(中央社記者 丘德真 雪梨16日專電)オーストラリアの防衛専門家パーカー氏は、インド太平洋地域の情勢がますます不安定になる中、中国海軍がオーストラリアの海上補給路や貿易に大きな脅威を与えているとして、AUKUS計画を通じて原子力潜水艦を導入することは、中国を挑発するためではなく、オーストラリアが生存するために不可欠な措置だと述べた。

オーストラリア海軍で20年以上の勤務経験を持つウェスタンオーストラリア大学の防衛・安全保障客員教授ジェニファー・パーカー氏は、『オーストラリア金融レビュー』(The Australian Financial Review)のウェブサイトを通じて、「エバンス氏は間違っている。AUKUSは中国に対するものではなく、国家の存続に関わる」と題する論考を発表した。この論考は、最近「オーストラリア・英国・アメリカ3カ国安全保障パートナーシップ」(AUKUS)を「誤った外交政策」と批判したオーストラリア元外務大臣ギャレス・エバンス氏の発言に対する反論である。

エバンス氏は11日、オーストラリアの市民団体が主催する非公式の「AUKUS公的調査委員会」(AUKUS Public Inquiry)の公聴会に出席し、オーストラリアの原子力潜水艦の唯一の用途は「西太平洋地域で中国潜水艦を探知・追跡・攻撃・破壊すること」だと主張した。エバンス氏は、これが「避けられない結論」であると強調した。

これに対し、パーカー氏は同意しなかった。「対潜作戦に20年間携わった海軍戦略の専門家として、このような発言は衝撃的だ」と彼女は述べた。

パーカー氏は、中国の潜水艦に対抗することがオーストラリアの原子力潜水艦の唯一の目的ではないと強調した。彼女は説明した。「中国の原子力弾道ミサイル潜水艦は、中国の第二次核攻撃能力(second-strike nuclear capability)の鍵を握る戦備であり、通常は海南島から出航し、一般的に南シナ海での哨戒任務に従事していると考えられている。発見リスクを避けるため、通常はその海域を離れない。それらの特定と追跡は、アメリカの重要な任務である。これは、オーストラリアの将来の潜水艦の主な任務にはならないだろう。」

パーカー氏は、オーストラリアの広大な海域を守るためには、高い隠密行動能力を持つ潜水艦が必要だと指摘した。「オーストラリアは世界第3位の広大な海域を有しており、これほど広い範囲を移動することは非常に困難である。そのため、原子力潜水艦の速度と航続距離は極めて重要になる。通常のディーゼル潜水艦がシドニーからパースまで航行するのに約9日かかるのに対、原子力潜水艦はその半分の時間で到達でき、さらに発見されにくい。」

彼女は、昨年中国海軍の艦隊がオーストラリアを周回航行したことがもたらした脅威が、オーストラリアがより高度な潜水艦を必要としていることを如実に示していると指摘した。「十分に事前展開していなければ、通常の潜水艦の速度では、このような(中国海軍の)行動を阻止することはできない。」

パーカー氏は、AUKUSの潜水艦が中国を狙ったものではないとも強調した。「優れた戦略とは、国家の核心的利益を守ることから始まるものだ。オーストラリアが2030年代に海上艦隊の拡充、原子力潜水艦の調達、両用作戦能力の開発を進めているのは、明確な現実への対応である。すなわち、オーストラリアの最も重要な国家利益の一つは、海上貿易を守ることだ。」

彼女は補足した。オーストラリアの輸出入の99%は海運に依存しており、国家の繁栄と安全保障を支える重要な物資も含まれる。そのため、海上からの軍事的脅威は、ミサイルやドローン攻撃よりも、オーストラリアの存続に対してより大きなリスクをもたらす。

パーカー氏は結論として、1942年以来、オーストラリアの海上補給路や貿易を脅かすような地域の軍事大国に直面したことはないと指摘した。彼女は、オーストラリアの生存利益を守ることは「もはや選択肢ではない」と述べた。(編集:陳承功)1150616

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