中央社報道

(中央社記者 謝靜雯 新北17日電)金門出身の遊撃手・許書誠は、昨年のU18ワールドカップ台湾代表に選出された実績を持つ選手だ。長期間の検討を経て、中華職業野球リーグ(中職)の選手選考会に参加することを正式に決定し、初輪指名の可能性も視野に入れている。本人は「まずは家庭の経済的負担を軽減したい」と語り、林安可の例を挙げて「中職で実績を積み、その後に海外挑戦を目指す」というキャリアパスを明確にした。

許書誠は金門で生まれ、小学校から中学校までは地元で野球を続けた。高校進学に伴い、高雄の高苑工商に進学して本格的なトレーニングを積んだ。昨年、U18ワールドカップの台湾代表に初選出され、実に32年ぶりに金門出身の青棒国手として注目を集めた。

身長186センチメートルと恵まれた体格を持ち、中距離以上の打撃力を備えている。課題は経験の不足と安定感の欠如だが、当時のU18代表チームの総監督・廖宏淵氏は「身体の連動性が良く、守備と送球の動きがスムーズ。爆発力もある」と高い評価を下した。

許書誠は、玉山杯の会場を訪れ、高雄市の試合状況を確認した際に中央社の取材に応じた。ドラフト参加の決断については「最後まで迷っていた。大学で経験を積んでから海外挑戦を目指す道も考えた」と明かした。しかし「家庭の経済的負担を軽減したい」という思いと、林安可のように中職で成功し、将来的に海外進出を果たした選手の存在が、自身の決断を後押ししたと語った。

高校3年間の成績は不安定で、特に重要な試合である木棒リーグでは結果を残せなかった。本人は「あまりにも結果を求めすぎたことで逆効果になった」と振り返る。U18代表のチームメートである張乙安も近況を気にかけて励ましてくれたという。

昨年のU18ワールドカップ後、一時的に調子を落としていたが、今年4月のU18イースタンリーグで復調の兆しを見せ、王貞治杯では好成績を残し、徐々に自信を取り戻している。同じく高雄でプレーし、U18代表でも共にプレーした張育豪も、かつて海外挑戦とドラフトの間で迷った経験があり、そのアドバイスも参考になったという。

守備位置については、遊撃手が本職だが三塁も守れる。本人は「遊撃の方が好き」と話す。三塁は打球が強く、反応速度が求められるのに対し、遊撃は守備範囲が広く、機動力が重要になる点が異なると説明した。

過去に金門出身のプロ野球選手としては翁豐堉がいるが、許書誠はその再来として注目されている。本人は「青棒国手からドラフト挑戦へと進む中で、故郷・金門を代表する使命感を感じている」と語った。(編集:李亨山)1150617

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