(中央社マニラ17日総合外電報道)フィリピン参議院の指導権をめぐる対立が今日終結した。前大統領ドゥテルテの同盟陣営は指導的地位を失った。参議院はまもなく、ドゥテルテ前大統領の娘であり、現副大統領であるサラ・ドゥテルテ(Sara Duterte)氏に対する弾劾裁判を開始すると見られている。
アソシエーテッド・プレスの報道によると、24人の参議員のうち13票を獲得したことで、マルコス大統領(Ferdinand Marcos Jr.)の同盟者であるシャービン・ガチャリオン(Sherwin Gatchalian)氏が参議院議長に選出された。彼の対抗馬であり、ドゥテルテ派の中心人物であるアラン・ピーター・カイタノ(Alan Peter Cayetano)氏は敗北を認めた。
過去2週間、両陣営は法定定足数(quorum)の解釈をめぐって対立し、それぞれが自陣営が議長に選ばれたと主張していた。しかし、カイタノ陣営にいた1人の議員が本日離反したことで、ガチャリオン氏側が明確な過半数を獲得した。
フィリピン大学(University of the Philippines)の政治学者であるジャン・フランコ(Jean Franco)氏は、「これは一息つける出来事だ」と述べた。しかし彼女は、フィリピンの民主主義制度が「脆弱で不安定」であるとも指摘し、今後もさらなる課題が待ち受けていると警告した。
一般的に、参議院内の権力闘争は、マルコス大統領とサラ・ドゥテルテ氏の間で長期間続く政治的対立に端を発していると見られている。かつては選挙での同盟関係にあった二人だが、その後関係が破綻したことで、フィリピン政治の長年の分裂と不安定さが浮き彫りになった。
サラ・ドゥテルテ氏は、自身の父であるロドリゴ・ドゥテルテ前大統領が逮捕され、オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)に身柄を引き渡されたのは、マルコス大統領の責任であると主張している。ドゥテルテ氏は11月に人道に対する罪で審理を受ける予定だ。
参議院は7月にサラ・ドゥテルテ氏に対する弾劾裁判を開始する予定であり、議長の座は極めて重要な意味を持つ。サラ・ドゥテルテ氏は先月、下院で弾劾訴追を受けた。訴因には、出所不明の財産の保有や、マルコス大統領に対する暗殺予告の公的発言が含まれている。下院は現在、マルコス大統領の支持者たちが支配している。
サラ・ドゥテルテ氏はすべての訴えを否定しており、彼女の支持者たちは、2028年の大統領選出馬を阻止するための政治的策略だと主張している。(翻訳:劉文瑜)1150617
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- 出典:中央社 CNA
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