一般社団法人ナレッジキャピタル(代表理事:河口 洋一郎)ならびに株式会社KMO(代表取締役:佐々木 一洋)は、さまざまな分野のスペシャリストから「本物の知」を学び、ともに考え、対話するプログラム「SpringX(スプリングエックス)超学校」の今年度の開講講座をお知らせします。
SpringX超学校は、イノベーティブ人材の育成を目的として、幼児から大人まで幅広い年齢の方を対象に、大学、研究機関、企業などの専門家から、科学、芸術、文化、ビジネスなど、さまざまな分野の知を学び、感性を磨くプログラムです。
このたび、「音『学』のススメ」と題して、音楽を入口にして、その背景にある文化・歴史について学ぶ全8回の講義を無料で実施します。音楽は「聴く」「演奏する」という芸術表現にとどまらず、アメリカ大統領選挙を揺るがす力を持つほど社会や思想に影響力を持つ文化的な営みです。音楽を「モノ(作品)」としてではなく、人々の「コト(行為)」としてとらえることで、その地域の人々が持つアイデンティティの変遷や時代ごとの社会構造を読み解くことができます。
本講座は、脳科学、社会学、文学、アメリカ研究などの異なる学問分野の専門家が登場し、それぞれの視点から音楽の背景に迫ります。座学に加えて実演やワークショップも行うことで、音楽を切り口に文化を深く理解するプロセスを追体験できる、従来の知識習得にとどまらない独自のプログラムです。
時代が色濃く反映される人種・ジェンダー問題とポピュラー音楽との関わりは、カントリーという音楽ジャンルから紐解き、音楽が持つコミュニケーションの力を生演奏から体感し、脳と音楽の関係性について実際にドラムを叩いて検証するなど、趣向を凝らした実践的な学びを提供します。
ナレッジキャピタルは、今後もすべての世代の方に向けて、科学、芸術、文化、ビジネスなど、スペシャリストから直接学べる講座を順次開講してまいります。
SpringX超学校 「音『学』のススメ」開催概要
開催日時
【第1回】7月24日(金)【第2回】8月29日(土)【第3回】9月18日(金)【第4回】10月20日(火)【第5回】11月13日(金)第6回から8回については順次公開
開催場所
グランフロント大阪 北館 ナレッジキャピタル
参加方法
公式サイトより要事前申込(参加費無料) ※オンライン開催分は申込不要
URL
https://kc-i.jp/activity/chogakko/music2026/
【第1回】 アメリカ音楽の現在地─人種、ジャンル、政治
今年2月に開催されたスーパーボウルのハーフタイムショーにプエルトリコ出身の世界的歌手バッド・バニーが出演し、英語ではなく全編スペイン語でパフォーマンスをしました。これがトランプ大統領を始め、一部に大きな反発を巻き起こしました。バッド・バニーはどのような音楽を奏で、アメリカの音楽史において、いかなるジャンルの潮流を代表するミュージシャンなのでしょうか。
本講座では、19世紀末のアメリカ帝国主義まで遡りながら、現在のアメリカの音楽シーンでバッド・バニーの占める特異な位置について検討します。最終的に、ラテン音楽と黒人音楽の複雑な関係を再考することで、アメリカ音楽文化の「帝国性」を炙り出したいと思います。
<講師> 大和田 俊之 氏
慶應義塾大学 法学部教授/東京音楽大学 特任教授
専門はアメリカ文学、ポピュラー音楽研究。『アメリカ音楽史—ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』(講談社)で第33回サントリー学芸賞(芸術・文学部門)受賞。他に『アメリカ音楽の新しい地図』(筑摩書房)、『ポップ・ミュージックを語る10の視点』(編著、アルテスパブリッシング)、永冨真梨責任編集『カントリー・ミュージックの地殻変動──多様な物語り』(監修、河出書房新社)、長谷川町蔵との共著『文化系のためのヒップホップ入門1、2、3』(アルテスパブリッシング)など。2020~2021年ハーバード・イェンチン研究所客員研究員。
大和田 俊之 氏 Ⓒ林直幸
開催日時
7月24日(金)19:00~20:00
開催形式
オンライン配信(YouTube Live)
URL
https://kc-i.jp/activity/chogakko/music2026/detail20260724.php
【第2回】 きこえる?ふるえる?みんなで見つける、あたらしい音楽のかたち:共遊楽器
音楽は「耳で聴くもの」なのでしょうか?実は、音は振動として身体全体で感じることができます。本講座では、障がいの有無にかかわらず一緒に楽しめる「共遊楽器」の体験を通して、音楽の新しい可能性を探ります。振動や光、触覚を用いた楽器にふれながら、「音ってなんだろう?」「演奏するってどういうことだろう?」を参加者みんなで考えます。小さなお子さまから大人まで、聴くだけではない、感じてつくる音楽の世界を体験するワークショップです。
<講師> 金箱 淳一 氏 楽器インターフェース研究者/
Haptic Designer/神戸芸術工科大学 准教授
情報科学芸術大学院大学(IAMAS)修了後、玩具会社の企画、女子美術大学助手、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科研究員を経て、産業技術大学院大学創造技術専攻助教、現在に至る。障がいの有無にかかわらず、共に音楽を楽しめる「共遊楽器」(造語)を研究・開発している。作品「楽器を纏う」の開発経験を基に東京2020パラリンピック閉会式 演出協力、他クライアントワークも多数行う。作品「音鈴 – 信濃」「Vibracion Banco」は長野県立美術館に収蔵。
金箱 淳一 氏
開催日時
8月29日(土)13:30~15:00
開催形式
会場開催
参加方法
公式サイトより要事前申込(参加費無料)
定員
30名
会場
ナレッジキャピタル カンファレンスルームB08 (グランフロント大阪 タワーB 10階)
URL
https://kc-i.jp/activity/chogakko/music2026/detail20260829.php
【第3回】 カントリーは誰の音楽なのかー人種とジェンダーから考えるポピュラー音楽
2024年、ビヨンセのアルバム『カウボーイ・カーター』がグラミー賞のカントリー部門でも最優秀賞を受賞し大きな注目を集めました。しかしカントリー音楽は、アメリカ南部の白人の音楽として発展してきたジャンルです。1970年代以降は保守的な白人の音楽として日米両国で認識されることが多くなり、ロックを中心とした音楽愛好者からは距離を置かれることも少なくありませんでした。なぜ今、黒人女性であるビヨンセがカントリー・アルバムを発表し話題になるのでしょうか。本講座では、カントリー音楽を通して、ポピュラー音楽のジャンルが、時代とともに変化する人種やジェンダーの概念と深く結びつきつつ形成されてきたことをともに考えます。
<講師> 永冨 真梨 氏 関西大学社会学部メディア専攻 准教授
専門はポピュラー音楽研究、アメリカ文化越境史。18歳
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:イベント
- 関連組織:ナレッジキャピタル / KMO
- 製品・サービス:音『学』のススメ講座 / 共遊楽器ワークショップ