中央社報道

(中央社記者 張雄風 台北17日電)ノーベル賞受賞者の李遠哲氏は、2050年までにカーボンニュートラルを達成し、気温上昇を摂氏1.5度以内に抑えるという世界の目標は、「状況がさらに悪化しないようにするため」のものにすぎないと述べた。その上で、若者たちが自らの未来のために、独自の道を切り開いていくことを期待していると語った。

環境省は、気候教育の普及を目的として、大統領府国家気候変動対策委員会の顧問を務めるノーベル化学賞受賞者・李遠哲氏に協力を依頼し、「高校生、授業開始です」というプロモーション動画を制作した。この動画を通じて、気候危機の深刻さを警告するとともに、若者たちに自らの道を歩むよう励ました。

李遠哲氏は動画の中で、世界が合意している2050年までのカーボンニュートラル達成と、気温上昇1.5度以内の目標を達成したとしても、その世界は依然として非常に厳しい状況にあると指摘した。現在よりも環境が悪化しているため、「状況をそれ以上悪くしないための最低限の努力」と位置づけた。

また、平均気温が2~3度上昇することは一見耐えられるように思えるが、その実態は極端な熱波の頻発であり、どこにも逃げ場がなく、エアコンさえも機能しない状況に陥る可能性があると警告。人類の生存そのものが脅かされるリスクがあると強調した。

李遠哲氏は、大統領府での講演でも、エネルギー転換が十分に進んでおらず、依然として大量の温室効果ガスが排出されていると指摘。エネルギー問題に加えて、消費の抑制と節約が不可欠だと訴えた。持続可能な発展について語る際、「発展」ばかりに注目するのではなく、経済規模の縮小や浪費の削減を真剣に再考すべきだと提言した。

「私はもうすぐ90歳になるが、年長世代が若者たちにより良い世界を提供できると信じてはいけない」と述べ、若者たち自身が自らの未来と人類の将来のために、自らの道を切り開いていく努力をすべきだと呼びかけた。

環境省は本日、若者たちの気候リテラシーを高めるため、教育部と連携して「2050年淨零世代との対話」というオンライン授業を提供すると発表した。最近では、すでに受講済みの学生や新たに参加した学生を問わず、フィードバックアンケートに回答した人に特典を提供する二重キャンペーンを実施している。特典は50元分のコンビニ電子ギフト券に加え、2時間の環境教育時間として正式に認定される。

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  • 出典:中央社 CNA
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