漆の植栽を通じて福島・阿武隈の里山再生へグリーンコープと「阿武隈牛の背ウルシぷろじぇくと」が連携開始

生活協同組合,林業,地域活性化,環境保護NQ 81/100

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  • 📰 発表: 2026年3月26日 23:50

西日本を中心に16の生協で構成されている一般社団法人グリーンコープ共同体(本部:福岡市博多区、代表理事:日高 容子、以下グリーンコープ)は、福島県阿武隈地域で里山再生に取り組む「阿武隈牛の背ウルシぷろじぇくと」と連携し、漆の木の植栽を通じた持続可能な地域づくりに取り組みます。

ウルシの苗木

■背景・目的

福島県阿武隈地域の里山は、かつて農林業と結びついた循環的な暮らしの中で維持されてきました。近年は過疎化や高齢化の進行、林業の衰退により管理が行き届かない森林が増加し、荒廃が課題となっています。さらに、東日本大震災および原発事故の影響により、地域の生業やコミュニティの基盤も大きな影響を受けました。こうした状況の中、地域資源を活かした持続可能な里山の再生と新たな生業の創出が求められています。

本取り組みでは、阿武隈の里山に漆の木を植栽し、将来的には漆の採取・精製といった生業の創出につなげるとともに、地域資源を活かした持続可能な地域づくりを目指します。

さらに、漆の木は成長過程でCO₂を吸収するため、環境負荷の低減にも貢献します。植栽後は、成長に伴うCO₂吸収量の把握・可視化する取り組みも進めていきます。

■「阿武隈牛の背ウルシぷろじぇくと」とは

日本の伝統文化を支える漆に着目し、漆の木の植栽と活用を通じて里山の再生を目指す取り組みです。漆の木は里山環境に適した樹種であると同時に、国産資源としての価値向上が期待されており、森林の再生と地域産業の創出を両立する可能性を有しています。里山の再生とともに、地域に根ざした持続可能な生業の創出を目指し、次世代へと受け継がれる循環型の地域づくりを目指しています。

阿武隈牛の背ウルシぷろじぇくと

https://www.ushinose.com/p/01.html

■ 乗用草刈り機の寄贈について

里山の再生には、植栽だけでなく日々の草刈りなどの継続的な管理が不可欠です。しかし、広範囲に点在する植栽地の維持には多くの労力を要しており、作業負担の軽減が課題となっていました。

こうした課題を踏まえ、グリーンコープは作業環境の改善と効率化を目的に、乗用草刈り機を寄贈することを決定しました。これにより、草刈り作業の効率が大幅に向上し、これまで十分に手入れが行き届かなかったエリアの管理も可能となります。

乗用草刈り機

■贈呈式概要

日時:2026年4月3日(金)9:15~

場所: 門沢作業所(福島県田村市船引町門沢字宮ノ平25)

※小型ユンボを寄贈する株式会社太陽ネットワーク物流と合同で贈呈式を実施します。

※贈呈式終了後、植栽地へ移動し、10:00より漆の木の植栽を実施いたします。

■参考情報

カーボンニュートラルコープ

https://carbonneutral.greencoop.or.jp/

グリーンコープ・脱原発の取り組み

https://www.greencoop.or.jp/stop-nuclear-power/

組織概要

一般社団法人グリーンコープ共同体

福岡市博多区博多駅前一丁目5番1号

代表理事 日高 容子

https://www.greencoop.or.jp/

2018年、グリーンコープ生活協同組合連合会や、社会福祉法人グリーンコープ、労働協同組合など、九州(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島)、近畿(大阪、兵庫、滋賀)、中国(鳥取、岡山、島根、広島、山口)、そして福島の16の生協、各種団体とともに「一般社団法人グリーンコープ共同体」を設立。ひとつのグリーンコープのように持てるものを共有・連帯しながら、それぞれの地域に根ざした生活協同組合として活動してきました。「安心・安全な食べものを子どもたちに食べさせたい」という母親の想いからはじまって、それぞれの地域を豊かにしていくことを目指しています。

よくある質問

この連携の主な目的は何ですか?

福島県阿武隈地域の里山に漆の木を植栽することで、持続可能な地域づくりと新たな生業の創出を目指すことです。過疎化や高齢化、林業の衰退、東日本大震災および原発事故の影響で荒廃した里山の再生が背景にあります。

「阿武隈牛の背ウルシぷろじぇくと」とはどのような取り組みですか?

日本の伝統文化を支える漆に着目し、漆の木の植栽と活用を通じて里山の再生を目指すプロジェクトです。里山環境に適した漆の木を植えることで、森林の再生と地域産業の創出を両立し、持続可能な生業と循環型の地域づくりを目指しています。

漆の木の植栽は、里山再生以外にどのような効果が期待されますか?

漆の木は成長過程でCO₂を吸収するため、環境負荷の低減にも貢献します。植栽後は、成長に伴うCO₂吸収量の把握・可視化も進められる予定です。また、将来的には漆の採取・精製といった新たな生業の創出にもつながります。

グリーンコープは、このプロジェクトに対して具体的にどのような支援を行いますか?

グリーンコープは、広範囲に点在する植栽地の継続的な管理を効率化するため、乗用草刈り機を寄贈します。これにより、草刈り作業の負担が軽減され、これまで手入れが行き届かなかったエリアの管理も可能になります。