中央社報道
(中央社記者 王承中 台北17日電)国民党の立法委員・葉元之氏が、退職した軍人・公務員・教職員の「二重給与」を防ぐための給与上限規定の削除を提案し、民進党から改革の後退だと批判されている。葉元之氏は17日、この提案の趣旨は退職者の再就職における給与上限を撤廃し、学校現場の人手不足を解消することにあると説明し、民進党に対し『もう謡言を流すのをやめ、一緒に問題を話し合おう』と呼びかけた。
現行制度では、退職した軍人・公務員・教職員が再び公職や行政法人、政府出資・出資比率が一定以上の法人・事業体に再就職する場合、給与が基本給与や法定額を超えると、月額の退職金(俸)の受給が停止される。これは、退職金と給与の両方を受給する「二重給与の太っちょ猫(肥猫)」を防ぐための措置である。
葉元之氏らは、公立学校の教職員の退職・退職金・弔慰に関する条例、公務員の退職・退職金・弔慰、陸海空軍の将校・士官の服役に関する条例などに対して改正案を提出し、現行の「二重給与の太っちょ猫」防止条項の削除を求めている。これに対し、民進党の党幹事長・荘瑞雄氏は16日、『現職の公務員や一般市民にとって不公平だ。国民党はかつて『二重給与の太っちょ猫を根絶せよ』と叫んでいたのに、今になって改革を後退させようとしている』と批判した。
国民党の立法委員・葉元之氏、羅廷瑋氏らは17日、立法院の国民党会派が開いた記者会見『退職軍公教の再就職給与上限を見直し、太っちょ猫を防ぎ、学校の人手不足を解消』に出席した。
葉元之氏は、自身の法案提案の趣旨は非常にシンプルだと強調した。学校現場では人手不足が深刻で、校長から『退職教員を非常勤で戻してほしい』と頼まれても、給与が月額2万台湾ドルを超えると制度上制限され、応じられないケースがあるという。そのため、退職教員が柔軟に支援できるよう上限を撤廃したいと述べた。
また、学校の安全要員についても、問題が複雑化しており、退職した警察官や軍人が担えるよう、給与水準を引き上げたいと説明した。しかし、退職金を受給している場合、再就職給与の上限は3万台湾ドル程度に制限されており、給与を上げると応募できなくなると指摘した。
葉氏は、『給与上限の撤廃は学校現場の人材不足を解消するためのものだ。民進党やその周辺勢力が『太っちょ猫の復活』とデマを流しているが、論理が通っていない。今、制度を悪用できるのは与党の民進党だけだ』と反論した。
羅廷瑋氏も、この改正案の趣旨は単純であり、教育現場や学校の安全要員の人手不足を補うため、人材の再活用を促進するものだと述べ、『亡羊補牢(後手の対策)こそが正道だ』と強調した。(編集:蘇志宗)1150617
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