中央社報道

(中央社記者 李先鳳 台東県15日電)祖先が300年前に使っていた航路を復活させるため、蘭嶼とフィリピンのバタン島を結ぶ航海計画が本日出航した。600万元(約2400万円)を投じ、18か月かけて伝統工法で建造された拼板舟「黃金友誼號」が、本日午前、蘭嶼の龍門港を出発。黒潮を越え、明日午後にバタン島への到着が予定されている。

出航時には、多くの達悟族の人々が港に集まり、出発を祝い、安全を祈る儀式を行った。60人の航海士たちに声援を送った。

行政院原住民族委員会、財団法人原住民族文化事業基金会、そして蘭嶼の6つの達悟族の集落が共同で製作した20人乗りの拼板舟は、3月に完成。4月28日に試運転を実施し、6月9日に伝統的な大船下水式・出航式典が執り行われた。本日、蘭嶼からバタン島へ向けて漕ぎ出した。

原住民族文化事業基金会のマラオス(Maraos)理事長は、蘭嶼の達悟族とバタン島のイバタン人は同じ民族系譜に属する海洋民族であり、言語の8割以上が今も通じ合うと説明した。今回の初航海プロジェクトは、同基金会が主導。伝統的な工法で27種類の木材を組み合わせ、一本の鉄釘も使わずに船を建造。さらに、星や波、飛魚の回遊ルートに基づいた伝統航海術の訓練も実施した。

航海では、60人の船員が海上で交代しながら人力で漕ぎ、100海里以上に及ぶバス海峡と黒潮を越え、バタン島へ向かう。これにより、両地域の文化的・民族的つながりが強化されることが期待されている。

原住民族文化事業基金会によると、「蘭嶼-バタン300年首航」プロジェクトは3年間の準備期間を経て実現。使用された「Ovayan 黃金友誼號」は、現代において建造された大型の達悟族伝統拼板舟の一つで、全長約12メートル20人乗り。Ovayanは達悟語で「男性の黄金の胸飾り」を意味し、かつて蘭嶼とバタン諸島の間で行われた海上交易による文化的記憶を象徴している。(編集:李亨山)1150615

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