性自認・性的指向にかかわらず安心して受診できる医療環境の構築  誰でも活用できる動画教材を作成

順天堂大学などが東京都と共同で、LGBTQ+の医療環境改善のための動画教材を作成・公開した。
医療・医薬・福祉,教育・資格・人材NQ 81/100出典:prnews

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  • 📰 発表: 2026年3月28日 16:20

順天堂大学大学院医学研究科医学教育学の武田裕子教授は、青山学院大学、帝京大学とともに、令和7年度「東京都と大学との共同事業」として、LGBTQ+当事者の方々のご協力のもと、誰ひとり取り残さない医療環境構築のための動画教材を作成しました。職場研修や学校教育にも活用可能です。医療関係者はもちろん、関心のある方はどなたでもご覧いただけます。

ポイント

● LGBTQ+当事者の方たちへのインタビューをもとに、医療機関を受診する時に遭遇しやすい困難を当事者の目線で疑似体験する動画教材を作成しました

● 同性パートナーの存在や、性別違和を有する方の存在を想定している医療機関と、そうでない医療機関の対応の違いを描いています

● 医療関係者はもとより、この領域について学びたい方はどなたでもご視聴いただけます

背景

LGBTQ+の人々を対象とした調査で、医療機関受診時に困難を経験した人は多く、そのために体調が悪化し、結果として病状が進み命に影響があった、自殺まで考えたという人も少なくないと報告されています。一方、医療者側からもどのように対応してよいか分からない、傷つけてしまうのではないか不安という声をよく聞きます。そこで、どなたでも視聴できる動画教材を作成しました。

内容

動画教材は、①性的指向・性自認に関する基礎知識(なぜ医療者は学ぶ必要があるのか)(13分)、②同性パートナーのいる女性の外来受診と入院例(18分)、③性別違和を有する人の定期健康診断とその後の外来受診の例(22分)です。②と③では、同性パートナーの存在や、性別違和を有する方の存在を想定していない医療機関と想定している医療機関の対応の違いをご覧いただきます。その後に、順天堂医院の取り組みを紹介しながら解説しています。

今後の展開

動画教材は、3編合わせて、あるいは別々にご視聴いただけます。解説付きですので、自己学習や授業、職場研修にも利用可能です。医療機関を受診する際に感じる不安や困りごと、望む対応は一人ひとり異なりますので、動画はあくまで一例となりますが、医療現場での取り組みを進めるきっかけになると期待しています。また、医療系に限らず教育機関や企業研修でも活用いただけるよう普及を図ります。

よくある質問

この動画教材の目的は何ですか?

性自認・性的指向にかかわらず、LGBTQ+当事者の方々が安心して受診できる医療環境を構築することです。当事者の視点から医療機関で遭遇しやすい困難を疑似体験し、医療関係者をはじめとする多くの人がこの領域について学ぶことを目的としています。

誰がこの動画教材を開発し、どのような人が利用できますか?

順天堂大学、青山学院大学、帝京大学が共同で開発しました。医療関係者はもちろん、この領域に関心のある方ならどなたでも視聴でき、職場研修や学校教育、自己学習にも活用可能です。

動画教材は具体的にどのような内容を含んでいますか?

性的指向・性自認に関する基礎知識、同性パートナーのいる女性の外来受診と入院例、性別違和を有する人の定期健康診断とその後の外来受診の例の3部構成です。LGBTQ+の存在を想定している医療機関とそうでない医療機関の対応の違いを描き、順天堂医院の取り組みも紹介しています。

なぜこのような動画教材が必要とされたのですか?

LGBTQ+当事者の多くが医療機関受診時に困難を経験し、それが体調悪化や精神的苦痛につながるケースが報告されています。一方で、医療者側も適切な対応方法に不安を感じているため、誰もが安心して医療を受けられる環境を作るために作成されました。