バルセロナで見えた『熟成古酒』の可能性 ~Alimentaria2026 出展報告~

熟成古酒がバルセロナの国際食品展示会で高評価を獲得。
イベントNQ 71/100出典:PR Times

📋 記事の処理履歴

  • 📰 発表: 2026年4月2日 20:45
  • 🔍 収集: 2026年4月2日 13:36
  • 🤖 AI分析完了: 2026年4月21日 15:41(収集から458時間5分後)
Alimentariaは2年に一度、スペインのバルセロナで開催される食の大型展示会。50年目となる2026年は109,600人のディストリビューターを中心にした方が来場。また、出展社数は3,300社だった。
長期熟成酒研究会がAlimentariaで発表した「熟成古酒」は、その美しさから「飲む宝石」と表現されます。

長期熟成酒研究会(事務局:東京都港区新橋2-21-1 新橋駅前ビル2号館B103-5 会長:本田商店 本田眞一郎)は、2026年3月23日~2026年3月26日の4日間、Alimentaria2026(スペイン・バルセロナで2年に1回開催される食の展示会)に出展しました。

『熟成古酒ルネッサンス2026』※アリメンタリアの残酒が飲めるかも…のイベントはこちら‼

Alimentaria2026出展の背景

長期熟成酒研究会(事務局:東京都港区新橋2-21-1 新橋駅前ビル2号館B103-5 会長:本田商店 本田眞一郎)がスペインで熟成古酒(満3年以上熟成させた日本酒)を紹介するのは、今回が初めてではありません。

初めてのお披露目は2003年。マドリードで毎年開催されるコンペティション「CINVE」への出展でした。スペインを選んだ理由は、熟成古酒との高い親和性です。スペインにはシェリー文化が根付いており、フィノからオロロソ、ペドロヒメネスまで多様なタイプが存在します。そのため、熟成古酒の魅力が理解されやすいと考えました。

実際にマドリードで試飲していただいた際には、「ウマーイ」「ウマーミー(旨味)」「リコ(おいしい)」「アメージング‼」といった、ポジティブな反応が相次ぎました。

長期熟成酒研究会は、これまでニューヨーク、シンガポール、パリ、マドリードで熟成古酒を紹介し、日本国内ではまだ体験したことのない方が多い "新しい日本酒の世界" を広げてきました(蔵元単位ではさらに多くの国と地域で楽しまれています)。

Alimentariaとは?

Alimentariaは、食品・飲料・ガストロノミー分野で欧州最大級の国際展示会で、2年に1度バルセロナで開催されます。世界中からシェフ、ソムリエ、バイヤー、飲食関係者が集まり、最新の食文化と技術が交差する場です。

今回、私たちはこの国際舞台で「飲む宝石・熟成古酒」を紹介し、多様な来場者から率直な評価をいただきました。

✓ Alimentaria2026 出品酒(全13種)

・本田商店 玄妙、玄妙甘蜜

・下越酒造 濃熟オールド、蒲原 Ancient Treasure

・白木恒助商店 達磨正宗10年古酒

・名手酒造店 黒牛 純米酒 雄町 2020

・奥の松酒造 奥の松 Vintge198X、奥の松 Vintage199X

・石川酒造 酒は楽しく 2002

・松浦一酒造 TSUMUGI

・川島酒造 松の花 秘蔵古原酒

・北区観光協会 白狐、飛栄

淡熟(低温熟成)から濃熟(常温熟成)、特殊仕込みまで、熟成古酒の多様性を示す13種類を提供しました。

来場者の反応

多くの来場者は日本酒に対し、「透明で軽やか」「フレッシュ」 というイメージを持っており、琥珀色の酒を見た瞬間に驚きの声が上がりました。

「これは本当に日本酒なのか」という言葉からも、日本酒=若い酒という固定観念が強いことが明らかになりました。

それが試飲すると表情が一変。「シェリーのよう」「ブランデーみたい」「日本酒のイメージが変わった」等といった言葉が飛び出します。特に熟成前の酒との比較試飲では、「熟成は劣化ではなく“進化”だ」 という理解が自然に生まれていました。

また、1日3回行った試食品とのペアリングは大好評で、「単体では分からなかった魅力が料理で一気に開いた」 という声が多く、熟成古酒の価値を伝える上で非常に効果的でした。

来場者層の広がり

興味深いことに、日本食以外のジャンルからの関心が高く、イタリア料理、ポルトガル料理、カタルーニャ料理、メキシコ料理など、幅広いレストラン関係者がブースを訪れました。

また、唎酒師等の日本酒資格保有者や、日本酒イベント参加者、SNSで酒ソムリエをフォローする層など、中級者〜愛好家層の存在も確認されました。

日本旅行との接続

「日本でどこに行けば飲めるのか?」 「酒蔵見学はできるのか?」 といった質問も多く、熟成古酒が現地での体験と結びつく価値を持つことが明確になりました。

今回の出展は結果として、固定観念を覆す体験を提供、多様なジャンルの飲食関係者が興味を示す、専門家からイベント招致の提案、日本旅行との接続で体験価値が広がるという、今後の市場形成に向けた重要な手応えが得られました。

JAPAN SAKE&SPIRITS ブース

別の場所でも時間を区切り、熟成古酒プロモーションが行われました。

長期熟成酒研究会ブース

計16点の熟成古酒、熟成用適正酒が出品されました。

盛り上がる熟成古酒ブース

熟成古酒を楽しむ方は世界共通

食のオリンピックの様相

スペインでの国を挙げての一大イベントです。

バルセロナは世界有数の食都

バルセロナは、世界で最も予約が取れないレストランを擁する“食の都”として知られています。ミシュラン星付き店が集まり、シェフやソムリエが世界中から集まるこの街は、新しい味覚体験に対して非常に感度が高い土地です。

今回の滞在中には、ミシュラン星付きの日本料理店 「Koy Shunka」 にて、熟成古酒のプロモーションを行う機会をいただきました。

Koy Shunkaでのプロモーション

提供した熟成古酒に対する反応は、展示会と同様に非常に好意的でした。 ただし、ここでは“提供方法”が重要なポイントになりました。

Koy Shunkaでは「おちょこ」で提供したため、来店者の多くが日本酒を「ショットのように一気に飲む」スタイルを想像していました。

そこで、

「ワインのように、ゆっくり香りを感じながら飲んでください」

「温度が上がると香りが開きます」

といった説明を添えることで、熟成古酒の魅力がより深く伝わり、理解が一気に進みました。

「香りが複雑で面白い」「日本酒にこんな味わいがあるとは思わなかった」といった声が多くありましたが、ペアリング相手として最適というレベルまでプレゼンできなかったことが課題として残りました。

バルセロナという“舞台”の意味

食文化の成熟したバルセロナでの反応は、熟成古酒が “世界のトップガストロノミーに通用するカテゴリーである” ことを強く示しています。

実際、バルセロナの三ツ星レストランでは熟成古酒がワインリストにリストアップされていることからも、今後の市場展開において非常に大きな意味を持ちます。

TOKYO-YA S.A.の林様(右端)
熟成古酒を楽しむフランスからのお客様・パンケーキに熟成古酒を練りこみ合わせてみたいとのこと。

バロセロナでも熟成古酒は飲み手の心をくすぐります‼

よくある質問

熟成古酒とは何ですか?

満3年以上熟成させた日本酒のことで、琥珀色で複雑な香りと味わいが特徴です。ワインやブランデーに例えられることもあります。

Alimentaria2026とはどんなイベントですか?

スペイン・バルセロナで2年に一度開催される、欧州最大級の食品・飲料・ガストロノミー分野の国際展示会です。

熟成古酒は海外でどのように評価されましたか?

「シェリーのよう」「ブランデーみたい」「日本酒のイメージが変わった」と驚きと高評価を得ました。特に料理とのペアリングが好評でした。