【結論】本調査のポイント

結論から言うと、水虫が梅雨に悪化するのは白癬菌が高温多湿環境で急速に増殖するためです。市販薬は軽症には一定の効果がありますが、2週間使用しても改善しない場合や爪・かかとに症状がある場合は皮膚科受診が必要です。家族への感染予防には、バスマット・スリッパの共有禁止と毎日の足洗浄が最も効果的です。

・足白癬経験者の74.6%が市販薬のみで対処し、うち62.3%が「家族や同居人にうつした可能性がある」と回答

・皮膚科を受診した人の89.5%が「もっと早く受診すべきだった」と後悔

・正しい治療期間(症状消失後も最低1ヶ月継続)を知っていたのはわずか18.7%

用語解説

足白癬(水虫)とは

足白癬とは、白癬菌(皮膚糸状菌)が足の皮膚に感染して起こる真菌感染症である。趾間型(指の間)、小水疱型(土踏まず)、角質増殖型(かかと)の3タイプがあり、かゆみ・皮むけ・水ぶくれ・角質肥厚などの症状を引き起こす。日本人成人の約5人1人が罹患しているとされる。

白癬菌とは

白癬菌とは、ケラチン(角質タンパク)を栄養源とする真菌(カビ)の総称である。高温多湿環境で活発に増殖し、感染者の皮膚片やアカを介して他者に感染する。温度25〜30℃、湿度70%以上で最も増殖しやすい。

爪白癬とは

爪白癬とは、白癬菌が爪に感染した状態であり、足白癬の約10〜20%が進行して発症する。爪が白濁・肥厚・変形し、市販の外用薬では治癒が困難なため、内服薬を含む専門的治療が必要となる。

水虫の治療法比較:市販薬 vs 皮膚科処方薬

比較項目

市販薬(OTC)

皮膚科処方薬

有効成分濃度

規定濃度(やや低め)

医療用濃度(高濃度)

治療期間目安

1〜3ヶ月

2〜4週間(症状により異なる)

爪白癬への効果

ほぼ無効

内服薬併用で高い効果

費用目安

1,500〜3,000円/月

1,000〜2,000円/月(保険適用3割負担)

再発率

約50〜60%

約20〜30%

正確な診断

自己判断

顕微鏡検査で確定診断

※一般的な目安であり、個人差があります。

医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニック(新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院)は、梅雨シーズンに悩みが増える「水虫(足白癬)」に関する実態調査を実施しました。本調査では、成人の約3人1人が足白癬を経験しているにもかかわらず、その多くが自己流の対処に終始し、結果として家族や職場への感染拡大、慢性化・再発を招いている実態が明らかになりました。

調査背景

梅雨から夏にかけては高温多湿環境が続き、水虫の原因である白癬菌が最も活発に増殖する季節です。当院への水虫相談も例年6月から急増しますが、多くの方が「恥ずかしい」「市販薬で何とかなる」と考え、重症化してから受診されるケースが後を絶ちません。特に近年はリモートワークの普及で自宅での素足生活が増え、家族内感染の相談も増加傾向にあります。そこで当院では、水虫に対する認識と対処行動の実態を把握し、適切な治療啓発につなげるため本調査を実施しました。

調査概要

調査対象:全国の20〜60代で足白癬(水虫)の症状を経験したことがある男女

調査期間:2026年5月18日〜5月27日

調査方法:インターネット調査

調査対象人数:300名

調査結果

【調査結果】74.6%が皮膚科を受診せず「自己流ケア」で対処

設問:水虫の症状が出た際、最初にどのような対処をしましたか?

水虫経験者の4人3人が皮膚科を受診せず自己流で対処していることが判明しました。「恥ずかしさ」「時間がない」「市販薬で十分」という認識が受診を遠ざけていると考えられます。

【調査結果】81.3%が「症状が消えた時点」で治療を中断、再発リスクが高い状態

設問:市販薬で対処した方にお聞きします。治療薬の使用をやめたタイミングはいつですか?

白癬菌は症状が消えても皮膚内に潜伏しており、日本皮膚科学会ガイドラインでは症状消失後も最低1ヶ月の継続治療を推奨しています。しかし8割以上がこれを知らず、早期中断による再発の温床となっています。

【調査結果】62.3%が「家族にうつした可能性がある」と回答

設問:水虫を発症してから、家族や同居人に同様の症状が出たことはありますか?

水虫経験者の6割以上が家族への二次感染の可能性を認識しています。バスマットやスリッパの共有、床を素足で歩く習慣が主な感染経路であり、家庭内での感染対策の重要性が浮き彫りになりました。

【調査結果】正しい理由(白癬菌の増殖条件)を知っていたのは41.7%

設問:水虫が梅雨〜夏に悪化する理由を正しく理解していますか?

「汗をかくから」「靴が蒸れるから」という回答は半分正解ですが、本質的には白癬菌が温度25〜30℃・湿度70%以上で急速に増殖することが原因です。正しい知識の普及が予防・早期治療につながります。

【調査結果】受診経験者の89.5%が「もっと早く受診すべきだった」と後悔

設問:皮膚科を受診した経験がある方にお聞きします。受診のタイミングについてどう感じていますか?

皮膚科を受診した方のほぼ9割が早期受診の重要性を実感しています。市販薬で長期間対処した結果、爪白癬への進行や広範囲への拡大を招いてから受診するケースが多く、「最初から皮膚科に行けばよかった」という声が多数寄せられました。

調査まとめ

本調査により、水虫経験者の74.6%が自己流ケアに頼り、正しい治療期間を知っていたのはわずか18.7%、そして62.3%が家族への感染拡大を経験または懸念しているという実態が明らかになりました。また、皮膚科受診経験者の89.5%が「もっと早く受診すべきだった」と後悔しており、市販薬への過度な依存が慢性化・再発・二次感染の温床となっていることが示唆されます。梅雨から夏にかけては白癬菌が最も活発になる季節であり、早期の正確な診断と適切な治療継続が、自身の完治だけでなく家族・周囲への感染予防にも直結します。

医師コメント|アイシークリニック 髙桑康太医師

皮膚科医として15年以上の臨床経験から申し上げると、水虫は「正しく治療すれば必ず治る病気」ですが、自己判断による不完全な治療が慢性化と感染拡大を招く最大の原因です。

水虫が梅雨に悪化するメカニズムは明確です。白癬菌は温度25〜30℃、湿度70%以上の環境で最も活発に増殖します。日本の梅雨はまさにこの条件を満たし、さらに長時間の靴着用で足が蒸れることで、白癬菌にとって理想的な繁殖環境が整います。

市販薬の抗真菌成分は医療用と同じものも含まれており、軽症の趾間型水虫には一定の効果があります。しかし、最大の問題は「治療期間」です。日本皮膚科学会の診療ガイドラインでは、症状消失後も最低1ヶ月間の継続塗布を推奨していますが、今回の調査で81.3%の方がこれを守っていないことが判明しました。白癬菌は皮膚の角質層に潜伏しており、見た目の症状が消えても完全に死滅していません。

特に深刻なのは、爪白癬への進行です。足白癬を放置すると約10〜

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:調査
  • 製品・サービス:真菌感染症ケア