(中央社華盛頓16日綜合外電報導)アメリカ大統領のトランプ氏は、本日、イスラエルがレバノンでヒズボラ(Hezbollah)を標的にした軍事行動に対して、異例の公開批判を行った。武装勢力の追跡のためにアパートメントビル全体を爆撃することは「必要がない」と述べた。

ロイター通信の報道によると、トランプ氏はここ数日、ベイルート(Beirut)に対するイスラエルの攻撃に対して不満を示しており、こうした行動がイランとの和平協定の可能性を脅かす恐れがあると指摘している。彼は、イスラエルとイランに近いレバノンの武装組織ヒズボラとの対立が「長すぎる」と述べた。

トランプ氏はフランスで開催された主要7か国(G7)サミットで、「多くの人がすでに亡くなっている。毎回誰かを探そうとするたびに、アパートメントビル全体を破壊する必要はない。中に住んでいるのはヒズボラのメンバーだけではないからだ」と語った。

トランプ氏とイスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相の関係はここにきて緊張している。過去には対立もあったが、ネタニヤフ氏はトランプ氏にとって重要な政治的同盟者だった。

しかし最近、緊張はさらに高まっている。イスラエルは非公開で、トランプ氏がイランと結ぼうとしている協定に批判的だった。一方、トランプ氏は、イランとの和平協定を成立させようとしている最中に、イスラエルのベイルート空爆がイランの報復を招いていることに不満を強めている。

トランプ氏は、自分とネタニヤフ氏の関係は「非常に良い」と述べたが、直後にネタニヤフ氏がレバノンに対して「より責任ある行動」を取るべきだと強調した。「私たちがいなければ、アメリカがいなければ、イスラエルは存在しない。私自身がいなければ、イスラエルは存在しない。他のどの大統領も、私がしたことのようなことはしていないからだ」と語った。

イスラエルがレバノンでのヒズボラに対する爆撃を停止することは、イランが和平協定において求めている重要な条件である。しかし、イスラエルが自制を拒んでいるため、これがトランプ氏とネタニヤフ氏の間で繰り返し争点となっている。これまでのアメリカ大統領、あるいはトランプ氏自身を含め、イスラエルの軍事戦略を公然と批判することは極めて稀である。

トランプ氏の発言が、イスラエルに民間人保護を強化するよう軍事戦略を変更させる具体的な政策に結びつくかどうかは、現時点では兆候がない。

イスラエル駐在アメリカ大使館の広報担当者は、この件に関してコメントを控えた。(編集: 蔡佳敏 )1150617

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  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:ニュース