乳がん再発を血液検査で高精度に予測-cfDNAヌクレオソーム解析により治療抵抗性の兆候を可視化-
熊本大学の研究グループは、血液中のcell-free DNA(cfDNA)のヌクレオソーム構造と断片化パターンを解析し、乳がんの再発を高精度に予測する新たな手法を開発しました。REREおよびSYNPO2遺伝子領域の解析と機械学習を組み合わせることで、従来の遺伝子変異中心の検査では困難だった治療抵抗性の兆候を可視化。低侵襲かつ低コストな次世代リキッドバイオプシーとしての臨床応用が期待されます。
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- 📰 発表: 2026年6月1日 22:25
- 🔍 収集: 2026年6月1日 13:35
- 🤖 AI分析完了: 2026年6月1日 13:47(収集から12分後)
熊本大学発生医学研究所の渡邉すぎ子特任准教授、中尾光善特任教授、および熊本大学病院の山本豊教授らの研究グループは、血液中を循環するcell-free DNA(cfDNA)のヌクレオソーム構造および断片化パターンを解析することで、乳がん再発を高精度に予測できる新たな手法を開発しました。本研究では、乳がんの治療抵抗性獲得過程で転写制御を受ける26遺伝子領域に着目し、原発乳がん105例、再発乳がん45例の計150検体を対象にcfDNA解析を実施しました。その結果、再発症例ではコーディング領域だけでなく非コーディング領域を含めた変異数の増加や、cfDNAの断片が短くなることが認められました。さらに、REREおよびSYNPO2という遺伝子付近のヌクレオソーム構造に由来するスコアにより、原発乳がんと再発乳がんを高精度に識別できることが明らかになりました。加えて、複数のcfDNAの特徴的因子を機械学習で統合することで、乳がん再発をさらに高精度に予測できることを示しました。本研究は、cfDNA解析を単なる遺伝子変異検出にとどめず、転写制御やクロマチン再構築といったエピゲノム情報まで捉えることで、乳がん再発や治療抵抗性を低侵襲にモニタリングできる可能性を示すものです。将来的には、個別化医療における治療選択や再発早期検出への応用が期待されます。本研究の成果は、2026年5月28日に米国がん学会が発刊する学術誌『Cancer Research communications』に掲載されました。
よくある質問
台湾の臨床現場でこの技術はすぐに使えますか?
本研究は臨床的検証段階であり、今後大規模なコホート研究を経て、台湾を含む各国の臨床ガイドラインへの組み込みが検討される段階です。