2026年ワールドカップの注目ニュース

中央通信社報道

(中央社記者 巫祈麟 ヘルシンキ17日特派報道)ノルウェーが28年ぶりにワールドカップ本大会に復帰し、初戦でイラクと対戦した。試合は一時同点に追いつかれ、苦しい展開となったが、ハーランド(Erling Haaland)が2度のゴールを挙げてチームを救い、最終的に4対1で勝利を収めた。黄金世代の初出場は波乱の末、無事に勝ち点を手にし、全国が大いに沸いた。

このI組のグループマッチは16日、アメリカ・ボストンのジレット・スタジアム(Gillette Stadium)で開催された。ハーランドは29分、左サイドからのクロスを決めて、ノルウェーのワールドカップ28年ぶりの先制点を記録した。その後、イラクのフォワード・フセイン(Aymen Hussein)がヘディングで同点に追いつき、試合は一時膠着状態に陥った。

この得点はイラクにとっても大きな意味を持つものだった。前回ワールドカップで得点を挙げたのは、ちょうど40年前の1986年以来であり、今回のヘディングは同国史上わずか2例目のワールドカップゴールとなった。スタンドのイラクサポーターたちの歓声は、長年の待ち望みを物語っていた。

前半終了直前、ハーランドは相手GKのミスを突いて再び得点を挙げ、2対1でハーフタイムを迎えた。後半に入り、ノルウェーはフォーメーションを4-4-2から4-3-3に変更。途中出場のエストリゴ(Leo Østigård)がヘディングで追加点を奪い、さらにフセインがオウンゴールを献上。最終スコアは4対1となり、勝利が確定した。

25歳のハーランドは、今大会がワールドカップ初出場となる。現在はプレミアリーグのマンチェスター・シティに所属し、世界最高のストライカーの一人と見なされている。2022年にマンチェスター・シティに加入後、プレミアリーグの記録を次々と更新。初年度に36ゴールを記録し、プレミアリーグ史上最多得点記録を樹立した。クラブ通算では150ゴール以上を挙げている。また、ノルウェー代表の歴代最多得点記録保持者でもあり、今大会予選8試合全勝の過程で16ゴールを挙げ、28年ぶりのワールドカップ出場に大きく貢献した。

試合前のSNSでは、歌手・ウーバイの名曲『ノルウェーの森』をBGMに瞑想する動画を投稿するなど、個性的な一面も見せた。また、その筋肉質な体格と爆発的なフィジカルから、人気アニメ『ドラゴンボール』のキャラクター『魔人ブウ』に酷似しているとして、多くのサポーターから「魔人ブウ」と親しまれている。

しかし、このノルウェーチームはハーランドだけではない。キャプテンのオデガール(Martin Ødegaard)はプレミアリーグのアーセナルで中盤の司令塔を務める。サイドアタッカーのヌーサ(Antonio Nusa)、フォワードのセルロート(Alexander Sørloth)も、同世代の欧州トップクラスの選手である。

『ガーディアン』紙の特集記事では、人口600万人未満の北欧の小国が、これほど多くの才能を同時に輩出していることに注目。ノルウェー代表は近代史上、最もタレントと厚みを兼ね備えたチームであり、今大会のダークホースの一つであると評価している。

ノルウェー放送協会(NRK)の報道によると、解説者はハーランドにチーム最高の9点を評価。「世界中で彼だけができる」と称賛。得点だけでなく、試合序盤には相手のカウンターを全力で戻って防ぐなど、フォワードの枠を超えた献身的なプレーを見せた。チームメートも「彼がノルウェー人でよかった」と語っている。

ハーランドは試合後、TV 2ニュースに対し「ワールドカップ初出場という特別な舞台で、普通の日でも4対1の勝利は、私たち全員にとって人生を変える出来事だ」と語った。

キャプテンのオデガールは『ダグブラデット』紙に対し、より率直な姿勢を見せた。「4対1は安定したスタートだが、試合は混乱していた。ボールを持った時のプレーには、まだ改善の余地がある」と述べた。

しかし、ノルウェーにとっては、ちょうど一世代ぶりの国民的祝典となった。オスロのウレヴァール・スタジアム(Ullevaal Stadium)には2万5000人のサポーターが集まり、大型スクリーンを囲んで夜通し応援した。

イラクに同点を許した瞬間、あるサポーターはかつらを投げ捨て、会場は一瞬静寂に包まれた。しかし、ハーランドが2点目を決めると、再び歓声が爆発した。

遠くボストンの会場外でも、ファンたちは「バイキング・ローイング」(Viking Row)と呼ばれる応援を実施。バイキングの角付きヘルメットをかぶり、長船を漕ぐリズムに合わせて声を合わせた。この映像はSNSで話題となり、台湾のサポーターからは「ノルウェー人は龍舟を漕いでいるようだ」との声も上がった。

初戦勝利後、ノルウェーの32強進出確率は97%に達し、同組のフランスをゴール差で上回ってI組首位に立った。(編集:張芷瑄)1150617

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  • 出典:中央社 CNA
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