(中央社記者 林行健 馬尼ラ16日專電)フィリピンのマラカニアン宮(Malacañang Palace)で16日、小マコス大統領(Ferdinand R. Marcos Jr.)が訪問中のドイツのシュタインマイヤー大統領(Frank-Walter Steinmeier)と会談し、労働協力や投資に加え、二国間の防衛協力について協議した。フィリピン側は、今後ドイツとの間で『軍隊相互訪問協定』の締結を排除しない姿勢を示した。

シュタインマイヤー大統領は前日夜にマニラに到着し、3日間の国賓訪問を開始。本日、フィリピン大統領府であるマラカニアン宮を訪れて小マコス大統領と二国間会議を行った。

会談後、両首脳は共同記者会見を開いた。小マコス大統領は、現在の地政学的状況がますます不安定になる中で、フィリピンは安全保障パートナーの拡大を積極的に進めていると述べ、今後ドイツと『訪問部隊協定(VFA)』に類する合意を結ぶ可能性を排除しないと語った。

ドイツはインド太平洋地域への関与を強化しており、フィリピンとドイツは2025年に『防衛協力協定』の承認手続きを完了している。ドイツ側は、今後フィリピンと『軍隊相互訪問協定(VFA)』の交渉を進め、武装部隊間の協力をさらに深化させたい意向を示している。

フィリピンとドイツがVFAを締結する可能性について問われた小マコス大統領は、そのような協定の正式締結には「まだ距離があるかもしれない」としつつも、両国が軍事・防衛・安全保障分野での接触を継続的に増やしていると述べた。

小マコス大統領は、「現在の地政学的不安定を踏まえると、安定を実現する最良の方法はパートナーシップを築き、広範な同盟基盤を持つことだ」と述べ、ドイツとのVFA締結に対して非常にオープンな姿勢を示した。

また、最近のアメリカとイランによる停戦発表およびホルムズ海峡(Strait of Hormuz)の再開計画について、シュタインマイヤー大統領は「戦闘停止に向けたあらゆる一歩は正しい一歩だ」と評価した。

シュタインマイヤー大統領は、ホルムズ海峡の航行再開が緊急の課題だと強調。紛争がすでに世界の食料価格や肥料供給、さらには農業生産に影響を及ぼしており、数十万人の生活に直結していると指摘した。

これに対し小マコス大統領は、フィリピンとドイツは紛争の影響を異なる形で受けてはいるが、いずれも世界的な危機による経済的圧力を感じており、ホルムズ海峡の自由航行が再開されれば、世界のエネルギー市場の安定化に貢献し、石油危機による物価上昇の圧力を和らげると述べた。

安全保障協力に加え、フィリピンの技術労働者のドイツでの就労についても協議が行われた。

シュタインマイヤー大統領は、ドイツの労働環境が良好で社会も安定していると述べ、現在ドイツには約4万から4万5000人のフィリピン人が働いており、彼ら自身がドイツの魅力を広める最良の広報担当者だと評価した。そのため、ドイツとしてはフィリピン人材の獲得に向け、特別な宣伝活動はもはや必要ないと語った。(編集:陳承功)1150616

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