(中央社開羅15日綜合外電報導)イエメンの民防当局は、『イエメンのスパイダーマン』として知られる冒険家アンタ氏が、安全防護装備を使用せずに火山口の岩壁を登攀中に墜落し、死亡したと発表しました。遺体はすでに回収されています。
アフロニュースの報道によると、30歳のアンタ(Al-Qaqa Ibn Antar)氏は、今月12日にイエメン南西部ダレー県(Dhale)にある深さ120メートルのハラダト・ダムト(Haradhat Damt)火山口の急斜面を登っている最中に、手を滑らせ墜落したとされています。
民防当局は、彼が墜落する瞬間を捉えた約10秒間の動画を公開しました。映像では、手だけで岩を登るアンタ氏が安全装備を一切着用しておらず、右手で岩を掴み、左手を空中に伸ばした直後に右手を離し、下方へと落下していく様子が確認できます。
救助チームは潜水士や水域の専門家を含んで編成され、最終的に潜水士が火山口の水面下30メートルの地点で遺体を発見しました。地元当局は、地形が険しくアクセスが困難だったため、4時間にわたる「極めて複雑な」捜索活動を要したと説明しています。
アンタ氏は、これまでにイエメンの険しい地形を無装備で登攀する様子をSNSに頻繁に投稿しており、多くのフォロワーを獲得していました。ある動画では、断崖の端にぶら下がり、足を宙に浮かせたままバランスを取る危険なパフォーマンスを披露しています。
イエメンの民防当局は、冒険スポーツ愛好家に対し、安全規則の遵守を呼びかけ、『同様の悲劇を繰り返さないために、適切な防護装備の着用が不可欠である』と強調しました。(編集: 洪培英 )1150615
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