国際的な燃料価格の高騰を受け、台電は民生と産業の電気料金を安定させるために、これまでに6000億台湾ドルを超える発電コストを吸収した。このことが近年の赤字の主因となっており、政府による財務支援の継続的な要請が行われている。

台電は本日発表したプレスリリースで、今年の米国とイスラエルを巡る中東情勢により天然ガス価格が変動し、台電が中油の天然ガスコストを吸収していると説明した。具体的には、ガス価格の上昇幅の50.92%を負担しており、これにより外部からの借り入れを増やす必要が生じているという。

台電は、国家の経済成長に伴う電力需要の増加に対応するため、電源開発と電力網の整備を継続的に推進していると強調した。しかし、こうした大規模なインフラ投資には資金が必要であり、今後も政府に対して財務改善の支援を求め続けるとしている。

台湾アメリカ商会在今年発表したホワイトペーパーで、「エネルギーとインフラのレジリエンス」を優先課題として挙げ、エネルギー供給の安定性と電力網の強靭性を国家安全保障上の問題と位置づけるべきだと提言している。

この商会の懸念に対して、台電は台湾経済の活発な発展、特にAIやハイテク産業の成長による電力需要の急増に応じ、政府と連携して電力の需給を随時見直していると説明した。今年中に興達発電所の新2号機・新3号機、および台中発電所の新1号機・新2号機の合計4基の大型ガスタービンが順次運転を開始する予定で、合計出力は520万キロワットに達する。これに加え、再生可能エネルギー、揚水発電、負荷管理などの多様な調整措置を組み合わせることで、民生用および産業用の電力供給の安定を確保できるとしている。

電力網のレジリエンス強化に関して、台電は「電力網レジリエンス強化計画」を策定しており、分散化、強固化、防衛の3つの柱を掲げている。具体的には、発電所から直接産業団地へ電力を供給することで、ハイテク産業に安定した電力を提供し、既存の民生用電力幹線を保護する仕組みを導入している。これにより、停電などの事故が発生した場合の影響範囲を最小限に抑え、事故の拡大を防ぐことができるとしている。

台電は、電力の安定供給は国家安全保障の一部であると強調している。台湾の主要な発電所はすべて重要なインフラであり、警備要員の増強や定期的な防護訓練を実施することで、さまざまな脅威に対しても電力システムが安定して稼働するよう確保している。

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  • 出典:中央社 CNA
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