株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー(東京都中央区、代表取締役CEO 大野秀晃、以下当社)は、慶應義塾大学医学部 形成外科学教室 坂本好昭専任講師を代表とする研究グループと、医師を対象とした乳児頭蓋変形の鑑別精度に関する第二弾となる共同研究を実施します。この研究は論文化された第一弾の研究「乳児の頭の形に対する診断の現状」を発展させたものとなり、慶應義塾大学医学部形成外科学教室と当社との第二弾となる共同研究です。
本研究では、位置的頭蓋変形(向き癖等が主な要因となる頭のかたちの変化)と、外科的治療を要する病的頭蓋変形(頭蓋縫合早期癒合症等)を適切に鑑別し、必要な治療へつなげる診療導線の整備を目的に、医師の鑑別精度の現状と、鑑別精度向上に資する評価方法について検討します。
共同研究の背景:鑑別の重要性が高まる中、実臨床に即した評価が求められている 近年、位置的頭蓋変形に対するヘルメット治療が国内で広がる一方、病的頭蓋変形である頭蓋縫合早期癒合症では、適切な時期に手術加療を行うことが推奨されるため、両者の鑑別は臨床上重要です。坂本専任講師らはこれまでに、乳幼児頭蓋変形模型を用いた鑑別精度の調査を実施し、小児科医と、頭蓋縫合早期癒合症の治療に携わる形成外科・脳神経外科医の間で鑑別精度に大きな差がみられること、また模型単独での鑑別の難しさが示唆されることなどを報告しています。 こうした知見を踏まえ、本研究では、より実臨床に近い条件で評価を設計し、鑑別精度の現状をより精緻に把握するとともに、診断における画像情報の活用可能性など、現場で実装し得る示唆の創出を目指します。
共同研究の内容:頭蓋模型と画像情報を組み合わせた鑑別精度の評価 本研究では、頭蓋変形を主訴に受診し、CTおよび単純X線検査等が行われた症例から、頭蓋縫合早期癒合症および位置的頭蓋変形の症例を抽出し、CTデータを基に3Dプリンタで頭蓋骨模型を作製、皮膚を模した素材で覆った実体模型を作成します。関連学会等で模型の展示と、対応する画像情報を提示し、来場医師に鑑別をアンケート形式で依頼することで、鑑別精度および背景因子との関連を評価します。 評価項目としては、鑑別の正答率に加え、医師経験年数、疾患経験歴、治療への関与などを含めて解析する計画です。
研究の意義:適正な頭蓋健診と診療導線整備に資するエビデンスの創出 本研究は、乳児の頭蓋変形における鑑別の現状を明らかにし、適切な診断・紹介・治療選択につながる診療体制の検討に資する知見の創出を目指すものです。鑑別の精度とその前提条件が整理されることで、医療者間の共通理解の醸成、適切な画像評価の活用、専門医紹介を含む導線整備に寄与することが期待されます。
共同研究についてコメント 慶應義塾大学医学部 形成外科学教室 坂本 好昭 専任講師 先行研究において、 視診・触診のみでの乳児頭蓋変形の診断精度の限界が明らかとなりました。本研究では、視診・触診に単純エックス線を加えた場合の診断精度の向上を評価することを目的としております。画像情報の付加により正答率がどの程度改善するかを定量的に検証し、診療現場における画像診断の役割を明確化いたします。さらに、専門医紹介と...
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:調査
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