善玉菌」として機能し、口内フローラのバランスを整えることで、歯周病予防に貢献する可能性が示されました。

この研究成果はどこで発表されましたか?

2026年5月22日に静岡県浜松市で開催された「第69回春季日本歯周病学会学術大会」で発表されました。

この発見は今後のオーラルケアにどのような影響を与えますか?

従来のプラーク除去に加えて、口腔内の有益な細菌を活用して菌バランスを整えるという、新しいアプローチの予防法や製品開発に繋がる可能性があります。

この研究はどの企業と大学が共同で行いましたか?

ライオン株式会社と九州大学大学院が共同で実施しました。