日立、セルシードの臨床試験向けに再生医療向けバリューチェーン統合管理プラットフォームを提供、運用開始
日立製作所は、セルシードが実施する同種軟骨細胞シートの商用化に向けた第3相臨床試験向けに、再生医療プラットフォーム「HVCT RM」を提供し、2026年4月に運用を開始した。新たに「リソース予約管理機能」を実装し、製造ラインの空き状況に基づく予約調整の効率化を実現。サプライチェーン全体の最適化を支援する。
📋 記事の処理履歴
- 📰 発表: 2026年5月19日 20:26
- 🔍 収集: 2026年5月19日 12:01
- 🤖 AI分析完了: 2026年5月19日 12:05(収集から3分後)
ソリューションの全体概要
株式会社日立製作所(以下、日立)は、細胞から組織をつくる「細胞シート」開発ベンチャーの株式会社セルシード(以下、セルシード)向けに、再生医療等製品向けのバリューチェーン統合管理プラットフォーム「Hitachi Value Chain Traceability service for Regenerative Medicine(以下、HVCT RM)」を提供し、2026年4月より運用を開始しました。Lumada*1ソリューションであるHVCT RMは、再生医療等製品における細胞の採取から生産、輸送、投与に至るサプライチェーン全体の最適化を支援する統合管理プラットフォームです。今回はセルシードが同種軟骨細胞シート*2の商用化のために実施する臨床試験(第3相試験*3)向けに提供しました。新機能として初めて、再生医療等製品の出荷におけるスケジュール調整を効率化する「リソース予約管理機能」(以下、本機能)を実装し、再生医療等製品の製造企業が細胞を培養・加工するための、製造所のラインの空き状況などの情報に基づく予約枠を作成・公開し、医療機関はその候補日から希望日程を簡単に選択・予約できるようにしています。日立は今後、HVCT RMを「HMAX Industry」を支えるデータ収集・蓄積基盤として積極的に展開していきます。
セルシードは、細胞から組織を作る技術で再生医療をリードするバイオベンチャー企業であり、細胞同士をつなげたままシート状にする独自技術「細胞シート工学」を強みとしています。「細胞シート工学」は温度応答性細胞培養器材を用いて細胞をシート状に回収する技術です。この技術を用いて作製された細胞シートにより、従来の薬物療法では改善が難しかった組織や臓器を修復する新しい医療の実現に取り組むもので、患者さまの健やかな生活への貢献をめざしています。
現在、変形性膝関節症患者さまの損傷した膝関節軟骨を修復する「同種軟骨細胞シート」の臨床応用に向けた取り組みを進めています。また、再生医療受託サービスのこれまでの取り組みとして、医療機関主導で実施される食道がん内視鏡手術後の狭窄予防を目的とした「食道再生上皮シート」および変形性膝関節症の治療を目的とした患者さまご自身の細胞を用いる「自己軟骨再生シート」について、セルシードは現在、当該治療に使用される細胞シートの製造を受託しています。加えて、細胞シートを作製するために温度を変化させるだけで細胞を傷つけずに剥離できる「温度応答性細胞培養器材」の開発および販売も行っており、世界中の研究者の活動を技術面から支援しています。
日立グループでは医薬・再生医療分野において、HVCT RMのほか、医薬品・医療機器製造業向け製造・品質管理システムとして国内トップクラスの豊富な実績を有する「HITPHAMS」、および細胞培養加工施設、細胞自動培養装置、再生医療用キャビネット、微生物迅速検査装置などの幅広いプロダクトを提供しており、医薬・再生医療のバリューチェーン全体にわたる課題解決に貢献しています。こうした日立グループの最新テクノロジーを、未来医療国際拠点「Nakanoshima Qross(中之島クロス)」(大阪府大阪市)内のショールームや「再生医療イノベーションセンタ」(東京都中央区)で紹介しています。
日立は産業分野向けに、プロダクトの豊富なインストールベース(デジタライズドアセット)のデータにドメインナレッジと先進AIを組み合わせた次世代ソリューション群「HMAX Industry」に注力しています。これらをコアとする「インダストリアルソリューション」の提供を通じて、お客さまのライフタイムバリューを最大化し、グローバルに産業を変革することで、豊かな社会の実現をめざします。
*1 Lumada:お客さまのデータから価値を創出し、デジタルイノベーションを加速するための、日立の先進的なデジタル技術を活用したソリューション・サービス・テクノロジーの総称。
*2 同種軟骨細胞シート:健康な他者(ドナー)の軟骨細胞を培養し、シート状に加工したもの。
*3 第3相試験:多数の患者を対象に、既存の標準的な治療薬やプラセボ(偽薬)などと比較して、新しい薬の有効性と安全性を最終的に確認する臨床試験の最終段階。
本件の特長と効果
1. 「リソース予約管理機能」を初実装。スケジュール調整の確実化と工数削減
今回、HVCT RMの新機能として、「リソース予約管理機能」を初めて実装しました。セルシードは、自社の製造状況を踏まえた出荷可能枠を登録するだけで、製品の投与候補日が自動で立案され、医療機関へ公開されます。医療機関は提示された枠から希望日を選択・入力し、予約が完了します。
株式会社日立製作所(以下、日立)は、細胞から組織をつくる「細胞シート」開発ベンチャーの株式会社セルシード(以下、セルシード)向けに、再生医療等製品向けのバリューチェーン統合管理プラットフォーム「Hitachi Value Chain Traceability service for Regenerative Medicine(以下、HVCT RM)」を提供し、2026年4月より運用を開始しました。Lumada*1ソリューションであるHVCT RMは、再生医療等製品における細胞の採取から生産、輸送、投与に至るサプライチェーン全体の最適化を支援する統合管理プラットフォームです。今回はセルシードが同種軟骨細胞シート*2の商用化のために実施する臨床試験(第3相試験*3)向けに提供しました。新機能として初めて、再生医療等製品の出荷におけるスケジュール調整を効率化する「リソース予約管理機能」(以下、本機能)を実装し、再生医療等製品の製造企業が細胞を培養・加工するための、製造所のラインの空き状況などの情報に基づく予約枠を作成・公開し、医療機関はその候補日から希望日程を簡単に選択・予約できるようにしています。日立は今後、HVCT RMを「HMAX Industry」を支えるデータ収集・蓄積基盤として積極的に展開していきます。
セルシードは、細胞から組織を作る技術で再生医療をリードするバイオベンチャー企業であり、細胞同士をつなげたままシート状にする独自技術「細胞シート工学」を強みとしています。「細胞シート工学」は温度応答性細胞培養器材を用いて細胞をシート状に回収する技術です。この技術を用いて作製された細胞シートにより、従来の薬物療法では改善が難しかった組織や臓器を修復する新しい医療の実現に取り組むもので、患者さまの健やかな生活への貢献をめざしています。
現在、変形性膝関節症患者さまの損傷した膝関節軟骨を修復する「同種軟骨細胞シート」の臨床応用に向けた取り組みを進めています。また、再生医療受託サービスのこれまでの取り組みとして、医療機関主導で実施される食道がん内視鏡手術後の狭窄予防を目的とした「食道再生上皮シート」および変形性膝関節症の治療を目的とした患者さまご自身の細胞を用いる「自己軟骨再生シート」について、セルシードは現在、当該治療に使用される細胞シートの製造を受託しています。加えて、細胞シートを作製するために温度を変化させるだけで細胞を傷つけずに剥離できる「温度応答性細胞培養器材」の開発および販売も行っており、世界中の研究者の活動を技術面から支援しています。
日立グループでは医薬・再生医療分野において、HVCT RMのほか、医薬品・医療機器製造業向け製造・品質管理システムとして国内トップクラスの豊富な実績を有する「HITPHAMS」、および細胞培養加工施設、細胞自動培養装置、再生医療用キャビネット、微生物迅速検査装置などの幅広いプロダクトを提供しており、医薬・再生医療のバリューチェーン全体にわたる課題解決に貢献しています。こうした日立グループの最新テクノロジーを、未来医療国際拠点「Nakanoshima Qross(中之島クロス)」(大阪府大阪市)内のショールームや「再生医療イノベーションセンタ」(東京都中央区)で紹介しています。
日立は産業分野向けに、プロダクトの豊富なインストールベース(デジタライズドアセット)のデータにドメインナレッジと先進AIを組み合わせた次世代ソリューション群「HMAX Industry」に注力しています。これらをコアとする「インダストリアルソリューション」の提供を通じて、お客さまのライフタイムバリューを最大化し、グローバルに産業を変革することで、豊かな社会の実現をめざします。
*1 Lumada:お客さまのデータから価値を創出し、デジタルイノベーションを加速するための、日立の先進的なデジタル技術を活用したソリューション・サービス・テクノロジーの総称。
*2 同種軟骨細胞シート:健康な他者(ドナー)の軟骨細胞を培養し、シート状に加工したもの。
*3 第3相試験:多数の患者を対象に、既存の標準的な治療薬やプラセボ(偽薬)などと比較して、新しい薬の有効性と安全性を最終的に確認する臨床試験の最終段階。
本件の特長と効果
1. 「リソース予約管理機能」を初実装。スケジュール調整の確実化と工数削減
今回、HVCT RMの新機能として、「リソース予約管理機能」を初めて実装しました。セルシードは、自社の製造状況を踏まえた出荷可能枠を登録するだけで、製品の投与候補日が自動で立案され、医療機関へ公開されます。医療機関は提示された枠から希望日を選択・入力し、予約が完了します。
よくある質問
HVCT RMは何を解決しますか?
再生医療の細胞採取から投与までの複雑な工程管理とスケジュール調整を自動化・効率化します。
セルシードはどんな企業ですか?
独自の「細胞シート工学」技術を持ち、温度応答性器材を用いて組織・臓器を修復する再生医療をリードするベンチャー企業です。
「リソース予約管理機能」のメリットは?
製造状況から投与可能日を自動立案し、医療機関の予約工数を削減すると同時にスケジュールの確実性を高めます。