アメリカとイランが停戦の枠組みで合意し、2か月以内に最終協議を完了させる方向となった。アメリカ大統領トランプは、ホルムズ海峡を19日に再開すると発表した。

トランプ大統領は、ソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で、「この偉大な合意は、地域全体に平和と安全をもたらす」と述べた。

イラン側も、即時停戦を宣言し、60日以内に最終協議を行うことを確認した。イラン外務省副大臣のカゼム・ガリババディ氏は、現地時間15日早朝のテレビ解説で、「最終合意に向けた交渉が60日以内に開始されるが、合意が成立した場合、条項の履行が最大の焦点となる」と語った。

ロイター通信によると、アメリカとイランの当局者は、戦争終結、アメリカによるイランへの封鎖解除、ホルムズ海峡の再開で合意した。この水路が再開されれば、石油輸送が回復し、エネルギー価格の下落が見込まれる。

仲介役を務めたパキスタンのシェハバーズ・シャリフ首相は、現地時間15日早朝に合意が成立したと発表。協定は19日にスイスで正式に署名される予定だと述べた。

協定の具体的な条項はまだ公表されていないが、シャリフ首相はX(旧Twitter)で、「すべての戦線における軍事行動の即時かつ恒久的な停止」を求めるとともに、レバノンを含む地域全体での停戦を要請した。

レバノンはこれまでの交渉の難点だった。イスラエルとヒズボラはここ数週間、トランプ大統領らの停戦要請を無視して攻撃を続けている。

トランプ大統領は、数か月間イランによって実質的に封鎖されていたホルムズ海峡が19日に再開されると発表。また、アメリカによるイラン港湾への封鎖も解除すると命令した。

ガリババディ副外相は、60日間の停戦期間中に、制裁の解除を含むより広範な協議が行われると説明。関係者によると、イランの核計画の将来についても今後の会談で協議される見込みだ。

イスラエルはこの発表に対して即座の反応を示さなかった。同国は、米イラン間の合意に参加していないと明言している。

イラン交渉代表のモハンマド・バーガー・カリバフ氏は、X上で「ベイルート南郊への最近の攻撃は、アメリカが約束を果たす意志と能力を欠いていることを示している」と投稿した。

イラン外務省は、この攻撃についてアメリカの責任だと非難。強力な報復措置を取ると警告し、最高合同軍司令部は「敵の心臓部を狙う指がすでに引き金にかかっている」と述べた。

トランプ大統領は早朝の投稿で、「今朝のベイルートへの攻撃は、特にイランとの平和合意が目前に迫ったこの特別な日に起こるべきではなかった」と批判した。

イスラエルのネタニヤフ首相とトランプ大統領は、レバノン問題をめぐって意見の相違がある。アメリカはイスラエルに対し、米イラン合意の進展を妨げないようレバノンでの軍事行動を自制するよう求めている。

一方、イスラエルはレバノンでの作戦自由を保持するとしており、イランは同地域での完全な停戦を自らの要求の中心に据えている。

協定発表前に発言したアメリカ当局者によると、最終的にはイランの核計画が解体され、高濃縮ウランの在庫は破棄・国外搬出されるという。一方、イランの高官は、核兵器を求めていないと主張するイランが国内でウランを希釈することを合意案が認めるとしている。

ロイター通信が関係者の話として伝えたところによると、カタールの交渉代表が協定最終調整のため、15日午前にテヘランに到着した。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:ニュース