台江の兇狠圓軸蟹が「降海釋幼」の繁殖ピークを迎える。台江国家公園管理處は、7月から9月にかけて3回に分けて護蟹のための交通管制を実施すると発表した。規制区間は約2キロで、カニの移動中に車に轢かれるのを防ぐのが目的だ。

台南市安南区城西里の夢幻湖周辺は、台江国家公園内で最も重要な陸蟹の生息地であり、台湾最大の兇狠圓軸蟹の個体群が確認されている。繁殖期は6月から11月までで、「降海釋幼」は雌蟹が海に卵を産み、直ちに孵化して幼生になる現象を指す。

今年の交通管制は3回に分けて実施される。第1回は7月1日から5日、第2回は7月30日から8月3日、第3回は8月29日から9月2日まで。いずれも毎日18時30分から21時30分までが対象時間帯だ。

規制区間は青草崙堤防の防汛道路で、城西街3段1105巷との交点から青草崙海巡哨所までの約2キロ。この期間中、公務や災害対応以外の自動車の進入は禁止される。周辺でも陸蟹の移動が見られるため、不要な立ち入りは控えるよう呼びかけられている。

また、陸蟹の移動が集中するエリアには徒歩での立ち入りも制限される区域があり、入る場合はルールを遵守する必要がある。台江處はボランティアによる調査・パトロールを実施し、保安警察第七總隊第七大隊も共同でパトロールを行う予定だ。

兇狠圓軸蟹は台湾で最大級の陸蟹の一つで、強力なハサミと威厳のある外見からその名がついた。河口やマングローブ林の後方にある海岸林や草湿地に生息し、夜行性の雑食動物である。繁殖期に陸から海へ移動するが、交通機関の存在により轢死するケースが相次いでいる。過去には移住労働者が夜間に捕獲して食用にした事例もあった。

「降海釋幼」では、雌蟹が海に到達して卵を産むと、直ちに蚤状幼生に孵化。その後、複数回の脱皮を経て大眼幼生となり、再び陸上に戻る。この生態を守るため、交通管制は重要な取り組みとされている。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:イベント
  • 製品・サービス:生態保育サービス / 公民科学者プログラム