中央通信

(中央社記者 林行健 マニラ 2日)フィリピンである宗教団体が連日デモを行い、副大統領の弾劾裁判がまもなく開廷し、さらにマルコス大統領が海外訪問中であるという状況下で、首都圏の軍と警察は国内情勢の安定維持のため、最高レベルの警戒態勢を敷いています。

フィリピン軍は6月30日、首都圏の部隊をレッドアラート(最高警戒レベル)に引き上げ、部隊の高度な即応体制を維持するよう指示し、現在まで継続しています。

軍の声明によると、これは標準的な予防措置であり、必要に応じて警察を含む文民機関を支援することを目的としています。声明は、軍はプロフェッショナルかつ政治的に中立な立場を維持し、法の支配、人権の尊重、そして国家を守るという憲法上の責務を履行することに尽力すると強調しています。

6月28日、市民団体と一部のカトリック信者がケソン市(Quezon City)の人民の力革命記念碑前で「反汚職デモ」を実施しました。その2日後、宗教団体「エホバの証人」(INC)が同場所で、奇襲的に1000人規模のデモを行いました。

人民の力革命記念碑は、フィリピンで1986年2001年2度政府を打倒した「人民の力革命」の発生地であり、ここで大規模な集会が行われることは、しばしば高い政治的連想を引き起こします。

INCの集会は3日目に入り、ケソン市でデモ許可を得ていなかったため、群衆は本日、マニラ市役所近くのボニファシオ広場(Liwasang Bonifacio)に移動して発声を続けました。ボニファシオ広場は「自由公園」であり、ここで集会を行うのに申請は不要です。

INCのデモ活動は、上院議員で同教会のメンバーであるロダンテ・マルコレタ氏(Rodante Marcoleta)を支援するためのものです。

マルコレタ氏は、ドゥテルテ前大統領陣営の重要盟友と見なされており、最近、選挙資金申告に関する論争で略奪罪(plunder)で訴追されており、裁判所が正式に事件を受理した場合、逮捕される可能性があります。

一方、フィリピン警察は本日メディアに対し、首都圏も「全面警戒」状態にあると述べました。これは、警察官全員が待機状態にあることを意味します。

INCの今回のデモは、フィリピン政界の敏感な時期と重なっています。サラ・ドゥテルテ副大統領は、憲法違反、汚職、そして大統領の安全を脅かす発言などの容疑で、上院の弾劾手続きに直面しています。

フィリピン上院は6日にサラ副大統領の弾劾裁判を開廷する予定です。サラ副大統領が有罪判決を受けた場合、副大統領職を解任され、終身公職に就くことができなくなります。

マルコス大統領は本日、予定通りカナダへ公務で出発しました。ドゥテルテ家とマルコス陣営の政治的対立が深まり続け、サラ副大統領の弾劾裁判が間もなく始まり、世間ではデモが絶えないという背景の中、フィリピン政局の今後の展開が注目されています。(編集:陳承功)1150702

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  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:政治
  • 関連組織:INC / Rodrigo Duterte / Sara Duterte